こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします
今の私自身や私の周囲を見渡すと「モモ」の世界観がテーマとして浮かび上がってきている事に改めて気が付きました。
そこで、以前「100分で名著」でモモがスタートした時にご紹介した時には、内容に触れませんでしたので、
今回は内容に少し触れてみたいと思います。
とは言ってここではカラダとの関係のブログですので
「時間とカラダ」
という視点で背景にあるものなどからみて参ります。
『モモ』は自分自身の時間と、それを節約させることで搾取していく灰色の男たちとの物語です。
普通に読むだけだと面白味がないと感じた事もあったかもしれませんが、
このコロナ禍と時代の変わり目において社会の時間(外側の時間)が一旦止まってしまった今、
そして、周期的なカラダの変わり目に入った今、
改めて勇気を持って歩みを一瞬でいいので止めるまたは緩めて「モモ」を読んでみませんか?
時間が無い方は「100分で名著」のテキストだけでもいいかもしれません。
慌てるほど急ぐほど形にならなくなる背景で
私たち自身の時間は以前のまま「突っ走って」しまい、「時間を節約」してしまいますか?
物語でも出てきますが、早すぎたアクションは実りません。
気がついたらその節約した時間も社会・会社・システムに吸収されてしまったあげく、
その効率から捻出した新たな時間には、別の新たな仕事・予定で結局埋まっていませんか?
今年になって、テレワークで仕事ができるようになった時に、今までのはなんだったんだ?
とフッと様々な疑問が湧いてきたのではないでしょうか?
豊かさって何?
ゆとりって何?
時間って何?
お金って何?と
こんな時に、外側に流れている時間と、自分自身の時間について見直すのにいいのが『モモ』なんです。
作者のミヒャエルエンデが、「お金」を通して世界を見渡している部分があるので、ライフ・ワーク・バランスなども考えやすいかもしれません。
主人公のモモが、亀の「カシオペイア」に連れられ「マスター・ホラ」のいる時間の源に行き、生命の秘密に触れ、自らの時間を見つめ、ゆっくり時間をかけ言葉にしていきます。
カラダ的な視点では、時間は生命の源であると言えます。
世界の古典の文献にもその様子が記されています。日本であれば古事記の構造も同じと言えます。
ミクロコスモスという概念の中では「時間」が発生していろんな要素が掛け合わさりながら自分ができていきます。
そういう背景も含め、昨年から「Time is Mony」から「Time is Life」へとお伝えしてまいりました。
「life」は生命でもあり生活でもあります。
自分自身の「生命」と「生活」を見つめ直し、自分の時間を生きることで魅力が輝き出します。
先ずは自分自身の時間を見つめやすい「カラダの変わり目前半」に一旦足を止めてみて、「今」という瞬間を味わってみてください。
ここからは生活のタネで今まで書いてきたことで「モモ」をもう少し楽しめるように・・・
モモという音は、日本では「百」や「桃」を連想させ「神」とも重ねられます。
中国では「桃」は孫悟空が盗んだ西王母の桃園の桃が思い出されるのではないでしょうか。
亀は、時間の象徴でもあります。
亀甲は易経をはじめ古代から占断に使われ、昨年の天皇の儀式でも使われているのは覚えている方は多いのではないでしょうか。
「鶴は千年、亀は万年」とか四霊の霊亀は蓬莱山で亀の甲らを背負った仙人がいるとされ、ドラゴンボールの亀仙人のモデルでしょう。四神で玄武は亀に蛇が巻きついた様子で、時間の概念とウロボロスなどとも重なります。
日本の亀甲山にある神の信仰は時の神と言われキッコーマンの名前の由来になったとか。
西洋でも亀甲は抽象的な世界観を表現するのに登場してきます。
星の時間の描写は、まさに仏教の世界観を始め須弥山、ヴェーダの世界観、西洋の神殿、日本の神社の構造など様々なものがそのエッセンスを組み込んでいますので世界中で共感できるものでしょう。
そして、時間の源に向かう通り道に「さかさま小路」などがありますが、時間の源のたどり着くプロセスは現在上映されている映画「TENET」でもかなりリアルに表現されていて、合わせてみると面白いですね。(かなり難しいですが)
ついでに「TENET」での合言葉は時間の「間」がさす時が合言葉で使われています。
秋分の頃よく使った自律神経の嵐の図も参考に
これは時間でも「体内時計」と時空間の掛け合わせのものです。
「時間」という概念はある意味一番抽象度が高いものですので、何と結びつけても話ができてしまいますね。
「モモ」に関しては、私のテーマである「カラダと時間」を非常にわかりやすく描かれていますので、折に触れ書いて参ります。
今回はとりとめもなく書いていきましたが、私自身もゆっくりと過ごす時間を持とうと思いつくままに書かせていただきました。
今回のテーマ「モモ」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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筆者:丸山 泰弘
薬剤師、カラダ・キュレーター
KaRaDa Farm AQUA
https://www.karada-farm-aqua.com
カラダ・キュレーション(CS60)
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