こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
インフルエンザや胃腸炎をはじめ、高熱になる疾患が流行ってます。
まだまだ春先まで可能性が高いと思われますので、発熱時の対処についてご紹介。
まず、最近流行りの感染症で発熱する仕組みのイメージ図を作ってみました。
一般的には37度前後はカラダの基本的なシステムをスムーズに進めるための温度設定です。
分かりやすいのは、酵素が働いたり、免疫や代謝の維持ですね。食事で栄養が有効利用できる体温です。
しかし、ウィルスが侵入して全身に広がろうとしている時は免疫に緊急事態で自衛隊のような部隊を発動しなくてはならないです。
ウィルスを捕食して分析したマクロファージはサイトカインたインタローキンなどという物質を使って各所に合図を送ります。
こうなると上の図の様に、脳の視床下部という場所が体温のセットポイントを上昇させカラダが戦闘体制に突入していきます。
初期の「寒気」や「震え」がこのセットポイントの上昇の第一段階ですね。
インフルエンザの場合はここから一気に体温が上昇していきます。
ここは特に大人にとってはキツイ状態です。
現にみなさんフラフラ状態でやってきます。
ここからみなさんどう対処するか分からない方が殆どですので、いくつかポイントをご紹介していきます。
熱が上がりそうな時はどうするの?
暖める?冷やす?
→ 熱がまだ上がっていない、又は上がり始めた時は、カラダが体温を上げやすくするサポートをしたいので、少し暖める、又は冷えない様にしておきたいです。
そういう時、入浴は?
→ 入浴は可です。しかし、カラダを暖めるというより、汗を流してサッパリする程度でゆっくり浸かるのは避けてください。体力も消耗しますし、入浴後にカラダがかえって冷えてしまう可能性があり逆効果です。
水分や食事はどうしたら?
→ 水分は発熱前ならあまり冷たくないものをしっかりとっておくのがいいです。発熱してしまったら、経口補水液がベストです。食事は、固形物は控えめにしておきたいです。発熱してしまったら、通常食欲がありません。この段階では、食事をとることはかえって体力の消耗と体調もグッタリしてキツくなってしまいます。積極的には取らず、経口補水液を少量こまめにとるのがおススメです。
可能であれば、「重湯(おもゆ)」をつくって塩分を足せれば、経口補水液の機能と糖分補給が一番効率よく出来ますのでおススメです。
でも、自分一人の場合もありますので、スープや味噌汁の汁だけのものやポカリスエットなどを代用するのもいいと思います。旅行にはインスタントのものを携帯するのも便利でしょう。
発熱したら冷やす?おでこに貼るのはいいの?
→ 発熱していると、子供はおでこにシートを貼ってきていますね。それは大丈夫です。効果については、発熱で頭が痛かったりモウロウとしている場合、少し軽減されるかもしれません。
ただ、注意したいのが、それで熱が下がると思っているご両親が多いのですが、熱自体まで下げる効果は期待できません。少し楽になるメリットですね。
高熱で苦しくなって、解熱剤を使わず熱を少し下げたい状態の時は、
先ず、薄着になって大丈夫です。無理に布団の中にいるのは熱がこもり過ぎてしまいます。
一番熱を下げるのは、「脇の下」または「又(モモの内側)」を冷やすのが一番速いです。水枕があればそれを使いましょう。なければ、ペットボトルに水を冷やしておいてそれを挟んでおくのもいいです。キンキンに冷えている必要はありません。
自宅に何もない方は、発熱しそうな段階で帰宅の際、コンビニなどで水と経口補水液のペットボトルを買ってくるのが一番手っ取り早いかもしれませんね。
もし高熱が3日以上続いて体力も心配な方
他の原因や追加の治療が必要なケースがあります。とは言っても病院へ自力で行くのも難しいですちょね。
こういう時は「7119」に電話してみるのがいいかもしれません。「119」はすぐ救急車という感じになりますが、「7119」ではその前の相談ができます。
救急車を呼ぶのは罪悪感があるかたもある様ですが、ここで判断してもらうのが安心できます。特に週末は病院も窓口がありません。
こういう時は公共機関を利用してみてください。
以上、簡単なイメージ程度の情報ですがなってから考えるより、なんとなくでもイメージを持っておくのは自分や家族を守る第一歩ですね。
また、この原理が分かると、カラダの健康を考える上で体温がいかに重要かわかると思います。
改めてマクロファージなどの免疫と代謝の背景をお伝えしていきますがこの知識と同じ原理になります。内容はまたその時に。
今回のテーマ「高熱時の対処」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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@taneyakumaru