こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
あと一週間程で「春分」になり、
来週の月曜日から「お彼岸」に入ります。
ご先祖様にご挨拶に行かれる方も多いでしょう。
春分は以前までの冬至・夏至より重要な基準にシフトしてきたなんて事を四ヶ月前の2019年の予測の所で下の図を使ったりして書いていたのを思い出しました。
春分は地球から見た太陽の軌道から見ればちょうど真ん中になります。
真東から登って真西に入る。
ここに西方浄土への憧れがあるのでしょう。
そこからいつからかご先祖様への供養とも重なったのでしょう。
お彼岸は春分・秋分の天文台の基準に合わせて前後3日の合計7日間ですので、古代からあるのではなく、日本に入ってきて仏教の行事のなかから発生してきたのでしょう。
そもそも「彼岸」とは「波羅蜜(パーラミー)」が語源で
皆さんご存知の般若多心経(般若波羅蜜多心経)のとおり菩薩の行う修行のことです。
ここから悟りの境地に立ちたい、という意志や願望を「彼岸」と私たちが言うようになったのでしょうか。
彼岸はお盆と同じ先祖供養になりますが、背景が若干違います。
お盆は鬼門通過の裏側に当たります。よかったら以前のものを読んでください。
ではお彼岸はどうかというと、先程書いたように真西に向かう西方浄土とすべての中間地点で、ニュートラルゾーンという言い方もできます。
西方浄土と重ねると、「この世」から見た「あの世」の境目である三途の河岸というような思想も背景に見えてきますね。
古来から海の中(水の中)は竜宮城というように「あの世」との境目と捉えていて、「水鏡」を使い神事や自らを見つめるものに使われてきました。
【時空の旅】月の満る夜、一里にて潮目を想う (銚子市編) - 薬剤師が語る 生活のタネ
数年前、上高地にて
水平ポイントである春分・秋分には、日の出・日の入りも注目ポイントですが、水面がフラットになる「止水」が如く滑らかに整えていくタイミングという言い方も出来そうです。
また、海の中(水)の境目に目を向けると、
少し前の竜宮城の話のように、
水と塩という存在の通り、「無機質」な存在になります。
一方、この世は「無機質」の存在が繋がりあって「有機質」になり生命が発生していきます。
無機の「機」とは時という意味もありますが機織り(ハタオリ)のように糸が織り込まれるような意味合いがあり、組み合わさると仕掛け・カラクリのようにシステムのようにも解釈する単語です。
「あの世」「この世」という考え方から見ると、アマテラスの機織りのように「無機質」が「時」に織り込まれ「有機質」が発生する事で私達の「現世」に生命(オーガニック)というものが立ち上がってこれるとも言えるでしょう。
まさしく「無(ム)」から「有(ウ)」の発生です。Ωですね〜
でも生命は「時」の経過があるため酸化(老化)していきます。
そこで「代謝」が生命の維持には欠かせなくなります。
その代謝を可能にしているのが「水」であり「塩」であるため神社などでも鏡の前に水又はお酒と塩を置くのでしょうか。
水平にある「水鏡」が『明鏡止水』が如く澄みきる世界観もまた先祖への繋がりでもあり
「あの世」と「この世」を繋ぐ彼岸という世界観とも重なり
自分が今ある為の、大きな時間軸での先祖と、今という瞬間の平成さを共に見つめるのにいいタイミングなのかもしれません。
ぜひいい機会にして下さい。
今回のテーマ「春分・彼岸」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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