こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
今回は最近私が書いている「エビのしっぽから、、、」「塩の旅」「カラダ予報の海流」の話が連動している話題です。
近年の海藻類の減少です。
水産庁HPより
スーパーの海産物売り場にあまり行かない男性にはあまりピンとこない話題かもしれませんが、
インスタント食品や駅蕎麦のワカメや、日本の甘味を支えている寒天が取れなくなり値段が高騰してきていると言えば、少なからず寂しく感じないでしょうか?
水産庁HPより
今年は特に海藻類全体の水揚げ量が少ないニュースが目立ちます。
最近はモズクと寒天の原料であるテングサが取れなくなってきているとか。
数年前より海苔が海も川も減産で値段の高騰は深刻でしたが、他の海藻全般になると好き嫌いだけの話では済まなくなりそうですね。
昆布も少なくなっている場所があるようです。
そうなると出汁を始め和食の味が全て変わることもあり得るのでは?
今はたまたまだろう!と私達は考えがちですが、
かつての文明の跡地は全て砂漠化で数千年経った今でも回復していないんです。
チョット心配です。
無機物の旅でもご紹介したリンや窒素の循環のバランスで自然環境は大きく変わってしまいます。
水産庁HPより
海藻を住み家にしたりエサにするウニなどの生物のバランスも変化してくると考えられます。
また、海水温が2度程高くなっているのも原因ではないか?とも言われています。
特に魚は自分が生きられる水温が決まっていますので温度変化に伴い移動してしまいものも少なくありません。
先日の塩の旅で藻塩の材料になるホンダワラが北上しているとの話もありましたので海水温の影響は少なからずありそうですね。
海水温の異常場所を表示しています。
黒潮沿いでなっている感じもしますね
とは言っても急に変えられるものでもないものです。
私は皆んなが環境保全活動を出来る訳ではないけど、認識することが現実をつくる第一歩だと思っています。
この状況を善悪や責任・義務などから測るのではなく、
純粋に状況認識が結果的に社会の中の選択肢が変わる可能性があります。
そういう意味で、先ずは知ることから私達が口にするものの状況や値段の背景がわかってくると思います。
これから海水浴を含め海に行くシーズンが始まりますので、出かけた先の海藻を探してみてください。
今回のテーマ「海藻」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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@taneyakumaru