こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
体内時計を巡るビジネス
今朝のNHKのニュースを見ていた時に抗ガン剤の副作用で出る体内時計のズレを逆利用で時差ボケの治療薬を創薬する、といった内容(ながら見だったのでハッキリわかりませんが・・・)が紹介されてました。
クスリもこういう部分に注目する様になって来たんだな、っという可能性の側面と、クスリで人間の中枢をコントロールしたくなる危険性の側面で、チョット複雑な心境でした。
今回は、このニュースの詳細はまた改めてにして、
クスリと病気と体内時計の関係性を、医療理論ではなくチョット哲学や思想の領域から少し抽象的に眺めてみたいと思います。
体内時計は、簡単に言うと、「太陽の周期とカラダの周期の同調システム」と言えます。(もちろん太陽以外の太陽系の星にも同調して調整しています)
この中で今回考えるのは細胞分裂やカラダの機能の周期の速さ(スピード)に注目してみます。
今回抗がん剤が話題に上がりましたので先ずは「ガン」についてです。
ガンは死を忘れて高速で細胞分裂し続ける細胞です。ストッパーが外れて暴走したシステムとでも言ったらいいのでしょうか。
それに対して抗がん治療はいろんなタイプがありますが、無くす様にするか、スピードを遅くする事が一つの課題です。
抽象的に時間の概念で考えると、
この遅くする事が分裂の時間を遅くと捉えると、「時間が加速した細胞」に対して「時間の進行を遅らせる」とみることもできます。暴走を静止させるようなイメージですね。
他の病気や症状で考えると
過敏(加速)になってしまった反応。例えばアレルギーや炎症や神経過敏などでしょうか。花粉症やアトピーを考えると分かりやすい人もいるかもしれません。
これに対して例えば抗アレルギー剤やステロイドは多様な働きがありますが、抽象的に捉えると時間を遅らせて反応を通常のスピードに抑えたいという時に使うツールになります。
「抗〜剤」というジャンルのものは比較的この概念(スピードを遅らせる)に当てはまるように感じています。
また食品などで考えたら
防腐剤や抗酸化防止剤と言われるものなどが似たような概念になりますね。
空気との反応を遅くしたい!
微生物が増殖しないようにしたい!
という安全性にとって非常に重要な要素です。
かなり抽象的な世界で分かりづらくなってしまったでしょうか?(笑)
どちらにしても、私達の現代的な生活の中で、より時間の概念が加速するようなものを私達は「便利」であったり「快適」と感じるようになっているとは言えます。
私自身もその中でどうバランスをとるか試行錯誤中です。
この生活を取り入れて維持・発展をしようと思うと、必ず時間を遅くするためのツールが次々に必要になってきます。
「抗酸化 」や「老化防止」などのキーワードがそれをよく表しています。
私はよくこんな妄想的?な事を考えたりしながら仕事をしているのですが、
患者さんの様子を見ていると、
最終的には「普通」が一番良いと感じてしまいます。
何も必要としないその人らしさの中で生活している状態とでも言うのでしょうか
私も現実的にそうではないので人には言えませんが・・・
医療の現場にこの普通の方が来ることは無いように見受けられます。
一人でも多くの人が自分らしさの中で生きて医療機関には縁が無くなって欲しいと思いますね。
また、ニュースの内容も興味がある一方で、
がん治療の現場そのものは体内時計の力を有効利用して副作用を最低限にするクロノテラピーなどがまだまだ取り入れられない傾向にあります。
体内時計が昨年のノーベル賞になった事で実際本格的になるのははこれからなのでしょうが、この仕事についてから体内時計の自己調整能力の維持と、治療での体内時計の利用を待ち望んでいた私としては、注目されるだけでも先ずは一歩進んだと、これからの医療の体内時計を有効に活用できるような発展に期待したい思います。
今回のテーマ「体内時計を巡るビジネス」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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