薬剤師が語る 生活のタネ

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暦の目安は役に立つか?「60進法」【生活のタネ】

こんにちは

生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

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今年は元号が変わり暦が新しくなりました。

10月11月はそれに関わる儀式などが続きますね。

 

 そこで今回は暦をカラダ視点で利用するために

古くから残ってきた暦の周期性を日常で利用出来るかという視点で見ていきたいと思います。

 

各方面で言われていますが、2000年単位のシフトの中にいる私達にとって、今ある暦が10年後残っているかも定かではない現代において、

カラダと自然や宇宙の同期には

外側を流れる時間の暦と世界基準の時計

内側を流れる時間の体内時計があり

それらを同調させながらカラダを維持していくには

時間に関する視点をいくつか並行して持っておく必要があります。

特に体内時計は24時間のサイクルだけではなく、色んな惑星などの周期とも同調しながら各臓器特有のサイクルがあります。これらを調律するにはバランスよく多様なサイクルを意識する事も重要です。

 

私自身は太陽のサイクルを軸に通常のカレンダーと今回ご紹介する60進法のサイクルもたまに利用していくことがあります。

 

60進法と言われてもピンとこない人も多いかもしれませんが、

一番身近なものであれば、1時間は60分で1分は60秒。これも60進法ですね。

60進法は古代から使われてきたもので、

バビロニアメソポタミアの基準は60進法

アジアでは春秋時代には十干十二支の「干支」の10×12の60進法が使われていました。干支自体はその前の殷の時代にはあったとか。

 

何故このような数字を使うようになったか?

私は下の説が大きいのではと考えてます。

 

シュメール人の六十進法は、七つの空の神[太陽と月と五つの惑星]のうち最も動きが遅い二つ空の神[木星土星]の運動周期から導かれたものだった。木星土星黄道帯を一周するのにそれぞれ12年30年がかかる。観察力の鋭いシュメール人はこのことを知っていた。そして、12と30の最小公倍数は60である

60年で木星は5回転土星は2回転する。私たちは5本の指を2本の手に持つ。どちらの場合でも、5+2=7 と空の神の数になる。神秘的なシュメール人は、空の神が私たちの身体に具現したと思ったことだろう。

12×30=360 であり、これが角度の単位となった。おそらく、シュメール人は円の中心角を360°と定義したことだろう。なぜなら、木星は年に30°移動し、土星は12°移動するのだから、黄道帯を360°に分割することは、両者を結合することを意味するからだ。

太陽は黄道帯を一年で一周する。木星は同じ時期に太陽の1/12進む。それで1年は12月に分割された。そして、太陽は、木星が1年かけて移動する距離を1か月で進む。このように太陽と木星を関係付けるなら、その間太陽が黄道帯を30°移動するので、1月が30日に分割されるようになったと推測できる。30という数字は土星の周期の数字と同じであり、30に分割することで、太陽は毎日1°ずつ進むことになる。

シュメール人はなぜ六十進法を用いたのか | 永井俊哉ドットコム日本語版

 

ここで、天体に興味がある方は意識していた方もいらっしゃるかもしれませんが、8月の木星に続き、昨日で土星の逆行(留)が終わり順行に戻りました。

 

taneya.hateblo.jp

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ちょうど60進法を生み出す二つの惑星の逆行が終わりましたので、新しい時代の中で60進法を使うにあたって考えるいいタイミングではないでしょうか。

 

余談ですが時代の転換に関する数字1260があります。

仏陀の放浪の日数とも言われますが、

変化するプロセスにかかる日数とも言われます。

約3年半です。

聖書にも出てくる数字

身近なところでは厄年なども前厄後厄などありますね。人生には何度か転換期が来てその移行プロセスが約3年半かかると言われています。神話の法則も同じですね。これを避けたり払うのは良くも悪くも転換しなくそのまま進んで成長する機会を失うとも言われますので、色んな情報はもどかしいところではありますね。

時代の転換期としても東アジアのシンギュラーポイント(転換点)が今年までの約3年と言われているのも、東西のタイムラグも約3年半とも言われているのも重なりますね。

60×21=1260

60という循環と21という変化プロセスがかけ合わさっているように私は考えてます。

 

 

ここまでで、前半の背景をお伝えしました。

 

 

では、暦で数十年前までは比較的使われていた60進法の要素を見ていきたいと思います。

 

日本はかつては中国からの影響が大きかったので、勿論十干十二支の「干支

いつも「甲子」をお伝えしている時に使っている図ですね。

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ウィキペディアではこんな図も出ています。

循環を見るには見やすいかと

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今回この暦と「干支」の関係で取り上げるのが

旧暦などでよく書かれている暦注の【選日】というものです。
 戦前まではその日の吉凶を見ていくのに利用されてきたようですね。

 

まずは

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという、まことにめでたい日

実際はこれ自体が吉や凶を表すものではなく、

その日の要素を倍増させるような働きで、

カラダで言えば腸内細菌が似たように感じます。

良い要素と重なれば良さを増殖し、悪い要素をと重なれば悪さを増強してしまう。

なので、吉の要素のある日に何かを始めたり、新しいもののタネまきになる行いをするなどにいい日とされてきました。

これは月の干支とその月の決まった干支の重なりから算出するようです。

 

 

八専(はっせん)

十干十二支を五行の木火土金水に配当すると

干支ともに五行の同気の重なるものが12日あります。

以前少し解説しています。 

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これは天の干」と「地の支」気が同じベクトルになり重なり共鳴してより大きく現象として現れやすいということです。

