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【カラダ予報】 カラダの変わり目「土用」を前に

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

 

来週17日から

カラダの変わり目である「土用」の期間に入ります。

 

いつもいろんな症状が出やすい!と注意喚起のような内容ばかりですが、

特徴をわかっていれば、四季の一部分というだけです。

 

逆に、この特徴を知っていれば、自分を活かすチャンスとしても捕らえられますね。

 

今回は性質的な部分を陰陽五行のモノサシで眺めてみたいと思います。

 

「土用」という表現は、そもそも陰陽五行の中の季節を表すコトバです。

 

この土用は、二つの解釈があって、一年を五当分して五季とする考え方と、年四回の季節の変わり目をまとめて一つの季節とみる考え方があります。

 

私がいつも予報で使っている「土用」はカラダの変わり目という視点から利用しているモノサシですので年四回の季節の変わり目の方になります。

 

さて、本題の特徴ですが、まず大まかに見るには、五行の一覧を見て頂くのが手っ取り早いですね。

先ずは下の図を見て下さい。

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右側に五行の配当があります。

赤枠が土用つまり「土」の特徴を表した言葉が抽象的に当てられています。

 

方角は、中央

五臓は、脾臓

五腑(六腑)は、

 

ここから概念的に説明してみると

私達の生命維持の現場の中枢的な役割を果たしている脾臓と、外部の生命力をカラダに取り込み、変換して輸送する生命変換の中枢である胃のハタラキ

とでも言えばいいのでしょうか。

 

どれも抽象的なもの概念で、西洋医学の解剖学でいうパーツを直接指している訳ではありません。

 

脾臓とは、

免疫機能(血液・リンパ)消化機能の蔵という役割ですので、西洋医学でいうところの脾臓膵臓の事と解釈されています。

先日「マクロファージ  」でご紹介した本の1ページの写真の前半を全て担っているのが脾臓になります。

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がんも自分で治せる! 図解 安保徹の免疫学入門 (宝島社文庫)

 

胃とは、

これは解剖学的にはそのまま、又は十二指腸辺りまで指すようなイメージでしょうか。

ここでは取り入れたものを分解しながら輸送するとという働き以外にも、「気」「プラーナ」などいろんな表現がありますが、あえて言えば生命素を吸収してカラダに送っているとも言われています。この辺はアーユルヴェーダが得意とする範疇ですが、現代的に言えば量子物理学的範疇と考えられてます。

 

 

土用期間は、

この「土」の領域が一番活発になると言われています。

単純に機能が活発になるだけなら有難いですよね。しかし、そう簡単にいかないのがカラダです。

カラダは自然の摂理とは別に私達個人個人のライフスタイルや体質的なものが更にバランスをとっています。

特にこの時期の私達の生活背景を考えると、年末年始の暴飲暴食(私がそうです)、休日や行事により生活リズムの変化など、一旦落ち着いたかな、と思った頃に「土用」に入ります。

 

そうすると、「脾臓」も「胃」も、特に消化で疲れきったタイミングで、「さあ頑張れ!」って命令されるようなものです。

 

このギャップからいろんな違和感が発生するケースも多いです。

 

このように考えてみると、七草粥などは非常によいタイミングにやってくるんだな〜

と感心してしまいます。

 

私はとくにそうですが、土用期間に「胃」と「脾臓」の疲労を持ちこさないようにブレーキかけなくてはと自戒の念を込めて、、、

 

特別な事は必要ありません。ペースやボリュームを落とすだけです。

 

次はまた別の視点から「土用」について考えてみたいと思います。


今回のカラダ予報はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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