初鰹と海 季節変化の揺らぎから日本を知る
こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
初鰹と海 季節変化の揺らぎから日本を知る
初鰹が届きました!
銚子の友よりの便りです。
本当に立派なカツオです。初モノは縁起がいいと昔から言いますので非常にありがたいですね〜
今年は豊漁であって欲しいです。
それにしても今年は早いな〜と思います。
静岡近郊の漁港でも今年は早くから水揚げがあったと聞いていたので今年の気象や気温が影響しているのでしょうか?
気候の体感としても東京では2週間以上早い感じでカラダが混乱していたりします。
カツオは太平洋にいる魚で春(2月ごろ)になると沖縄沖の黒潮に乗りカタクチイワシなどを追いかけて食べながら北上し、東北まで進むと立派に成長し、また産卵のために戻り始める(戻り鰹)習性のある魚です。
ということは、カタクチイワシなどの小魚が海流する温度と自分達の快適な温度に合わせて移動してくると考えられますね。
カツオだけとっても周辺の環境を敏感に感じとることができます。
そこで今日は
今年に入ってからの気象が今の手元に来るカツオまでの繋がりを観察してみたいと思います。
水産庁hpより
昨年の黒潮大蛇行と今年の気象変化により毎年漁場は変化していますね。
エルニーニョ現象やラニーニョ現象も海水温や気象と全て連動しています。
気象庁のHPを確認したところ、太平洋側、特に黒潮流域は例年より海水温が高い日が続いています。
また、黒潮は今年も大きさはわかりませんが蛇行を繰り返す予測になってますね。
魚は人間が快適に同じ服装だけで過ごせる気温差があまり大きくないのと同じで、海水温が1度違うだけでダメなものもあります。海水温の変化でも大移動するものも近年見受けられますね。
カツオも詳細はわかりませんが適温があってエサを追いかけながらもちょうどいい場所に移動していく事が想像できます。
上の図はこの数日の海水温です。
図を見ると黒潮をはじめ日本周辺の温度と海流の様子がリアルに感じ取れますね。
図のように南の海域から黒潮が暖かい海水を日本に沿って上昇させてます。カツオをはじめ黒潮に乗ってくる魚と通り道なんですね。
これを見ていると、太平洋側の地域は早くから暖かくなり、もしかしたら、台風が早めにやってくるの?などと想像したりもします。
また、日本海側に目を向けて見ると、色合いで分かる通り、非常に冷たそうな印象を受けますね。
つい最近までスーパーの魚コーナーで脂の乗ったブリが安く出されていて、今年は豊漁だったとも聞きました。ブリといえば富山や石川で冬の名物ですよね。太平洋がいち早く夏に向かう段階なのに日本海側は例年より遅くまで冬の名残りがあるなんてビックリです。
昔、地理学者の方に、日本海はアムール川の河口みたいなものなんだよ!と教えてもらったのを思い出します。
北海道デジタル図鑑~100の物語[自然]流氷 | 総合政策部知事室広報広聴課
皆さん、思い出して下さい。今年の冬の寒波を。
日本海側の沿岸ぶ全域の雪の多さやロシアから韓国にかけての寒さ。異常ではなかったでしょうか?
これから想像すると、
日本海側沿岸の山々から降りてくる水はまだまだ冷たく、アムール川の水温も非常に冷たくなっていたのでは?
図を見ると日本海のロシア側の上の方程冷たそうですね。
日本側は南から黒潮から分岐した対馬海流が上昇してますので少し温度が高そうですね。
大袈裟に言えば日本海側と太平洋側では季節一つズレている感じにもとれますね。
この温度差はもしかすると日本の東と西での気象のギャップなどを僅かでしょうがどこかで発生するようにも考えられます。
この半年の気象などの積み重ねが、私の手元にくるカツオまで連載していると考えたら、地球がより壮大なものに感じてきますね。
手元にある食材から枠を広げて想像してみるのは非常に楽しい作業ではありませんか?
ゆとりがあるときには是非みなさんも楽しんで下さい。
今回のテーマ「初鰹と海 季節変化の揺らぎから日本を知る」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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