薬剤師が語る 生活のタネ

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快適生活は幸福か?それとも代償を伴ったか? ②

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

快適生活は私たちを幸福にしてくれたか?

 

前回に続き今日は最近私の中で気になっている「快適さと幸福の関係 」についてです。

 

前回は快適さの弊害として、カラダとライフスタイルにフォーカスして考えてみましたが、

今回は少し角度を変えて「幸福」というワードから眺めてみます。

 

とは言うものの、幸福は非常に抽象的でもあり、非常に個人的な問題ですし、その時のココロのベクトルによっても捉え方がバラバラになってしまいますので今回は私達が何を幸福としているか?

 

私の感覚だけでは偏るので、先ずは考える素材として幸福について下記の情報もあります。

 

地上で一番幸福な場所」という記事

地上でいちばん幸せな場所を探して | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

国連の報告書「世界幸福度調査」 日本は

自分の幸福度が0から10のどの段階にあるかを答える世論調査によって得られた数値の平均値であり、主観的な値である(データはギャラップ社によるもの)ウィキペディアより

世界幸福度報告 - Wikipedia

Overview | World Happiness Report (2018レポートがダウンロードできます)

 

イギリスの環境保護団体が出した地球幸福度指数

国民の満足度環境への負荷などから「国の幸福度」を計る指標である。

・・・

人間活動特に文明の活動が地球環境において将来にわたって持続できるかどうかを表す概念である持続可能性を組み込んだ国の幸福度を測る新たな指標である。

具体的には、平均寿命健康指標健康格差エコロジカル・フットプリントの4項目が基準となる。ウィキペディアより

地球幸福度指数 - Wikipedia

 

2種類の統計をながめて、上位を見てみると、必ずしも経済発展して快適性を追い求める国が幸福と感じているとは限らないように感じますね。

 

また、アメリカは非常に幸福度が高いにも関わらず、関係性の強い日本や韓国は収入面で引き離されているわけでもないものの幸福度は低めであるのは、宗教や文化的背景がちが うのでしょうか?

 その違いの中で寄付文化が関係しているという意見もあるようですね。

脳科学又は心理学などの側面からみると、人間は誰かに分け与える事で自分自身の幸福感を高めるとい部分が本能として備わっているというのです。

お金や物に限らず誰かのために自分が持っている何かを与えるということは一つ一つを切り取ると自己満足だとか偽善と思われてしまうかもしれませんが、この与えることが連鎖すると仮定すれば次世代を支えることにも繋がるのでしょう。

北欧の幸福度を感じる背景にはこの感覚が生活の安心感仕事への充実感を生み出しているのかもしれません。

 

とはいっても、日本の現状としては経済優先の政治体制ですので、年配の方でも、今後の自分の経済力が先ずは大事と考えるのは長寿国の日本ではある意味標準的な感じはしますね。

 

 

利便性や理論優先差別化の中で常に発展を望み、経済の担保によって次世代をのであれば男性社会が向いているかもしれないですが、

利便性を実用性の中で見出し共有分け与えながら次世代を支え育てる連鎖を生み出すサスティナビリティに比重を置くには子供を育てる母親のような母性のような側面に価値を見出すことが必要になってくるかもしれません。

 

単に経済健康というキーワードから発展を評価しようとすると数字の右肩上がりを意味してしまい、この戦いのレースを延々と続けるようになってしまいます。

 

単に女性が働く機会を作ると言う意味ではなく、今まで封印してきた女性の視点や女性が持っているモチベーション、そして母性の発動などがある社会の価値観がもしかすると、競争社会というより、個々が役割に集中しながらも互いにライバルでもあり仲間でもあるように切磋琢磨していく環境が生み出され、結果として充実した環境が生み出されるかもしれません。そこに安心感もあり分け与えるゆとりが生まれると考えられます。

母性の発動に関わる幸せホルモンと言われる「オキシトシン」は人と触れ合ったり他者と交流することの中で分泌が発生しやすいとも言われています。

女性性関係性循環能力と共に男性性前進力が相互作用することで柔軟に進めるレジリエンスというものが発揮されそうですね。

 

ここまでの流れと、前回の記事の快適性への真逆への反動で、日本では縄文時代が良かったので戻ろう!とかいう発想がこの数年よく耳にしますが、時計の針を戻すことは進化とは違う気がするので、偏ったバランスを揺れながらも新しいバランスへ移行させていくことが人類の進化の道なのではないか?と感じています。

 他にも3.11以降「シェア」や「ベーシックインカム」という考え方が浮上してくる背景には、これもバランスの揺り戻しの様な流れもあるのでしょうか?

 

この2000年ほどの男性社会(特に宗教を背景とする)が良くも悪くも社会システムという枠を築き前進させてきました。女性は影の立役者として表には出ず裏方になっていました。

 でも幸福度という側面からみると、

母性が社会の中で父性相互作用しながらよりよいバランスを作り出そうとしている国が、世界幸福度調査や地球幸福度指数の上位にきている国々なのではないのでしょうか?と行ったことがない国々ばかりではありますが感じ取れます。

 

私が近年数回訪れているのはベトナムと台湾ですが、毎回発展もさることながら、街の人々が元気で、特に年齢関係なく女性が元気で社会を支えている印象が非常に強いのは訪れる私にも非常にいい活気を頂けます。

 

こう見てみると、経済的な背景は最低限必要ではあるものの、

経済が生み出す利便性などの快適さというよりは、精神としての個人の充実感と関係性の循環が生み出す快適さが社会を幸福にしているとも言えるのではないでしょうか?

 

最後にやはり広い世界の話より先ずは自分ごとが大事だと思います。

社会のバランスは個々人の父性と母性のバランスが反映するといっても過言ではありません。土用中の今だからこそバランスを見つめ直す格好の意チャンスでもあります。

父性も母性もどちらも重要で優劣はありません。両方のバランスととりながらも相互作用させ、自分自身の可能性を見出すことに社会の幸福と同じように個人の魂の成長としての幸福が待っているような気がします。先ずは私自身が日々もがいているところです。

結果的に自分へのエールになってしまいました。

 

 

 

このようにして世界の動向を見てきても

今、社会が大きな転換点にあるのは間違えないでしょう。

次回は、「」をキーワードに転換点だからこそ味わえる新たな快適性やそれを生み出す背景を見つめてみたいと思います。


今回のテーマ「快適生活は幸福か?それとも代償を伴ったか?」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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