こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
先日の台湾の塩の旅では入らなかったのですが、いつも必ず行くお店が「鼎泰豊」
台湾では小籠包のお店をいくつか回ることがありますが、私はこの鼎泰豊の味が基準になっていますし、急変している台北にあっても安定した味が安心感もあります。
日本でも今では普通に食べられるんですよね。
いつもすごい名前だな〜と思いながらも、深く考えた事がなかったのですが、
今回、ふと名前を見ていたら、凄い名前じゃん!なんて思ってしまいました。
理由は「易経」のいわゆる吉的な卦の名前が3つ組み合わさっているんです。
真ん中の泰は私の名前の一字なんですが台湾では店名などにもよく使われています。
易経と言っても詳細は解説できませんので、「食」の店名でもあることから、せっかくですのでカラダとも関連させながら見て行きたいと思います。
易経は八卦の64通りの組み合わせから出来ていて記号的暗号解読の様に見えるので分かりずらいですよね。そこが面白いところなのでしょう。
まずは下の「鼎」「泰」「豊」の三つの卦の組み合わせを見てみましょう。
これだけ見ても何のことやらですよね。
先ず最初の
「鼎」は、取っ手(耳)の付いた三本脚の器のこと。
ウィキペディアより
木が燃えることで鍋を煮立てる様を表した卦です。
鍋料理では色々な具材を混ぜて一緒に煮込みます。
「鼎」の前は変革を表す「革」からの流れですから、大きな変革を終えて、様々な考え方をする人々が新たな情報や知識を持ち合わせて話し合って新たなアイデアやルールなど新しいものを生み出していく様子があります。
鍋のように色んな素材が組み合わさって火の力で別次元の一つの料理に仕上げる様子は、まさに新たな創造行為にも見えてきますね。
次に
「泰」は天の気が上昇し地の気が降りてきて天地の気がバランスが取れている様子、又は地という器に天のエネルギーが注入されている様子でもあります。
繋げてみると、 「鼎」が革命後に新たな法を作っていく場面で天の理が地に降ろされて鼎に新たな法が記される様子にも見えてきます。
次に
「豊」は雷と火が重なりパワー全開の様子が見て取れます。
活動や行動が絶好調で盛り上がっている様子でもあります。
3つの流れからすると、新たな法が整い天地のエネルーも充満し国内は豊かに活気ずきます。
しかしオーバーヒートギリギリですので、内面の火も行動の稲光も自制しながら整えていく段階です。
お店はまさにそんな感じで常に繁盛していますし、賑やかな中でも非常に整った環境と教育がされているのが素晴らしいところです。それが安心感を生み出していそうですね。
細かな解説は難しいので興味があれば是非調べてみて下さい。
さて、このブログはカラダ視点ですので、上の情報を踏まえてカラダ視点に昇華してみたいと思います。
先ず「鼎」は
中国医学やアーユルヴェーダの「胃」の概念と重なり、食材や色んな料理を胃の消化力でカラダの栄養に変える様子と重なります。カラダの為の食という意味でふさわしいものですよね。
非常にわかり易いので以下のサイトを引用させていただきます。
アーユルヴェーダの医食同源〜朝飯は必ずしも摂らなくて良い? | 小暮満寿雄 Art Gallery
「鼎(胃)」で作り出されたカラダの栄養(エネルギー)は脾臓や腎臓などの力で呼吸などから取り入れた自然界の気とカラダが元々持ち合わせている気と融合してバランスをとり
「豊」のようにパワーや血肉になります。
自然界のエネルギーがカラダで成長し実った果実が、精神や活動を生み出して、活発なライフスタイルを作りだしてくれます。
しかし、状況判断せず突っ走ってしまうとパワーが枯渇したりメンテナンスが追いつかず故障(病気)に繋がります。
この流れは「食」や「ライフスタイル」を更には「人生」を見ていく時には非常にインパクトのあるヒントでもあり教訓にもなります。
大袈裟に言えば栄枯盛衰を心得て地道に進んでいく姿がみえてきます。
私達の時代背景的にも重なりをかんじますね。
「令和」に切り替わり、これから新たなアイデアをキャッチして社会を作っていくなかで、前を見て進みながらもしっかりと足元を確認していく事の重要性も再確認しなくてはいけないですね。
カラダもパワーがある時は無鉄砲に進みがちになり、結果取り返しがつかない状況になりがちです。
天気がよくなり夏真っ盛りに羽目を外し過ぎないようにしたいところですね。
今回のテーマ「鼎泰豊」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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@taneyakumaru