薬剤師が語る 生活のタネ

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【カラダ予報】春分点は何を転換するポイントか

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

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本日より1週間のお彼岸になりますね。

今回も春分を見ながら、カラダの目線での転換点を見てみようと思います。

 

前々回のように春分秋分は水平(水平線)のポジションになります。

その視点から眺めてみるといろんな転換点が見いだせてきます。

内側の精神的な側面は先日に書いてみましたので、今回は現実的な周囲の環境を基点にカラダの反応やリズムと関係してくる要因を眺めていきたいと思います。

 

先ず、私達から見た太陽のポジションから

日本では、ほぼ真東から真西へのルートを通る事から

」と「」がほぼ半分でもあり中央とも言える

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気温」はまだ冬よりで、三寒四温で寒の戻りを経ながら1カ月後ぐらいに遅れて中央的な快適と感じる気温に移行している最中です。

 

一年を春分秋分冬至夏至を図で表現してみると、春分秋分のラインが「温(陽)」と「冷(陰)」の転換点と言っても良さそうですね。(天地の陰陽が大きくうごめく時期)

大まかに言うと冬と夏の移行期という見方もでします。

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この図に気象や気候の特徴も踏まえると下の図のようになってきます。

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日本には四季がちょうど均等にやってくる珍しい環境にある背景に、

数ヶ月毎に変化してバランスの攻防をしている上空の4つの気団があります。

 

立春春分にかけては

冬型の「西高東低」の気圧配置(日本海側に大雪)をもたらすシベリアの冷く乾いた気団が日本の上空から少しずつ退いていきます。

それと同時に中国の南側の上空の温かい気団が上昇し始め、香港方面から日本上空を高気圧が次々と通過してきます。その隙間に低気圧が通過する為、春分までは晴れと雨が繰り返し、雷や風が突発的にやってきて、その象徴が「春一番」になりますね。

 

この「春一番」から東南の風が増えてきて、「温かく」「湿った」空気が徐々に入ってくるようになります。

これが「カゼ」の語源になっている「風邪(フウジャ)」になります。因みに冬の寒くて乾燥した風は「寒邪」とされて中国医学としては全く違うものとして見ているようです。

 

この時期はカラダの内側に湿気(肝気・木気の上昇)が発生し始め、更に体感気温が暖かくなりカラダの表面が緩んで内側に気も外側の気も出入りしやすくなります。そこに「風邪(フウジャ)」が吹き込んでしまいカゼをひきやすくなります。

実際、花粉症は肝気が上昇して起きやすくなり、ちょっとしたカゼをキッカケに発症してしまうことが多いんです。なので現在はカゼと花粉症の両方の治療で受診している人が多いですね。

この時期は昼の気温は穏やかになりやすいのですが、朝晩で放射冷却があり気温差10度以上になる事は珍しくないのも原因の一つになりますね。

 

 

春分が過ぎて4月に入ると

上空の攻防から一旦日本上空でバランスを取るようになり停滞前線が発生してきます。これを「菜種梅雨(春の雨季)」と言います。あまり目立たないのであまり耳にすることは少ないかもしれませんね。

ここで湿気気温が徐々に上昇して温度的には一年の中心的な位置になり過ごしやすくなってきますね。

季節上はここで土用に入り夏に突入という流れになります。

 

 

カラダ的に気温を眺めると、

春分までは「最低気温」がカラダの反応を考えるときに重要視する基準です。

また、春分から秋分ごろまでは「最高気温」が基準に切り替わってきます。

とはいうものの、春分秋分の頃は気象の変動が大きく、どちらに基準を置くというより、1日の中の気温差や前日との気温差など全体を眺めて「変化の差」や「気象の変化」や「気圧の頻繁な上下」などから総合的に影響を受けているともいえ、カラダ予報的には難しい時期と言えます。

 

春分秋分を過ぎると

どちらも一時的な雨季に入りますが、それと連動してよくあるのが喘息発作です。

喘息持ちの全ての人がなりやすいようではなさそうですが、この時期の暖かさと湿度が上昇してくるタイミングに発症してしまうケースが多いです。アトピーでも同じ様な現象があります。これは、自律神経と免疫のバランスが関係しているので気候に反応するライフスタイルの傾向が影響している可能性がありますね。

 

 

 

今回の春分は気象に加えてちょうど「満月」のタイミングです。

自然現象では大潮になり、潮の満ち引きがピークになります。

内的な部分で満たされていき、減らしていく転換点でもあります。

 

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 eWetherHDアプリより

 

肝気が上昇しやすい時期ですので、「怒り」などの感情が立ち上がりやすい時期での満月ですので、周囲の大きな波や感情に内的感情が反応しやすいとも言えます。

周囲の変動を客観的に眺めるだけにして反応しない自分という時間をつくっていく事で、逆に自分自身の内側に押し込まれている感情を見つめることが出来て自分が忘れているなにかを思い出せるかもしれませんね。

触発に反応してしまいすぎると、脾臓を剋してしまい、来週あたりから胃痛や消化不良などの不快感からエネルギーが全身に循環できず抵抗力(生命力)を減退させてしまいダルさなどの倦怠感が出てきてしまいかねません。

 

この一週間は、この「」と「転換点での切り替え」を意識して、

抵抗せず水平に柔軟に乗りこなしていく感覚が

今も楽しみながら、桜の時期を楽しくすごせるポイントになってくるかもしれませんね。

 

【天文】水平なる「春分」は明鏡止水がごとくに - 薬剤師が語る 生活のタネ


今回のテーマ「春分」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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