こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
台湾に数日行ってきました。
私の中ではメインは「塩」でしたが、新しい発見も多かったので少しずつご紹介します。
先ずは「媽祖」
先日の娘娘(にゃんにゃん)の事を書いていた時は台湾の事は全く考えていなかったのですが、向かう飛行機で、そうだった「媽祖」や「西王母」は台湾でも非常に大事な神だった!
媽祖は台湾では、一番信仰されている「道教」の神です。
私達にはタオ(太極図☯️)でなんとなくイメージされる世界観でしょうか。
中国ではダオDAOと発音するようです。
八卦の一番中心部又は出発点とも言うのでしょうか。
道の教えですので、先日書いた「三千(ミチ)」を追求していったものですので、あえて言えば密教的な宗教と私は感じています。
とは言っても台湾の道教のお寺は陽気な感じで、休みの日にはみんなの憩いの場でもある感じですね。
台湾の信仰人数では一番多いのが「道教」、二番目が「仏教」、三番目が「キリスト教」と現地の人の話でした。
最初に台南に行ったのですが、街の中心部はお寺ばかりで、探さなくても何処にでも「媽祖」が祀られています。
それだけ中心的存在のようですね。
日本で言えば、大半の神社にはアマテラスが祀られているような感じと近いのでしょうか。
「天后」という単語が「媽祖」を指しているようです。「聖母」が媽祖始め娘娘のようでした。
殆どのお寺は神仏習合で、部屋やエリア毎に仏教や道教が分けられて、台南は海神が殆どのお寺で媽祖の奥に配置されています。
面白いのは三国志の英雄が仁王像のように配置されていることもあります。
詳細はわかりませんが、台南のお寺は「西」へ媽祖を祀っていて「西」という字や「保西」という字がお寺の名前や門に書かれています。
向きも西がにあり東に門が向いているところが殆どで、逆向きは別の仙人や賢人を祀っていたように記憶しています。
仏教で言えば西方浄土のイメージなんでしょうかね。
先日の記事では西王母を大きく取り上げましたが、実際は西王母を祀ってあるところもある様ですが、台湾では媽祖が圧倒的に多いようです。
今回の塩を巡っている最中にアジアで一番大きいお寺?(道教でかもしれません)がありました。
ちょっと写真では伝わらなさそうです。遠くから見るとこの後ろ側や横が更に巨大な建物が続いています。
このお寺も媽祖を祀っているものだそうです。
時間がなくて入り口で写真撮影のみでしたが。
台湾のお寺に行ったことがある人も多いかもしれませんが、
日本人や現地の若い人は、「月下老人」という神に恋愛関係で縁結びとして参拝している方が多いかもしれませんね。
この月下老人もだいたいどのお寺にも祀られています。
ここで道教から仏教の女神的存在に目を向けてみると「観音様」もいっしょに大変多く祀られています。
台湾ではどちらも「海」の守護として祀られ、媽祖は漁民を守り、観音は海そのものの守るという位置ずけとか。
観音様は日本では密教の中で西方浄土の海の主として補陀落渡海が行われていた所からは、昔は同じような存在だったのかもしれませんね。
下は観音様が山から海を見下ろすお寺になります。
これは台北の北の基隆という港町の山の上の仏教のお寺です。
下の写真の四つの像は、同じく先日「韋駄天(いだてん)」でご紹介した四天王で一番手前が韋駄天の主の増長天になります。
中には日本のお寺と同じように各種仏像が。
少し面白いのが下の写真の様な党があります。
左が仏教のお寺に、右側が道教のお寺のもので、
4つ種類があるのですが、私達に馴染み深いのは、太歳神の党は、そのに自分の名前を書いた仏像?を入れることで厄払いの目的だとか。
他には商売繁盛や合格祈願のようなものもありました。
また、道教のお寺の本堂の上の屋根はだいたい下の写真のようになっています。
私には須弥山に見えてきてしまう、、、
予定ではお寺に行くつもりはなかったのですが、たまたま直前に考えていた事から台湾の文化背景をほんの少しではありますな感じとれよような気がして二倍楽しめた感じがしました。
皆さんも台湾に行く機会があれば娘娘(にゃんにゃん)に逢いに行ってみて下さい。
今回のテーマ「娘娘」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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@taneyakumaru