薬剤師が語る 生活のタネ

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浮世の絵は今でこそ

こんにちは

生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

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今年に入って周囲を見渡しているとふと感じるものが、

「浮世(うきよ)」だな〜と。

 

「浮世」という単語は浮世絵を連想しますが、現代で言えば「ロック」みたいな感じでしょうか。

辞書の表現を借りると

《もとは「憂き世」の意》仏教的厭世観から、いとうべき現世つらいことの多い世の中無常のこの世。「―をはかなむ」

2 死後の世に対して、この世の中。現実生活人生。「―の荒波にもまれる」「―の義理」

3 つらいことの多い男女の仲。

4 《漢語「浮世(ふせい)」を「うきよ」と解して》定めのない、はかない世の中。はかない世なら、浮かれて暮らそうという俗世の気持ちを含む。→浮世(ふせい)

5 《近世初期から、現世を肯定し、享楽的な世界をいう》遊里。また、遊里で遊ぶこと。

6 他の語の上に付いて、当世風・今様の、または好色・風流などの意を表す。「―絵」「―姿」「―話」

[補説]本来は、形容詞「憂(う)し」の連体形「憂き」に名詞「世」の付いた「憂き世」であったが、漢語「浮世(ふせい)」の影響を受けて、定めない人世や世の中をいうように変化し、「浮き世」と書かれるようになった。

 

仏教でいう一瞬たりともとどまることのない現実(無常)を「はかなく」更に「辛さ」も感じながらも憂う気持ちを、リアルになおかつ抽象的に表現していったのが浮世絵だったのではないか?と感じます。

こう見ると当時のロックスターの様なポジション?

日常の中から社会の変化と自分自身のギャップを反発したり埋めていったり。

 

 

昨年までの感覚では「浮世離れ」した人(ひたすら我が道を行くマイペースな人・常識から外れる人・一匹狼)がARTを生み出していった時代で、その姿勢が「ロック」でしたが、

今、そしてここからしばらくは、リアルな浮世をキャッチして自らの内側にアクセスをしていく一般の私たちが浮世絵を描いていく時代なのかもしれません。

 

 ヨーロッパのルネサンスが、ペスト流行の後に、支配構造が崩れ、庶民の中から人間精神の解放や個性の尊重を目指す文化運動として、理性や感情を重視しながら立ち上がってきて「ヒューマニズム」が尊重される様になった背景と重ねて見てみると非常に面白いと感じています。

 

 もしかすると、香港で起きている事象や、アメリカのデモがきっかけになってARTとして何かが広がっていく事も長い時間で考えたら十分あり得ることかもしれません。

 

そういう意味では、よりリアルに現実の中で私たちが自分の感情や個性に更に向き合っていくことこそ、今の流動的な社会を生き抜いていく事なのかもしれませんね。

その姿を「浮世絵」と呼ぶのかもしれません。

 皆さんはどんな絵を描いていくのでしょうか?


今回のテーマ「浮世絵」はいかがでしたか?

新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

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筆者:丸山  泰弘

薬剤師、カラダ・キュレーター

 

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