薬剤師が語る 生活のタネ

自分らしいライフスタイルを生みだすためのタネを探す冒険に行こう

カラダの動的平衡のカギになる「塩」

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

 

昨日、故郷同然の銚子の隣町の製塩を見学させてもらいに行きました。

頭ではいろんな事をわかっていたつもりですが、やはり現地に赴くのは違いますね。

 


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製塩を見に行くにはいろんな理由はありますが、私にとっては、未来の健康は究極「」がキーワードになると感じているからです。 

これは薬剤師としての視点からです。

 

現時点では答えは出せませんが、

」とは非常に大きな可能性とその裏腹もありえる存在なんです。

 

天然の塩はいいとは簡単にいいますが、何故いいのかとはなかなか説明されてませんね。

 

これは、日本の歴史的背景があるからです。

1905年(明治38年)以来、塩の需給と価格の安定の為に塩専売制度が制定され、1997年に廃止されるまで1世紀近く国の統治下にあったためでしょう。

 

伝統的な調味料を持つ文化背景にも関わらず、その大事な材料は塩化ナトリウムという化学物質に近い素材を使わざるを得ない状況であったのです。

 

近年、発酵食品が注目を浴びていますが、必ずと言って良いほど塩が必要なんです。 

その塩がただの塩化ナトリウムでは意味がない!とも言えます。

 

塩は古代は調味料でもあるが、健康食品でもあり、クスリでもありました。

アーユルヴェーダなどから数千年前から塩の重要性が記述されているものもあります。

以前書いた「重湯」も実際、良質な塩があっての話になります。

 


製塩法は世界中にいろいろありますが、最終的には、地元の食材を地元の調味料で季節感を持って味わえるかになると思います。

 

今回お邪魔した製塩所でも、毎回味が違うというくらい、ちょっとした環境変化でも味が変わることが再認識できました。

だからこそ塩も鮮度やシーズンそして場所は大事なのかもしれません。

 

個人的には、未来は塩によっても健康が左右され、塩のとりかたが重要と認識される日が来ると思っています。

 

製塩されている方のお話では、

魚などの加工品では値下げ要求の厳しい状況の中にあって、自然塩を使うのは現実的ではなくなってしまっています。

裏を返せば、最高の食材でも添加する塩は安価なものを使わざるを得ない状況であるようですね。

 

価格競争の中では食品加工品は危うい存在でもありますが、人間の知恵の結晶で利便性や衛生状態を飛躍的に向上させるものでもあります。

 

 

便利で楽しく、でも健康的である食卓を演出するには「塩」にも注目していく必要がありそうではありませんか?

 

今回は塩を起点にプロジェクトを始めていく第一歩でした。

「塩」については今後も私の視点から時折お伝えしていこうと思います。

 


今回のテーマ「塩」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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