薬剤師が語る 生活のタネ

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内臓さんの休暇忘れてませんか?【カラダの声・カラダのタネ】

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こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします

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今回は内臓のお話しです。

特にイメージしやすい胃腸にフォーカスして進めて参ります。

 

「カラダの変わり目」特有の症状が現れやすい場所に胃腸があります。

体感としては、胃酸過多、消化不良、便秘、下痢、膨満感、そして食あたりなど。

 

いつも陰陽五行思想のモノサシを使って説明していましたが、今回は2日前の記事と似たようなイメージの中で胃腸の機能と併せてご説明します。

 

2回前には意識のリズムによる内側への収縮期とお伝えしました。

【カラダの変わり目(前半)】無理しなくていいんです。力を抜こう!「ココロの圧力」と「ココロの引力」 - 薬剤師が語る 生活のタネ

胃腸も同じように考えてみましょう。

 

先日も使った図を利用してイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

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 胃腸は気分ほどは体感がありませんが同じ仕組みです。

 

外からは沈黙しているかのように静まっていますが、その内側はパワーがみなぎるかのように燃えている状況です。

 

胃腸の機能で説明すると、

胃腸はじっと動かず静まり機能停止?かと思うような様子ですが、

胃腸自体のモデルチェンジと言いますか本体の代謝に集中して機能回復に専念しています。

大袈裟に言うと、病院に入院して手術後にベットで安静にしているような感じと思うとわかりますでしょうか?

胃腸の症状から考えると機能低下に感じますが、実は相当頑張って急ピッチでの改装中です。

ただシャッターを下ろしているので休業しているかと勘違いしてしまいます。

 

要は、

動きを止めることで機能回復期になっています。

そのため、本来の消化力が一時的に落ちてしまうのです。

 

この時に、焼肉でカルビや、生モノの刺身などを沢山食べてしまうと、胃腸はどうする?

動きは当然悪いので、代替え機能として、消化酵素を大量に放出します。

 

「胃」で考えると

食べ物を通常は胃が揉みすり潰しながら胃酸で分解していくのですが、

すり潰しがあまり出来ないので、胃酸を大量に放出して、つけ置きにして分解するような工程になってしまいます。

 

私がそうなりがちなんですが、医療現場での癖で短時間で一気に飲み込むように食べてしまう週間があります。

そうすると、食材はあまり噛まれず大きな状態のまま胃に落ちていきます。

それを胃酸のみで溶かしていくとなると完全には分解できませんし、胃酸も大量放出しなくてはなりません。

 

もしこの時にちょっとしたバイ菌などがいたらどうでしょう?

通常の時期なら胃で死んでしまうのが普通ですが、腸に流れ込んでしまう可能性は高いですね。

こうなると胃腸炎ですね。発熱はひどく無いでしょうけど。

このような状況が続くと、胃酸により胃痛・逆流性食道炎様の症状・ゲップ・胃もたれ・消化不良のような違和感は当然発生してしまいます。

腸も、便秘や下痢等様々あります。

 

ここまでくるとなんとなくタイトルの意味がお分かりいただけるのでは無いでしょうか。

 

胃腸は通常の消化・吸収の仕事をお休みしたいんです。

とはいっても断食してくださいとまでは言いません。

固形なら消化しやすいもの、おすすめはしっかり火を通して具が細かいスープなどがおすすめです。

香辛料も刺激は控えめに。

 

でも栄養は?と思いますね。

 

大丈夫です。

内側の火は胃腸だけではなく、肝臓・腎臓を始め様々な内臓があります。

通常とは違って、あるものを代謝してそれを補う十分なパワーがあります。

 

心配せず試してみてください。

 

入院と同じように、機能回復には1〜2週間ほどが目安になります。

あら?っと感じたら、まず1週間、重いものを控え目にして違和感が消えてくるか様子見ましょう。

腸炎でも一緒です。1週間の食事調整ができれば非常に簡単です。

なのにどうしても皆さんすぐ重いものを食べてしまい、下痢が1週間以上だらだら続く方が多いんです。これはカラダが語りかけているだけなんですがなかなか気付くのは困難ですね。

 

特に、危険なことはありませんので、

カラダの変わり目に、少しでも食事を軽くして見ると言うことをお試しください。

旅行ではいつも以上に食べてしまいがちな日本人にとっては、日常での胃腸の養生休暇をぜひとらせてあげてくださいね。

 

今回のテーマ「内臓の休暇」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

タネ屋のマル
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筆者:丸山  泰弘
薬剤師、カラダ・キュレーター

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