こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
本日もマニアックな内容ですが、
関係ない方はいない自然治癒力やホメオスタシス(恒常性)のお話。
意外と名前は知っているようでも表現は難しいもの。
今回は自然治癒を支えているホメオスタシスと、ホメオスタシスを支えているものの大枠をお伝えしてみようとおもいます。
自然治癒力と一言で言うのは簡単ですが、
これは専門家でも様々な見方をしていて、結局は何?
と感じるのが普通なのではないでしょうか。
これも私の捉え方にはなってしまいますが、
自然治癒力の全体を表現するならば
「自然治癒力は、それまでの自分(体も心も)を維持する為に、外からの変化や刺激によるダメージから元の自分に回復しようとする力」
としています。
その力の中心的役割が3つあります。
- 脳神経(主に自律神経)
- ホルモン
- 免疫
上の図がこの自然治癒力を発動させているシステム全体の関連性です。
例えば、
風邪などの感染症でも免疫だけだと敵を殺すと同時に肉体にも損傷させてしまう為、ホルモンや自律神経と協力して炎症を起こしつつ身体活動をセーブさせて組織の再構築もしていきます。
一週間程すると炎症も傷も消えていたりします。
そして、この3つを使って身体を調律する事で私達は何事も無かったかの様な回復が実現しています。
このシステム全体が調律されている様子をホメオスタシス(恒常性)と言います。
ホメオスタシス(恒常性)は特定の組織が担当しているというより組み込まれたプログラムのようなものです。(あえて部位を言うなら脳幹。爬虫類脳と言われる部位)
何故部位が特定できないか?
それは意識がその力の本質だからです。
意識と言っても、自覚している顕在意識や無自覚な無意識などがありますね。
ホメオスタシスは、一般的には無意識領域の潜在意識という領域です。
一般的にはと表現しているのは、認識する事で顕在化する事も可能な為です。
私の捉え方では、潜在意識というのは顕在意識と無意識の境目を形成するある種のフィルターのような存在と認識しております。
この辺はベースとなる学問や世界観により定義が変わってしまいますので皆様のイメージしやすい定義をご利用下さい。
この潜在意識の力としてのホメオスタシスですが、
何故元に戻そうとしてくれるのか?
それは、「命を守る為」です。
潜在意識には善悪や願望など無く、時間軸もありません。
今の状態を維持するミッションがあります。
変化は命を脅かすと言う判断になります。
「命を守る」とは具体的に何処を守っているの?
全身?
脳(脳神経)です。
これも私の考え、、、
ホメオスタシスの調律は体全体のバランスに使うというより、
脳のポジションを守り、それに合わせて肉体のポジションや形が変化していきます。
なので結果的に歪なバランスになってしまうケースもありますが、潜在意識にとってはそれでいいのです。
また、ホメオスタシスは潜在意識が影響している事からいくつか特徴があります。
- 変化を嫌う → 命を守る(プログラム実行)
- 今の状態がベスト → 時間が無い(今しかない)
- 継続する事で維持したい状態設定が変化する → プログラムの書き替えもある
- 認識すると顕在化する → 意図して設定も可能
今回は、自然治癒力を発揮する為のホメオスタシスという視点ですので、
上の特徴で言うと1と2が発揮しやすいタイミングが一番自然治癒力が発揮しやすいと言えます。
3のように症状などがダラダラ続いてしまうと、ホメオスタシスはそのダラダラした状態を今のベストと認識してしまい、その状況を維持しようとしてしまうのです。
この3を発動させないようにするには
いち早く自然治癒力を発動させやすい処置が必要となります。
当日の睡眠前ならよりいいですが、なかなかそうはいかないですから、
数日以内に、遅くとも一週間以内に何らかの施術や処置等を施すのがポイントです。
早ければ早いほどソフトな施術になるのが手技の種類に限らず一般的となります。
感染や怪我など関係なくいうと、
最高で最短で一番大事なのは、
睡眠とリラックス
これが何よりのホメオスタシスの発動からの自然治癒力の全開につながります。
こういう情報は若干期待外れと感じてしまうのですが、
特別な事をするより、余計な事を削ぎ落とす事が肝心です。
睡眠とリラックスして安心感があると、
潜在意識がよりいい方向に発動していきます。
根拠はいりません。
ただただ自然治癒力を信じて休ませる事。
この初動で薬を使いすぎると、
自然治癒力にブレーキがかかり、その状態が続くとホメオスタシスが機能しなくなってしまうのです。
薬が悪いのではなく、頼り過ぎが潜在意識のプログラムの書き換えにつながってしまい、
薬を使っている状態をベストと勘違いの再設定になってしまうのです。
この状態で薬をやめようとすると、体は抵抗してしまいます。
話はそれましたが、
ポイントは、
- 初動は早い方がいい
- 外からのツールを加えるときは慣れすぎないように変化を加える
- とにかくリラックス(副交感神経優位)すると治癒力のスイッチが入る(頑張らない)
自然治癒力は捉え所がない反面、
発揮するにはよりシンプルな行動がポイントとなります。
ホメオスタシス側から見ていくと面白いカラダのシステムが感じられます。
今後の社会の在り方など考えると、
このユニークなホメオスタシスの特徴が自分自身の在り方と社会の在り方の調律という点までも関わってきそうです。
これらも視野に入れながら、自然治癒力やホメオスタシスの様々な視点をご紹介してまいります。
今回のテーマ「自然治癒力」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
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筆者:丸山 泰弘
薬剤師、カラダ・キュレーター、
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