薬剤師が語る 生活のタネ

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【イニシエの叡智】雛祭りから学べる生活のタネ

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

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今年も雛祭り目前になり春の様相になってきました。

雛祭りは「上巳の節句」の通称で五節句の一つですね。本来は旧暦の三月三日で、今年なら4月7日(日)にあたります。

 

」という言葉から昨年は書いた記憶があります。雛祭りに込められた想い - 薬剤師が語る 生活のタネ

 

 

今年は「雛祭り」を通して【イニシエの叡智】から私達自身のカラダ生命というものの向き合い方のヒントを見いだせたらと思います。

 

 

先ずは考える材料として、昨年も書いた雛壇の構造です。

古事記のアマテラスとスサノオの「誓約(うけひ)」が雛壇の構造という見方があります。

三人官女五人囃子が誓約で生まれた神という見方です。

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もともとは雛壇はなく、流し雛で、自分にある「」を紙や人形に託して流し去り、身を綺麗にして健康を祈ったものですね。

現在でも神社のお参り前にに移して流してから参拝する神社がありますので、同じ意味があるのでしょう。簡単にいえばお祓いでしょう。

 

 

この風習の背景と古事記の誓約(うけひ)を重ねて一歩カラダに引き寄せてみたいと思います。

 

その前に、三人官女と五人囃子が生まれた背景には、スサノオがアマテラスの営田(田んぼ)の阿(あぜ)を暴れて壊したり汚したりしてしまった事から始まります。

 

自然環境で言えば、「大気圏の安定」に対して台風や「竜巻を始め風水害」を作り出すパワーや「電磁波

カラダでにしてみれば「身体システム」に忍び込む「ウィルスやガン」のような存在とイメージしたらどうでしょうか?

この対立の誓約(うけひ)又は和解は三人官女のようはな結界のバリア機能と五人囃子の時空間(カラダの構造)の織直し(アマテラスの機織り・時空の網を張り直し)

 

三人官女は言ってみれば、魂(脳)の三羽ガラスとしての「免疫」「ホルモン」「自律神経

五人囃子はチャクラや経絡又はそこから張り巡らされた臓器のようにも見えてきます。

 

五人囃子は、謡(うたい)・笛・太鼓3種の組み合わせになりますね。

以前「お盆」の時にお化けや能舞台の構造の一部を下の図を使ってご紹介した事がありますが、

「ヒュー・ドロドロ」の音の秘密がこの五人囃子の役割になりますね。

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カラダ予報 《土用終盤の2回目の丑の日》もう一つの冷まし方 - 薬剤師が語る 生活のタネ

観音様の様に観自在にあの世とこの世を見て音で時空を織りなす様に見えてきます。

デトックスとしての強制力とも言えます。

 

 

こう見てくると、お祓いの行為を現代的に役立てるのであれば、カラダを整えていく作法、とでも言えそうですね。

 

 

ここで、雛祭りを歴史的ルーツの方から眺めてみてたいと思います。

 

そもそも「節句」とは中国の数字の吉凶として奇数の吉に対して偶数の凶のような思想の中から生まれたようです。

節句は吉の奇数が重なっている日で、重なりから偶数になり、吉が凶に転じるのを避けたいという古代の思想が関係しているようですね。

 

そこから、上巳の節句には、水辺で手足を洗ったり、お酒を飲んだり、曲水の宴を催す事で禊ぎをする宮中行事だったものです。

 

日本に入ってきて陰陽道などの影響から徐々に形態が変わっていきますが、昔の基本的な願いは

穢れを祓い魂を復活させ「招魂」と「魂振(たまふり)」から健やかね成長や健康を願うテクノロジーだったのでしょう。

  

人には「魂」というものがあると信じられ、熟睡したり悩み事に屈託したときには衰弱した肉体からその「魂」が遊離すると考えられていた。そのため、病気やお産などの際に身体から遊離した魂を屋根の上で衣を振るなどして招き戻す祭祀を行った。生者に対して行う祭祀であり、死者に対して行うことは禁止されていた。禁を破った者は罰せられた(『左経記』1025年8月23日条)

招魂祭 - Wikipedia

 

「魂振(たまふり)」とは、激しく揺さぶる事で魂に活力を与え再生させる技術です。

祭りで「神輿」を激しく揺さぶる事で、担いでいる神の霊魂の霊威を高めて、その力で豊作・豊漁を得て、外敵の疫病をを退散させるように地域を練り歩いて神の力を行き渡らせたのでしょう。

 

余談ですが、暖かい地方の神社によくある「オガタマ」の木はこの「招魂」かた転じて付いた名前で、御神木にもなっていますね。(黄心樹・招魂木・小賀玉木)

この木はモクレン科なので桜と同じ頃に花が咲きます。ちょうど旧暦の雛祭りごろに見頃を迎えていたのかもしれませんね。

古事記の天の岩戸隠れの際に舞った「天鈿女命(アメノウズメ)」が持っていた木で、巫女のはこのオガタマの木の花や実を見ると、なるほど、というほどそう見えてきます。

この春はオガタマの木の花を見つけたいですね。

 

 

話を戻して、古代からの風習は

祓い清め」と「揺さぶり再生

の二つに大まかにはまとめられそうですね。

 

やはり現代のカラダ視線でここは考えていくと、 

私達のカラダや居る場所を清潔に保ち

カラダをしっかり動かし生命力を再生し続けることが重要なことは見えてきますね。

 

風邪をひいいた時の最初に「身震い」するのは経験したことはありませんか?

カラダはカラダを「振るわせる」ことで中枢的機能である免疫・ホルモン・自律神経が一気に活性化して体温を上げ抵抗力を全開にしてウィルスやバクテリアを排除していきますね。(寒い時も震えて体温上げますね)

このスイッチが入るとガン感染症が治ってしまう事が昔から知られていて、身震いせずに病気に対応したいという想いからワクチンが生まれてきました。

逆に考えると、身震い出来ないカラダは持っている能力を眠らせたままになっているんです。

修験道などの荒修行などはその力を全開にしていくプロセスを作り出していたのかもしれません。滝に打たれ身を清め、限界まで耐える事が招魂のテクノロジーだったのでしょう。江戸時代に庶民の中でも流行っていたのはそういった背景もあるのでしょうか。

ただ、私達が日常でこれをやっていくのは皆さんには難しいものがありますね。

まずはカラダをしっかり動かしていくことと止めることのメリハリ、そしてカラダや場を綺麗に整えていく事が現代の「招魂」の始まりなのかもしれませんね。

 

 

かなり強引な展開でしたが、 古事記の文脈と重なるところは多くなりますね。

 

 

こうあるべきというものはありませんが、雛祭りを通してライフデザインが出来たら最高のパワースポットを作り出せそうですよね。

 

 

taneya.hateblo.jp

 


今回のテーマ「雛祭り」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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