こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
最近エプソムソルトなどの存在からマグネシウム不足という表現を耳にする機会がある方も多くなっているのではないでしょうか。
戦前まではマグネシウムが不足するという概念は日本には無かったものです。
時期で言えば高度成長期ごろからいくつかの要因で徐々に不足傾向になってきて、最近では疲労やストレスや睡眠にまで影響が出てきている方が多くなってきています。
高度成長していく中で食事も様変わりしていき
玄米から白米へ
米から小麦粉へ
外食産業の発展
コンビニが普及などなど様々な要因が重なって、
カロリーの比重が高い食事が多くなってきました。
更にこの時期と重なって、「塩」が変わってしまいました。
戦後「塩」は国の専売になり、1971年から2002年までイオン交換膜という技術でNaCl(塩化ナトリウム)のみを効率よく、しかも衛生的に私達の手元に届けてくれてました。
安く安定供給される塩からは非常に食品加工業者も恩恵をもらい、私達の手元に届く食品の値段もリーズナブルになる一役をになってきたかもしれませんね。
その背景で私たちは思いもよらぬ逆効果を同時に受け取っていたのかもしれません。
1971年までは、日本は海水を濃縮して最後に煮ることで塩の結晶とニガリまで製造していました。
できた塩にもマグネシウムをはじめ、微量のミネラルが含まれていました。
食事の栄養素が注目されてビタミン摂取が注目される一方でミネラルは必要だけどイマイチ実感がないものではありませんか?
ただ、カルシウムだけは皆さんしっかり取らなくてはならないものだと認識されてますよね。
実はこのカルシウムと密接な関係にあるのがマグネシウムになります。
カルシウムをカラダで活用するにはマグネシウムが沢山必要になります。
比率でCa2に対してMg1の割合で必要と言われてます。
特に足がツルのはこのバランスが悪いからと言われてきています。
私も釣りやすい方なのでマグネシウムがまだまだ足りない可能性が高いと実感しています。
疲労の出方もダルさの感触がミネラルバランスも要因に考えられる事も多々あります。
神経伝達、筋肉の動き、骨形成、免疫、酵素反応、、、至る所でミネラルがないと動けない私達です。
近年は、生活習慣病の背景にもミネラル不足が指摘されてます。
また、脳疲労や副腎疲労もミネラル不足は影響して、結果的に睡眠が浅くなってしまう傾向は発生します。
15年程前にも脳の栄養としてマグネシウムがよく言われていました。記憶にある方もありかもしれません。
栄養などに関わっているとよくわかるのですが、最近の流行りは15年程前に意識の高い方の中でブームになっていたものが、リバイバルのように一般化されて情報が提供されています。
15年前はビタミン・ミネラルと脂質、腸内細菌、睡眠が実は話題の中心で私もそればかり教えていた記憶があります。
この2年程も同じで、一つ一つがより細かい情報にアップグレードしています。
その一方で、ライフスタイルはよりシンプルな方向へベクトルが向き始めて、それを必要とする理由が変わってきています。
例えば、高血圧の方は減塩しなさい、としかアドバイスしない専門家はいません。
今回はマグネシウムにしていますが、やはりマグネシウムを沢山とりましょう!という話ではなく、最初にご紹介したようにマグネシウムをはじめとしたミネラル不足に陥る原因が私達の生活の中にある事は見えてくるかもしれません。
流行りのモノを使いながらも、背景にある不足する原因を徐々に改善していきたいところですね。
意外に戦前まで主に食べていた食材がヒントになるのかもしれません。
また、ミネラルは必要なものと必要でないものもあります。
本来ならば、その不要なものを出すのが先になります。その辺もまた書いていきますね。
マグネシウムの取り方なども改めてご紹介していきます。
今回のテーマ「マグネシウム」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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