こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
今日は梅雨どきのなんだか、、、といった何となく「だるい」「眠い」「気分が上がらない」そんな感じをカラダのシステムから見ていきたいと思います。
また、昨日のカラダNewsの季節の変わり目のような症状が今回の内容が背景にありそうですので参考までに。
梅雨どきの不調は、古くからアーユルヴェーダや東洋医学でもよく扱われるもので、「水」がキーワードになっています。「水毒」が溜まっている、「カッファ」が強くなっているなどとも表現されますね。
「水」の滞りからくるだるさというような解説が多いのではないでしょうか?
実際わたしも昨日のカラダ予報で同じような事を書いたと思います。
今日は現代的なカラダの捉え方で、自律神経のシステム側からこの現象を見ていきます。
先ずは流行っていた事もありご存知の方が多いかもしれませんが、大まかなシステムを見ていきます。
自律神経ですので、主に「交感神経」と「副交感神経」のバランスになります。
自律神経は交感神経と副交感神経と大まかに言われますが、名前の通り別の神経になります。
下の図を参考に
交感神経は興奮や活動的で、副交感神経がリラックスのようなイメージが強いかもしれませんが、それは主に筋肉など意識して動かせる場所の働きです。内臓に於いてはむしろ逆で副交感神経が主に活動的にさせてくれます。
自律神経はどちらかが活発な時にもう一方は働きを抑えるようにして私達の生活リズムに合わせて波を打つような感じでカラダを調整しています。
自律神経の乱れと原因。整え方の基本&応用まで専門医が解説より引用
この波と連動して動いていくのが体内時計です。
昼には交感神経、夜には副交感神経が主役になります。
朝方のモーニングアタックの説明の時にここの切り替えをお伝えしていた部分です。
【ニュース早わかり】ノーベル賞2017 医学生理学賞 体内時計の仕組みを解明|高校生新聞オンライン|高校生を応援するニュース・情報サイトより引用
この自律神経と体内時計のリズムが免疫やホルモンのバランスともさらに連動する事でカラダは常に一定であるように感じられています。(ホメオスタシス)
この自律神経は1日のリズムが柱になりますが、
周囲の環境要因でも影響をうけてきます。
例えば
冬は交感神経が優位になりやすく、夏は副交感神経が優位になりやすいとか、
都会的な生活は副交感神経が強まりアレルギー症状が出やすいとか、、、多種ありますが、
今回のテーマの梅雨どきのように気象にも私達の自律神経のバランスは影響受けています。
その一つとして
低気圧は副交感神経が活発に
高気圧は交感神経が活発になりやすい傾向があります。
先日の週間予報の図をご覧ください
本来交感神経優位の昼間に低気圧通過や気圧が下がる現象が続きます。
更に、雨と日差しの弱さは更に副交感神経を優位にさせます。
このように通常のリズムと逆行する影響が続いてくると徐々に違和感の様なものが現れてきます。
その現象の一つとして「眠気」や「だるさ」が感じられるようになります。
私自身も感じています。
これがまさしくカラダが普段交感神経優位の昼間に副交感神経優位になりがちな状況です。
リラックスと感じる時もあますが、心のねじれや葛藤があるとこの時期は気分が落ちるような感覚を覚えます。
でも、元気に頑張りたい!って思いますよね。
この時の選択肢によっては、「6月病」と言われるものになったり一時的な体調不良に結びつきます。
前回の季節の変わり目のような症状はこの体調不良の一部と言えます。
どうしても精神も肉体も充実した活力を求めたくなります。
仕事の都合上仕方なくテンション上げて頑張らなくちゃいけない人もいるでしょう。
憂鬱な気分は嫌だから元気出していこう!って感じで。
これら自体は悪い訳ではないのですが、問題は
「一気に」「強引に」「気合いいれて」「早く」何とかしようとしてしまう事です。
カラダが環境と調和するために、ワザワザ副交感神経を働かせている時に、無理矢理交感神経にスイッチを入れようとすると、自律神経のリズムがガタガタに崩れてしまいます。
勿論、連動している体内時計も乱れ、ホルモンや免疫機能も右往左往してしまいます。
そんな事をしていると、内臓機能の乱れや免疫力の低下を招き、現在のように下痢や帯状疱疹など季節の変わり目かと思うような現象が現れます。
慌てて力強く活力を発揮させたいという欲求は、メンタル面でも結果的に更に気分が落ちる羽目になってしまいます。評価は覚醒剤の如くに - 薬剤師が語る 生活のタネ
とは言っても仕事も遊びも楽しくやりたいですよね。
そういう時は、慌てず、ゆっくりと少しずつ調子を上げていくかのように動き始めてはいかがでしょうか?
諦めて寝てしまうのもリズムが崩れます。
まあ、のんびりいこう!という心持ちでスロースタートしていくと次第にカラダがシフトして調和しながらも本来のリズムに向かいます。
「眠気」や「だるさ」はカラダの声でもあります。
出る事はむしろカラダがしっかり機能している証拠です。
それを味わいながら微調整していけると、この時期の低気圧だからこそできるデトックスも効率よく過ごせるのではないでしょうか?
その中で古くからの叡智としてアーユルヴェーダや東洋医学の手法を組み合わせていくのはそれぞれが得意とするジャンルですね。
リトリートの時間を過ごすようなリラックスもいいものです。
雨の時は雨らしく、だるさに抵抗しない事ですね。
さあリトリートシーズンが始まります!
今回のカラダハックはいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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