こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
今年は天体イベント目白押し
普段はカラダに関係する事象を中心にお伝えしていますが、
今回は、今年が天体イベントが目白押しですので今月の天体イベントの一つである「火星の地球大接近」から眺めてみたいと思います。
今回は火星ですが、今年、この1ヶ月だけでも目白押しです。ほしぞら情報2018 | 国立天文台(NAOJ)
高気圧が上空にあり星空が見やすいこの1ヶ月は眺めやすいので、携帯の星座表も各種出てますので合わせて観察してみてくださいね。
火星大接近間近
さて本題に入りますね。
この火星の大接近ですが、7月31日(火)になります。火星大接近2018 | 国立天文台(NAOJ)
でもなんで天体イベントがカラダに関係するんですか?と思われるかもしれませんね。
もしかしてスピリチュアルとか?占い?と感じるかもしれませんが、意外にリアルな世界観です。
でも、スピリチュアルだろうと医療だろうと天文学であろうと、あなたのリアルに繋がればどの世界観でも問題ありませんので、せっかくのイベントですので楽しみましょう。赤く輝いてるので分かりやすい方ではないでしょうか?
天体のイベントがどうしてカラダとリンクするかと言うのは簡潔に説明しきれませんが、太陽と体内時計の関係や月と海や生理の関係などカラダや自然界は常に何らかの影響など関係性があるのは理解していただけるとは思います。
ただ、何らかの影響ではありますが、必ずこうなりますとは言えませんので、みなさんが自身で感じられるためのヒントになるようにいくつかの角度で見てみます。
先ず、火星と地球の接近周期ですが
地球と火星(公転周期は687日)の接近は、約2年2ヶ月ごと、大接近でも15~17年ごとに起こる(wikipediaより)
前回の接近は2016年ですが大接近は2003年8月で15年前になります。
2003年はどんな年でしたか?2003年 - Wikipedia
さすがに15年前だと私は完全に忘れてますね。
そこで火星と人類という視点で古代からの文脈からヒントを探ってみたいと思います。
★ギリシャ神話★
ギリシャ神話ではアレス(アレース)というゼウス神の子供の神が火星になります。
戦いの神としてアテナと二対になりますが、アレスは武力による戦争を好む神になります。
火星は占星術では下のようにあらわされます。
ちなみに記号の○はアレスが使っていた盾、↗︎は槍を意味しています。
対称的に金星の♀はアフロディーテの手鏡を表しています。
男性と女性の象徴として捉えられていたとも言えそうですね。
★ローマ神話★
火星は英語でマーズですが、これはローマ神話のマルスの名前が残ったようですね。
ヨーロッパの天文学はエジプトやメソポタミアの影響を受けていますので、ギリシャ同様、戦いの神であり軍隊の神です。
★古代中国思想★
では今私達が「火星」と呼んでいるのは何処から来たのでしょう?ご想像がついたと思いますが、古代中国の「五行思想」です。木・火・土・金・水の5要素からです。でも中国でも沢山の星を古代から観察してましたので、元々の星の名称は「熒惑(けいこく)」
古代中国では天上世界の執法官と考えられ,熒惑の出現した星座に対応する地上の分野に,戦争,飢饉,疫病などの政治的社会的混乱を禍罰として下す夭星(ようせい)として恐れられた。
「火」のイメージは字の通り皆さんがイメージするものになりますね。
★カバラ思想★
カバラでは、ゲブラー(Gevurah、峻厳と訳される)
天空の外科医と呼ばれることもある。神名はエロヒム・ギボール。守護天使はカマエル。
厳しさがあり、天使も破壊の天使を率いる指揮官の役割があるようですね。
★占星術★
火星は七曜・九曜の1つで、10大天体の1つである。
西洋占星術では、白羊宮の支配星で、天蝎宮の副支配星で、凶星である。積極性を示し、運動、争い、外科、年下の男に当てはまる。
★火星と関連した作品★
○管弦楽組曲『惑星』の第1曲「火星、戦争をもたらす者」(ホルスト)
他多数。Wikipediaを見て下さい。
★カラダと火星★
火星 : 筋肉一般、 随意筋、 精子
(行動力を表すので筋肉系がある。男性を表す。)
関連させて医学では
[体の部位]
頭部、筋肉組織、性機能、生殖器、体温、顔、味覚、臭覚、前頭葉、膀胱、副腎
[病気]
頭痛、熱が出る病気、急性の病気、ヘルニア、事故による怪我、火や刃物を扱うときの事故、やけど、丹毒、盲腸炎、筋肉の病気と怪我、出血、高血圧などによる脳卒中
東洋思想では
このような関連として象徴的に見ていた様です。
★日本では★
日本でも神話などでも登場しますが、どちらかというと陰陽五行思想の影響の方が強そうですね。
ひとつ面白いのが、今NHKの大河ドラマで主役の西郷隆盛が西南戦争で1877年に亡くなった年も火星大接近で面白い逸話が残っています。
「急に現われた異様に明るい星の赤い光の中に、陸軍大将の正装をした西郷隆盛の姿が見えた」という噂が流れ、西郷星と呼ばれて大騒ぎになった。
火星の大接近は私達にどんな影響を
火星と関連する要素を眺めてみると、男性性で攻撃的な側面がある事は分かりやすいですね。
あらためて西洋占星術などで象徴される性質を列挙してみると
○男性的で、熱く乾いている
○行動、自己表現、積極性、消極的な攻撃性に対しての内的衝動
○勇気、誇り、肉体的な強さ、決断力、健康的な性欲、公正な競争意識
●無分別、抑えられない怒り、暴力、自己中心、横暴、無慈悲、わいせつ、不正直、反逆心
○鋭く尖った金属と、それを使う人々:外科医、料理人、床屋、大工など
●戦争、流血、征服、破壊に関係
抽象的に言ってしまえば、男性性や主体性(力・パワー)の良い面と悪い面が表現されているといっても過言ではないですね。
そう考えると、地球を中心にした時、対称的で対になる存在が金星(ヴィーナス)ですね。
火星の象徴はこのように表され、
金星の象徴はこのように表されます。
この関係などから自分や周りを眺めたときに、
7月31日をピークに男性的な側面が強調される可能性は十分考えられますね。
戦いの神として存在していたのは過去の文脈です。
では、現代に生きる私達にとって槍と盾はどう扱ったら良いのでしょうか?
昔は身を守るには他者を倒す事が大事な時代もあります。しかし、現代では他者との関係性の中で生きていける時代になってます。
槍は他者に向けるのではなく、自分自身(内に)に向け、内省し、外には勇気と誇りを持って、更に決断力を持って行動し、表現していくのはどうでしょう?
そして肉体の健康のための盾(免疫)を強化するのも大事ですね。
一方で男性性(主体性・力・パワー)は強くされる中で、女性性(関係性・愛)は弱くなる可能性も十分ありえます。
主体性は発揮しながらも愛を持って他を受け入れていく事は更に意識が必要な作業になります。
火星の大接近のピークは7月31日になりますが、既に接近はしていますので、社会の出来事も影響を受けている部分はあるかと思われます。
せれをみながら自分の振る舞いを見直すには非常によい機会かと思われます。
この機会に、ご自身の男性性と女性性を見つめてバランスをとっていくのは如何でしょうか?
終戦記念の日を前に、私達の槍の鉾先を改めて考える事が、日本人だからこそできる事かもしれませんね。
今回のテーマ「火星の大接近」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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