薬剤師が語る 生活のタネ

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カラダ予報 「変化の前に出来る事(土用入前)」

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

 

気象の大きな波は落ち着いてきましたね。

台風や嵐がこれでひと段落してほしいものです。

 

季節の変わり目

今回のカラダ予報は、気象の変化ではなく、「季節の変わり目」がやってきますので、その共有と対策について考えてみたいと思います。

 

 

季節の変わり目についての考え方は様々ありますが、カラダを軸に考えたとき「土用」という概念がちょうど使いやすいので、これをベースに考えていきます。季節の変わり目については以前の記事も参考に

そもそも季節の変わり目っていつ?《四季と移ろい》 - 薬剤師が語る 生活のタネ

季節の変わり目は、カラダの変わり目、人生の・・・ - 薬剤師が語る 生活のタネ

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晩秋から初冬に

現在は晩秋にあたり秋の終わりの時期になります。

では、冬の始まりはいつか?というと

11月7日が「立冬」となりここから冬がスタートと考えます。

この立冬前の18日間が季節の変わり目として「土用」になります。

10月20日〜11月6日

 

 

今こそ滋養を

夏の土用では丑の日にうなぎを食べましたね。

実は、もし天然であれば今があぶらがのってきて一番美味しい時期になります。鰻の旬ですね。

なので今こそ私達も滋養を蓄えてあぶらののった状態にして変わり目を迎えたくないですか?

 

もしゴロで丑の日に食べたければ明日の12日は丑の日になります。土用中ならば24日で昨日お伝えした次回の「大潮」にあたり翌日は「満月」でもあります。

考え方はいろいろあるとは思いますが、今まで夏の疲れが抜けきらないなどの感じがあるのであれば、変化のタイミングで慌てて対処してもイメージとしては2割減です。事前にメンテナンスしてカラダを整えておくというのがいいですね。

 

余談ですが、下の写真は蛇のカラダの稲荷の神の像で宇賀神です。(吉祥寺の弁天様の横にあります)

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蛇は変化を象徴しています。また、稲荷の蛇は天の恵みを大地(土)に降ろしてくる働きの象徴でもあります。

八幡神社と稲荷神社から日本人の生き方を感じ取る - 薬剤師が語る 生活のタネ

季節だけではなく人生の転機をカタチに変えて行くチカラを蓄えるというイメージならば「巳」の日16日・28日などとゴロ合わせでチカラを蓄えるのもいいのではないでしょうか?

「土」を象徴する胃と脾臓は武士の頃はカラダの中央でもあり「命」を司る場所としてました。

中国医学アーユルヴェーダなどの考え方でも、胃が自然の恵である生命力(栄養素ではなく)を取り込み脾臓に蓄積されて本来持っている自分の生命力と掛け合わせる事によってカラダを動かすという考え方があります。漢方薬を空腹時に飲むのは、本来この事から来ていると考えられます。(腸で吸収するのはいわゆる栄養素の方です)

大袈裟に言えば生命力の出入り口が胃になります。

 

この「土」という一連の概念を活かすにはポイントがあります。今までも何度かご紹介しましたが改めて。簡単です。

  • 加熱したもの
  • 出来ればお湯に通したもの
  • 胃で完全に分解される事

これだけです。

漢方薬をイメージしてもいいかもしれません。

植物を煎じて、その抽出された液体を頂く。

生命力を取り込むと考えるときは、これが確実です。

薬膳鍋やサムゲタン鍋などのスープをメインに頂く。スッポン鍋やフグ鍋もそんな感じかもしれません。貝のお吸い物も良さそうです。

アメリカだと風邪の時にチキンスープを飲むのが同じことかもしれませんね。

鰻などはしっかり蒸して焼いてあるもの。

毎日の食事なら野菜のスープがオススメです。

具沢山にする必要もないですし、生でビタミンをとることとは意味合いがちょっと違いますので、自然の恵みをいただく事に注目するのがここでのポイントです。

 ここに「養生」の一つのコツがあるのかもしれませんね。

 

 

もう一つの養生

生命力のある食材を選ぶ事の大事さの一方で、

「胃」がそもそも機能しないとそもそも単なる食材の通路になってしまいます。

胃が疲れてしまったり、よく噛まないで食べるとせっかくの生命力が取り込めずもったいないです。

特に胃酸が強く出て痛みを感じる症状がある方は、胃がうまく動けてない可能性がありますので食事を止めたり軽くして胃を休める事が一番大事になります。胃が重く感じたり、食欲が若干低下している場合も胃が疲れているかもしれません。

こういう時は栄養を沢山とることを考えず、とにかく胃を休ませてください。

ちょっとだけ断食でもいいですし、重湯お粥を取り入れながら数日〜1週間負担を減らすのがいいです。

重湯(おもゆ)はスゴ〜イ 【フードハック】 - 薬剤師が語る 生活のタネ

もう一つ食事を自分で変えられない方は、空腹時間をしっかり作ることをオススメします。特に夕食から朝食の間隔をしっかり空けることです。

8時間以上です。できれば10時間は。

例えば、夜8時までに食べ終えて、朝6時までは食事をしないなど。

こうすると、胃腸が休まることのほかに、自律神経とのバランスがとれ、しっかり動けるようになります。

これが胃腸の機能をしっかり復活させる一つのコツになります。

この辺はできれば土用前にメンテナンスしておきたいところですね。

 

これも養生

ここまでは、食事を中心に見てきましたが、これだけだと他力本願になって変化を乗り越えることは困難です。

やはり運動ですね。

といってもハードなトレーニングまでは考える必要はないです。

運動する習慣を作っておいて欲しいのです。

毎日通勤時には少しでも歩く時間を作る。

朝ラジオ体操する。

簡単なリズム運動をしてみる。

ストイックにするよりは、毎日のように続けられることが大事です。

この動きが変化に対応する柔軟性を高めてくれます。

因みに土用中は無理すると疲れが溜まりやすい可能性がありますので、今から継続して淡々とこなす事が重要です。

 

 

ここまでいろんな対応を見てきましたが、無理にこの方法に合わせるより、自分に合った方法を見つけていくためのキッカケになる情報と思っていただければ十分です。

 

今からだからできることなので生活を見直して見てください。

 


今回のカラダ予報はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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