良いものも悪いものも関係なく共鳴して増幅しやすいじきと言えます。

上の一粒万倍日に似た感じもありますね。

これは吉ととる人も凶ととる人もいて、その時のベクトル次第と言えそうです。

干支の順番でいうと60のうち49番目〜60番目の最期の時期になりますね。

因みに現在八専の中に当たります。

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60番目の最期までというと、次の日がいつもお知らせしているスタート地点の「甲子」になりますね。 

 

八専は60進法のフィナーレのように気が調和して盛り上がる場面です。

なので天地の気を自然体つかんで、自ずと立ち上がってくるものがこのサイクルの結果で、それ自体は良くも悪くもなく、このサイクルにおいての蒔いたタネの収穫時期と捉えると次の甲子でどんなタネを蒔こうか深めて行けそうではないでしょうか。

螺旋のように進む波をドライブさせるエネルギーを生み出すことにも繋がるかもしれませんね。

 

 

甲子(きのえね・かっし)

一周したら最初に戻って1番目の「甲子」になります。

甲子に関しては頻繁に解説してますのでそちらを是非見て頂ければ幸いです。

始めの一歩で、事始めとしてもよく、個人的には目安にしています。

現在の八専が終了したら甲子なので来週になりますね。

いつもは書いていませんが、神社仏閣では七福神大黒天を祭る日ともされています。

甲子大黒と言われてます。

きのえねだいこく【甲子大黒】
甲子の日、大黒天をまつること。「甲子」の「子ね」は十二支ではネズミにあてられ、また、大黒天民間信仰では大国主命とされ、ネズミに危難を救ってもらったという伝承から、この神をまつるという。

大辞林より引用

 

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十方暮(じゅっぽうぐれ)

こちらは、考え方が八専に少し似ている感じがします。

こちらも60干支を五行の木火土金水を配当するものです。

その中で、21番目〜30番目までの10日間を指します。

こちらの特徴は同じ気が重なるのではなく、

五行の相克関係が集中している期間なのでの期間とされています。

これを「途方に暮れる」と言うのです。

天気で言えば曇りや雨。

十方暮の十方は天地と八方の事になります。

外側に動きやベクトルを発動させると剋するものになってしまいます。

なので、動きは最小限にして、相手に差し出せるものを与えて、自分自身は内省するような期間にすることが向いているともとれます。

31番目の折り返し前にちょっと立ち止まり内省して相手に差し出すことによって次の段階(後半)に進む準備という見方はどうでしょう。

 

 

天一天上(てんいちてんじょう)

天一神(中神)といって、古代中国では最高神とされた北極・北斗に当たります。一定期間、天の宮殿である紫微宮住む神 と言われています。

その期間は何処へ行っても問題ないとされる。

天一天上では十方暮の続きの30番目〜45番目16日間を指します。

 

 

 

 

土用(どよう)

土用の情報は頻繁に出していますのでここでは割愛させていただきますが、

私はカラダの変わり目のタイミングとしてご紹介しております。

土曜は神社仏閣では七福神でも有名な大黒天のを祭る火でもあります。

甲子大黒といい

きのえねだいこく【甲子大黒】
甲子の日、大黒天をまつること。「甲子」の「子ね」は十二支ではネズミにあてられ、また、大黒天は民間信仰では大国主命とされ、ネズミに危難を救ってもらったという伝承から、この神をまつるという。

大辞林より引用

taneya.hateblo.jp 

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庚申(かのえさる・こうしん)

60干支の57番目に当たります。

八専の9番目とも言います。

庚申塚や庚申祭りなど古くからおこなわれますね。

各地の神社仏閣やその近隣では庚申塚を見かけます。

 

庚・申ともに五行も金気で、天地が冷ややかになり、人心が冷酷になりやすいとか。

昔は、天地万物の気、庚申の日に変革される。と思われていたと言います。

 

古来は人間に住んでいる虫が睡眠中に天帝へその人の悪事を報告すると言われて

寝ずに祭りをやっていたとか。

 

この要素は来年にも影響してくる要素かと。

 

 辛酉(かのととり)

庚申の次の番号58番目である辛酉も同じく金気が重なり変革を表すと言われます。 

 同じように冷ややかさはありますが、政治的変革が特徴とか。

 

己巳(つちのとみ)

これは十干十二支では6番目に当たります。 

巳は蛇のこと

弁財天を祀るのですが、蛇は弁財天の使者とも

 弁財天を参拝するのにいいい日にとも言えますね。

 

 他にもいくつかありますが今回はこの辺で、、、

 

 

60進法として一つの目安でありモノサシとして自分ごととして引きつけやすいようにしてみました。

色々書いてはいますが、ここに答えがある訳ではなく、60進法でカラダの感覚や声を掴んで環境や宇宙とのリズムの呼応を見出すと、その先はモノサシは要らなくなり、次なる時代のサイクルをキャッチする為のセンサーの感度を上げていくという流れになるかもしれません。

また引いて社会の時間の流れを見やすくなる事もあるかもしれません。

 

陰陽五行や吉凶を意識するのではなく、あくまでもカラダのリズムをつかむ為の一つのアプローチとして観ていただくのがいいかもしれませんね。

 

使えそうな部分だけで十分です。

良かったら使ってみて下さい。

 


今回の生活のタネはいかがでしたか?

新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

 

 


タネ屋のマル

 

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筆者:丸山  泰弘

薬剤師、カラダ・キュレーター

健康・レストランのコンサルタント

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