薬剤師が語る 生活のタネ

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【時空の旅】月の満る夜、一里にて潮目を想う (銚子市編)

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

今回は満月の夜にということで、海の潮という視点から個人的な探検のご紹介。

 

先日銚子に訪れた際に、たまには違った角度から銚子を巡ってみようと、海と銚子の歴史に触れながら、自分の奥底を巡るような経験ができました。

これは史実というよりフィクションの様なものとして眺めてみてください。

 

 

銚子には竜宮城があった⁉︎

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千葉県銚子市はご存知の通り、関東の一番東の突端

南からは黒潮、北からは親潮がぶつかり

内陸からは利根川が合流するという

複雑な潮目から豊富な海の幸を得ている

 

訪れる人はやはり魚を食べるのだろう

 

それもいいけど、その前にちょっとだけ冒険をして腹をすかせてはみないか?

 

一里の旅

 

さあ、出発です

 

導かれて

銚子には猿田彦大神がいる

スタートは「猿田神社」


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系譜は宮崎市観光協会のパンフレットを引用させて頂きました 

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天孫降臨の際ニニギの命を地上に導いた神だ

始めの一歩」を手助けする道先案内役ともいってもいいだろう

 

 

 

 

続いては「玉崎神社」

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改築中だったのでWikipediaの写真を使わせていただきます

 

スピリチュアルブームで人気が出た玉前神社の二ノ宮

主祭は玉依姫(タマヨリヒメ)

神話では神武天皇の母

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時空間を行き来すると

かつてこの辺りは玉の浦とも言われている

これは故郷の紀州・和歌山那智周辺の人々が黒潮に乗って移り住んできた事も関係あるだろう

 

 

 次に訪れたのが「渡海神社」

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 現地でも有名ではないかもしれない

けど実はここが前半の重要ポイント

 

主祭は綿津見神(ワタツミノカミ)

神話の中では海神

海幸彦・山幸彦の物語の重要な神である

 

同じく海の神ともされ神々の道先案内役で何度も登場する塩土翁爺(シオツチノカミ)み導きで山幸彦が無くした釣り針を探しを助け、竜宮城の主の綿津見神へ誘導する

竜宮で鯛の喉に引っかかっていた釣り針を見つけ綿津見神より潮干る玉(シオヒルダマ)と潮満つ玉(シオミツダマ)を授り兄弟喧嘩に勝つ物語

山幸彦と海幸彦 - Wikipedia

シオツチノオジ - Wikipedia

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次は「長九郎稲荷神社」

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ここは紀州から移り住んだ漁師が子孫繁栄と豊漁を祈って建てた祠

稲荷ですので「稲なり」がごとく現実を作り出しているポテンシャル

そこの繁栄の願いが込められています

これを見たとき「竜宮城だ!」と勝手に連想

この海は金目鯛やヒラメが舞い踊るがごとく沢山いる場所

龍宮 - Wikipedia

 

 

こう見てくると完全に「浦島太郎」だ

浦島太郎 - Wikipedia

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浦島太郎は海幸山幸の物語のおとぎ話とも言われて共通する部分が沢山ある

それぞれを重ねあわせると、この流れが非常に楽しめる

 

 

 

カナタの竜宮城を目指して

 

ここから後半へ

 

時空を更に行き来しながらの旅

前半は全部神社でしたが、後半は寺院になる

また違った角度から深く潜ってみたい

 

先ずは「満願寺


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山門の通り、この地は補陀落山(ふだらくさん)信仰

補陀落 - Wikipedia

発祥はインド南部のケーララ州のポータラカ山で観音様の故郷といわれている

余談だがアーユルヴェーダが発展したのもこの場所である

ダライ・ラマがいたチベットの山も補陀落山とされている

 

となると当たり前だが観音さまがご本尊である

 

銚子は海から十一面観音が現れたという浅草寺と似たような背景があり十一面観音がご本尊となる 

 

補陀落山の日本の中枢はまたまた和歌山の那智

補陀落渡海 - Wikipedia

 

日本の補陀落山信仰は非常に過酷だ

補陀落渡海 - Wikipedia

 

和歌山の熊野那智から船出したものが九十九里や銚子に黒潮に乗って漂着したのは想像しやすい

地名も「銚子」「勝浦」「玉の浦」をはじめ多く重なり、紀州で発展した醤油の文化も一緒、瓦焼きの技術、いわし漁、

さらに熊野社も街中で沢山見かける

 

 

次に「圓福寺」(飯沼観音)


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ここも満願寺と背景は同じで

街中にあるため観光客もよく訪れる場所だ

 

補陀落山信仰には札所巡りがセットになってくる

この地は坂東三十三観音のルートで

坂東三十三観音 公式サイト

圓福寺は27番目に当たる

 

 

日本の補陀落山信仰は船に乗ってカナタへいくと竜宮城(観音様の浄土)があるという信仰

沖縄のニライカナイも同じ信仰と言われてる

 

 

今回の巡りはここで終了

 

九十九里には月読神社もあり、海と夜の世界が続く

表と裏で言うならば「裏」

これは舞台裏ではなく内部深くの中心の世界の話だ

 

九十九里から一里の竜宮城を巡ることで

自分自身の中心から百里(玉手箱)を得て

夜には海の幸を頂き

身を整え

翌日には近隣て塩土の神が導いた

鹿島神宮で鹿島立ちで覚悟を決め

息栖神社でリセット

香取神宮にて勇気を持って発動する

 

 

なんて人生の節目には面白いのかもしれない

 

 

 

今回の綿津見神塩土の神は潮の満ち引きを司るのと同時に「塩」の神でもある

水、海、潮、塩、雨は循環し清めをしている

「塩」は言えば無機質(ミネラル)だ

全てをら清める一方、私達の生命(有機体・オーガニック)を作り上げる

有機的関係性(オーガニゼーション)を結ぶ

いわば「無」から「有」を生み出す

ゼロ→1 の世界

 

竜宮や補陀落は「有」の世界から「無」への彼岸

そこにいるオト姫や観音は観自在に音を聴き奏でられる

この彼岸は彼方(カナタ・あちら)にあるのか?

此方(コナタ・こちら)にあるのか?

丁度一ヶ月後は春のお彼岸である

闇夜の月を愛でながら途方もない心の旅はいかがだろうか

 

自らの内に一里あれば百里あり

 

 

 

 

今回の行程順

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順番を工夫すると更に面白い発見もあるかも・・・

 

 

銚子や九十九里周辺は義経伝説が沢山あり

それに因んだ名所も沢山ある

他にも多様な視点から旅ができる

 

まさに時空を旅する場所

それも内なる竜宮城であるパワースポット

何処かにあるわけではなくここにある場所である

 

 

訪問の際はこちらも参考に

taneya.hateblo.jp


今回のテーマ「時空の旅」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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