薬剤師が語る 生活のタネ

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デキサメタゾンとは、、、

こんにちは

生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

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コロナウイルスの劇的効果としてデキサメタゾンがニュースになってますね。

 

www3.nhk.or.jp

 

まさかこの薬が、、、という印象の医療関係者も多いかもしれません。

 

ニュースの通りステロイドホルモンの一つになります。

ホルモン剤や沢山ありますが、三種類ある副腎皮質ホルモン、鉱質コルチコイド・糖質コルチコイド・性ホルモンのうちの糖質コルチコイドを人工的に作ったものとなります。

この糖質コルチコイドはコルチゾールと呼ばれるホルモン。

ホルモンは以前まとめた免疫の中では「内分泌系」から恒常性を維持しています。

下の図をご覧ください。右側の「免疫系」から出ているサイトカインが肉体そのものまで傷つけてしまうケースがコロナで有名になったサイトカインストームです。このサイトカインストームによる過剰攻撃で傷つけられた組織は炎症を起こして組織を回復させようとします。

しかしずっと炎症を起こすと更にカラダがダメージを負ってしまいます。今回のコロナの肺の酷い炎症がこの現象です。

そこで登場するのが副腎皮質ホルモン、いわゆるステロイドです。

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ステロイドホルモンは炎症を抑えてノーマル状態へ引き戻してくれます。

ただ、カラダにあるステロイドホルモンだけでは追いつかないため追加で外部から取り込む事で積極的に炎症を抑え込みたいですね。内服のステロイドはこの様なケースなどで使われます。

 

話題になっている一因は、このコルチゾールの合成品であるデキサメタゾンは、強さのランクでは比較的マイルドで強い印象の無いものだからかもしれません。

日本では風邪で咳が出るとこれよりかなり強力なステロイドを当たり前のように使っています。

内服のデキサメタゾンは弱目のステロイドで小児が咳で寝付けなくなるケースでよく処方されていた記憶があります。

外用では眼軟骨や口内炎の薬の軽めとして日本では処方されます。皆さんが病院でもらうステロイドの軟膏はデキサメタゾンより遥かに強力なものばかりです。

皆様がよく知っている可能性があるものでは、リンデロンVG軟膏もステロイド抗生物質がミックスされている軟膏がよく処方されます。医師は虫刺され用に持っていた方がいいと何も症状が無くともこの時期みんなに出すケースが多いのですが、これはデキサメタゾンより遥かに強力なステロイドになります。出すと喜ばれるので昔から当たり前のように出されています。(本当はやってはいけない行為ですが、、、)

ステロイドの弱点は免疫を弱くしてしまうところです。なので、感染初期から積極的に使わずにウイルスをある程度抑えた後に残った炎症を抑えていく目的になるはずです。その強さのマイルドさもちょうどフィットしていたのかもしれませんね。

 

 

コルチゾールは炎症でもつかいますが、ストレスホルモンともいわれている性質もありカラダがストレスに対応する時に先ず使うホルモンでもあります。

近年言われている副腎疲労に繋がる原因が、ストレス(何らかの負荷)の連続でコルチゾールが消耗かつ副腎皮質が疲労してしまう現象です。

コルチゾール体内時計とも連動する特徴的なホルモンです。

下の図を引用させてもらいましたが、朝方にコルチゾールは一気出て、一日中耐えられるようにカラダに巡るような仕組みです。

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眠りとホルモンの深い関係 体内時計を整えてよい睡眠を (1/3):日経ARIAより引用

私の過去の記事で言うと、朝の「自律神経の嵐」の立ち上がりと重なります。以前使った下の図を参考に

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せっかくですので、どうやってコルチゾールがカラダの中でできるのか?

シンプルに言うと、コレステロールから作られます。

ホルモンも一緒です。というよりステロイドの材料がコレステロールからできたホルモン(特に女性ホルモン)になります。

食事がホルモンやストレスと連動する背景の一つはここにあります。(私の得意ジャンルだったのでつい)

食・運動・健康・ダイエット・デトックスなどはこの辺の知識が無いとアドバイスは不可能ですのでカラダの内部システムを見てもやはり重要なポイントになります。

 

もう一つ、最近「時差ボケ」などで使われるようになったコートリルというステロイドホルモンもヒドロコルチゾンという成分でベースはコルチゾールになります。こちらは体内時計との連動で注目されているようですね。

 

因みに下の図がコレステロールの基本骨格になります。

私ね20代はこんなもねばかりとにらめっこしていたのかもしれません(笑笑)

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フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用

 

今回のステロイドはしたのものですが、どちらかが体内のコルチゾールでどちらかが合成品のデキサメタゾンです。

さすがにわかる人はほぼいらっしゃらないですよね。

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基本はコレステロールが変形した状態になります。

 

 

知っても仕方がないのですが、

右が今回話題のデキサメタゾンです。
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これを知っても何に役に立つか不明ではありますが、

認識をもって意識の変化もありますので、カラダの中の日常的な変化とデキサメタゾンは非常に関連性がある事は分かっていただけたのではないでしょうか。

 

今回は一言だけ書こうと思ったら、長くなってしまいました。

薬剤師である事を久しぶりに思い出しました。

 


今回のテーマ「デキサメタゾン」はいかがでしたか?

新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

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筆者:丸山  泰弘

薬剤師、カラダ・キュレーター

 

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カラダ・キュレーション(CS60)

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