薬剤師が語る 生活のタネ

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風邪って何だろう? 症状編

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

これから風邪が多い時期になりました。

シーズン前に風邪に対しての認識があると無駄が無くなり、予防にも治療にも役にたちますので何回かのシリーズで一緒に風邪について考えてみませんか?

 

 

 

一番多い病気なのに分かりづらいもの

 

皆さんは風邪になった事はありますよね。

よくもう何年も風邪引いた事ないよ!という人もいれば、今年はもう〜回目だよ…なんて方もいます。

 

子供は風邪をひくのが仕事かのようによく熱を出しちゃって大変ですよね。

 

 

ところで、風邪ってどんな病気か説明出来ますか?

 

一言で風邪と言ってもいろんな側面があります。

そこで今回は1回目として、いわゆる西洋医学からみる症状としから

「風邪」って何?と考えてみたいと思います。

 

考えて、というのはそれだけ見方によって解釈がが変わってきてしまう側面があるんです。

 

西洋医学が定義する風邪とは?

いわゆる「風邪」は「かぜ症候群」というザックリしたくくりの一連の症状の総称というのが一般的といえそうです。

 

この風邪症候群ですが、医学的には『急性上気道炎』という病名で、現在のところ殆どが「ウィルス」が原因と言われてますので、

「風邪」≒「ウィルス性急性上気道炎」とされています。

医師会としてもこの様な認識のようです。

 

では「上気道」とは何処?ですよね。

下記の図の上側になります。

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鼻・喉の周辺ですね。

え、そこだけなんですか?と思いますね。

 

症状で言えば下の図だと上側になりますね。

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これじゃ、咳は風邪じゃないの?

と感じちゃいます。

 

風邪の症状はどこからどこまで?

 

ここで日本呼吸器学会が説明している内容を参考にご紹介します。

〈概要〉

一般に鼻腔から喉頭までの気道を上気道といいますが、かぜ症候群は、この部位の急性の炎症による症状を呈する疾患をいいます。時として、この炎症が下気道(気管、気管支、肺)にまで波及していくことがあります。

 

〈症状〉

自覚症状として鼻症状(鼻水、鼻づまり)、咽頭症状咽頭痛)が主体で、発熱、頭痛、全身倦怠感などがあります。下気道まで炎症が及ぶと下気道症状(せき、たん)が出現します。

かぜ症候群|一般社団法人日本呼吸器学会

 

病名としては「ウィルス性上気道炎」ですがその延長として下気道へ炎症が広がり「」に変化していく。という認識になりそうです。

 

そこで「かぜ症候群」という名前に収束していく事になるのでしょうか。

 

風邪の一般的症状の流れは下記のようなものであると言われます。(私が作成さたイメージ図です)

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原因はウィルス?

 

 大半がウィルスが原因であると言われていますので最初の発熱はウィルスによるものと言われています。

といっても季節や気象により活発になるウィルスは違います。

季節ごとに流行りやすいウィルスは下記になります。

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 しかし、近年、果たして殆どがウィルスなのだろうか?という声が医師の中でも出てきているところをみると、今後概念が変わる可能性もはらんでいますね。

 

医療機関を受信する基準はあるの?

 

症状の概念はなんとなくわかってきたと思われますが、

では、この症状をどんな基準で判断していくべきだろうか?

医療機関を受診するべきか?、市販薬を使えばいいのか?

自宅で寝ているべきか?

などなかなか難しいですね。

 

そこで、日本医師会出している受診するかの一つの基準が下の図になります。

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 しかし、現実問題、特にお子様ですが、

学校などで発熱があると、受診して対応してもらわないと学校では受け入れられないなどの基準ができてしまっているケースも多く見受けられますので、発熱があれば先ず受診になってきた昨今ですが、医療側としては、そこまででも必要性はないという事でもどかしい現実ではありますね。

 

近年は、海外渡航や気象問題などからパンデミックが起きやすい背景がありますので、集団を管理する人々にとっては非常に頭が痛い問題でもあるとも言えますね。

 

昔と今の症状の違いはあるのかな?

 確かに昔(私の子供の頃振り返ると)とは風邪のイメージが違う気がします。

この10年から20年をみても症状の出方や薬の使い方はかなり変化が出てきています。

 

安保徹氏の概念を借りて説明すると、症状が副交感神経優先のリンパ球側の症状に傾き、ウィルスに対しての反応が強くなり、緑膿菌などによって鼻が緑になる人は見かけないですね。体内の反応はアレルギー反応寄りに傾き、鼻症状や咳症状も膿を吐き出す症状より過敏性の反応が多くなり、薬も炎症性よりはアレルギー反応を抑える薬がメインにシフトしてきました。

安保氏の説明によると、これは都会的な生活(現代的生活)な便利な生活が副交感神経に比重を強くさせてしまっているとのことです。

現在は風邪で10種類以上の薬を出すDrは珍しく無いのですが、昔は2〜3種がいいところで数日飲めば十分というものでしたが、

 

病気も時代も変化し続けるもの

風邪ひとつとっても

薬が新しくなったのみではなく、環境や私達の体質までもが大きく変化してきているのも感じられます。

 

今後気象やライフスタイルが徐々に変化していくと、

病気も症状も変化していくということは見えてきますね。

先ずは認識する事が大事で、そこから時代の変化やカラダの声を受け取ることがこれからのセルフケアになっていくかもしれませんね。

私もそんな視点を持ちながら皆さんに情報提供をしてまいりますので、

是非認識力と観察眼を一緒に鍛えられたらと思います。

 

風邪については、もう数回視点を変えて考えてまいりますね。

 

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今回のテーマ「風邪」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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