薬剤師が語る 生活のタネ

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鼻の【モーニングアタック】はカラダの声

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

 

 

最近鼻の調子悪かった方は台風通過時大丈夫でしたか?

鼻詰まりクシャミが時間によって出てきたのではありませんか?

 

鼻炎でお困りの方へ

前回お伝えしましたが、この2週間程ですが、花粉ではなく鼻炎で受診されてる方が目立ちます。

しかも強い薬をこれでもか!というくらい使っても酷くなる一方で、毎回、もっと強い薬を!もっと強い薬を!とねだって出してもらう人ばかり。

私も春の花粉症があるので気持ちは非常によくわかります。

 

でも、残念ながら、それで改善するどころか大抵の慢性化に向かってしまってます。

最初はただの冷えからくる鼻の反応程度だった人ばかりです。

 

数年前から患者さんに朝の状況を確認するようにしているのですが、皆さん「モーニングアタック」で慌てて反応してしまい、自分でこじらせてしまってます。

大袈裟に言えば、鼻炎というより生活習慣(癖)から発生する症状です。現代病とも言えるかもしれません。

 

そもそもモーニングアタックって?

 

モーニングアタックといわれてもわかりませんよね。

そもそも医療の専門用語というより通称といった感じです。

私自身もたまに調べてみるのですが、明確な答えを出している医師もあまり見当たらないので診察時に説明する事は無い可能性が高いですね。

 

よく使われる表現としては、

「起床でまだ自律神経がバランスを壊している状態」「自律神経の切り替えがスムーズにいかない状態」

・・・と言われてもよくわからないですね。

 

もう少し言うと、大まかに、

寝ている時は自律神経の副交感神経が優勢になっていますが、

起きる頃には体内時計と連動して交感神経が優位になって来ます。

ザックリ言うと、

昼間は交感神経が主役、は副交感神経が主役

興奮(緊張)していると交感神経が主役、リラックスしていると副交感神経が主役

これで何となくイメージできますでしょうか?

 

難しい事はさて置き、鼻の症状が出ているのは通常副交感神経が優勢の時なんです。

寝ている時の鼻詰まりやリラックスしている時のクシャミや鼻汁。

 

じゃ起きて交感神経が優位になっているはずなのにクシャミ・鼻水がひどいのはなぜ?

そうなんです、副交感神経が優位でまだ交感神経が立ち上がって来ていないんです。

本来は、生活のリズムができている方は、起床時間になると、自然に交感神経が立ち上がってきて起床になります。

でも、起床時にクシャミが止まらないと言うのは、脳もカラダもまだ睡眠中の状態になってしまっているんです。

 

先日ともかぶりますが、ここでポイント。

 

モーニングアタックを回避>・・・体内時計を整える

  • 生活のリズムを整える。(起床時間の固定)
  • 起きたら早めに太陽光を浴びる(曇りでも大丈夫)

 

といってもこれは生活習慣の最終的な根本的解決の手段です。

困っている時そんなこと考えられないですね。

 

モーニングアタックの対処>

①早く症状止めるには・・・交感神経のスイッチオン

  • 身体を動かす。軽く腕をブラブラ振るリズム運動ぐらいで充分です。
  • 太陽光浴びる
  • 起床して水分補給してすぐシャワー浴びる(いつもより温度上げて)(心臓病などある方は注意)
  • 温める。ホットタオルで鼻周辺を温める。脚を温める。(ホットペットボトルを使った温熱法も向いているかも)

②鼻炎を悪化させない為

  • 鼻をかまない
  • かむにしても力まないで軽く空気を押し出そうとしない
  • 鼻の中をスッキリさせようとしない

 

モーニングアタックは通常30分ぐらいでピタッと止まります。

まずはティッシュに手を伸ばさず、なんらかの動きや温熱によりカラダのスイッチをオンにすれば勝手に止まります。非常に簡単です。何も要りません。

 

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モーニングアタックが出ていると言う事は、鼻のなんらかの症状が存在する事は確かでしょう。なので、あとは普通に治療すれば悪化せず症状ごとの回復になります。

モーニングアタックで慌てた対応が全て悪いループを引き起こします。

 

 

こう見てくると、鼻の症状は、生活習慣・自律神経・体内時計・免疫などカラダの中枢の状況の反映でもあります。

アーユルヴェーダをやってみるとわかりますが、鼻〜喉〜気管支辺りは脳神経と直結して中枢機能の状態が現れてきます。

鼻の状態からカラダの声(脳神経の状況)が伝達されてくる合図を取り除く対象と考えず、一瞬落ち着いて受け取る事は、病気をつくらず、疲労段階で対処出来るサインだとも感じています。

 

これから寒くなり風邪も流行る時期になります。その時にこのことを思い出していただければ幸いです。 


今回のテーマはいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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