こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
先日の土用を「陰陽五行」のモノサシから眺めてきました。
今回は「変化」又は「変わり目」という切り口から眺めてみたいと思います。
いつも予報として注意点がベースになってしまいますが、今回は一つの考え方として見ていきたいと思います。
先ずは、陰陽五行の考え方を見ながら関連させると考えやすいかもしれません。
土用期間は陰陽五行では「土性」になります。
「土」は自然界で考えるとわかりやすいですね。
- 役目を終えたものを分解し、腐らせて土にもどします。
- その一方で、植物を分け隔てなく育てる母親のような働きでもあります。
- もっと大きく観ると、土に還し、生命を育む、生命を中心に引き寄せ、転換して、発生させる力といえます。
簡単に言うと
外からきたものを「中心に引き寄せ」自力で「消化」「分解」したものを、新しいものに「芽生えさせ」「育み」
育ったものは、外に送り出し相互作用や関係性の中でポジションと役割を得て自律していく
なんて流れの中心的役割なのではないでしょうか?
チョット強引な感じもしますが、私は土用を「人生の変わり目」になぞらえて見ています。
人生にも、転換期というものが数回あると言われてますし、それを経験している方もいらっしゃると思います。
昔は、風習のなかで自ら転換期を乗り越えるような習わしがありましたね。
代表的なのは「元服の儀」で成人した大人として扱いを受けます。
ちょうど昨日が現代版の元服の「成人式」でしたね。
このような見方から、一年を人の人生になぞらえてみると、「土用」はまさに人生の転換期と同じポジションになりますよね。
特に冬から春に切り替わる今回のタイミングは、「丑寅(うしとら)」の場所を通過する事から「鬼」を象徴して「鬼は外、福は内」と最終日の節分に行いますね。
占いなど好きな方にはよくご存知の鬼門通過です。
でも「土」の時期の事です。
「鬼」とは外に退治しにいくように見られますが、そもそもの語源は「霊魂」の意味でもあります。
そう考えると、「鬼」とは自らの内側奥深くの魂の源となる霊のようなニュアンスに見えてきます。
型として芸能にそのまま再現しているのが「能」の世界ですね。
能は、この世生きている「魂」とあの世の「鬼」との対話といっても過言ではないのではないのでしょうか?
写真は能には特別な意味がある!? 日本の古典芸能の一つ「能」の世界をご紹介! | 日本びよりより引用
本題に引き戻すと、
「土用」とは外側ではなく内側に向かって、いくつかの相互作用を経て、新しい自分になるタイミングです。
このプロセスは陰陽五行でなく別のモノサシでみるとより見やすい人がいるかもしれません。
「神話の法則」です。
ビジネスの世界ではU理論が同じプロセスのものになりますね。
スタジオジブリがこの領域を散りばめていると思います。特に「ゲド戦記」はオリジナルな部分から、この変化のプロセスを描いたものですね。
私達人間にはこのプロセスを経て前進・進化していくと言われていますので、
「土用」も大袈裟に言えば似たような側面があるかもしれませんね。
人生の転換期に差し掛かっている方は、なんらかのリンクする部分はあるかもしれません。
私は「トランジション」のタイミングと考えています。
「能」のように内側深くの領域を触れるように
私達は、内側を構成する価値観を「脳」で見直すように、内部の土をを耕す「農」的作業に没頭するとでも言えますでしょうか。
外側の土にはくれぐれも触れないのがいいとの昔からの言い伝えもなんとなく腑に落ちる感じがしてきます。
ぜひ17日から節分までの期間を内なる充実の時間にあてていただきたいですね。
季節の変わり目は、カラダの変わり目、人生の・・・ - 薬剤師が語る 生活のタネ
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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