薬剤師が語る 生活のタネ

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秋分・春分 天体イベントと世界の歴史

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

 

今月の天文イベントに「秋分」があります。

日本では仏教文化のお彼岸とセットで私達の生活に定着していますね。

9月の星空のイベント 2018 - 薬剤師が語る 生活のタネ(今月の天文イベント)

 

この「秋分」は一年のなかでも太陽との関係をみた時に非常に重要なポイントになります。

秋分」は「春分」と対になっていますね。

更に、柱となる「冬至」「夏至」と交差する水平軸としても大事な存在です。

春分の時に簡単にまとめてますので下の記事を参考に。

春分にはバランス感覚を - 薬剤師が語る 生活のタネ

 

春分」では社会と自分の関係で時空間の立ち位置のようなイメージを書いていますので、今回は世界の文化背景にある「秋分」と「春分」をみながら私達との共通点などを見ていきたいと思います。

 

アメリカ大陸

現在の中米辺りで栄えた「マヤ文明

ここでも「春分」「秋分」は重要な日だったと思われます。

この2日は天からククルカンとい神(羽毛のある蛇の姿をした最高神)が降臨する日としてククルカンの神殿の階段が蛇の模様になる映像を見たことがありませんか?

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写真はウィキペディアより引用しました

マヤ文明は古代から正確な暦をつくるくらい天文学に長けていた文明ですね。

この中でも最高神が降臨する日がこの「春分」「秋分」という日が大事だった事が伺えます。

上の写真がククルカンの神殿で、ククルカンは下の様な様々な様相で描かれます。

ちなみにこの神は、「平和の神」であり、四元素(火・水・大地・空気(風))を司り、農耕の神でもあり、火の鳥やプロメテウスのように自ら生贄になり火の中から鳥となって空へ舞い上がり、金星に姿を変えたとされています。混じっていなかったはずの大陸の文明と共通の神話を持っているのは非常に興味深いですね。

余談ですが、マヤ文明の中で「五つの太陽に神話」というのがあるのですが、天文学に長けていたマヤ人がとらえた「五つの太陽」という存在は気になりますね。

 

同じアメリカ大陸では北米のネイティブアメリカンがいますね。

春分秋分をはっきり意識していたかはわかりませんが、私が旅をした聖地は、昔からの家は東向きで太陽の復活と死というのは非常に日常の中に意識して、東西の日の当たり方を計算していました。マヤ文明同様、神や精霊として太陽の使者が沢山描かれていますし、神が降りるスパイダーロックという棒の様に切り立った岩は日時計の様にも見えました。

 

 

ヨーロッパ 

ヨーロッパは沢山の神話があり全部は紹介できませんので、ルーツが一緒とされる「キリスト教」と「ユダヤ教」の背景から眺めて見たいと思います。

 

まずは「キリスト教」です

春分」については大天使ガブリエルの祝日が当てられています。(暦は微妙にズレてます)

ガブリエルはユダヤ教も同じように三大天使とされてます。私達には「マリアの受胎告知」が一番わかりやすいのではないでしょうか?死者を蘇らせる役割もあるとか。

キリストの降臨のクリスマスの9ヶ月前と重なる事もあるのでしょうか。

ガブリエル - Wikipedia

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秋分」には大天使ミカエルの祝日に当てられます。(暦は微妙にズレてます)

ミカエルも三大天使ですね。ミカエルは死の天使ともいわれ、死者の魂を異界へ導く働きを持っているようです。

ミカエル - Wikipedia

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この天使たちの役割から「春分」「秋分」は【生】と【死】を象徴する様なポジションでもあり。太陽が東から再生して西で死すという世界共通の概念とも重なって来て非常に面白い配置になっています。

 

 

 

次は「ユダヤ教」です。

ここには私達の祭りに関連する文脈が当てられて来ています。

舞台は「出エジプト」になります。その時の記憶を刻み込むという流れから現在もユダヤにおいては重要な祭りになっています。

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ここでも現在の太陽の位置よりもその期間としてとらえてます。

 

先ずは「春分」です。

ここには「過越(すぎこし)・ぺサハ」が当てられています。

過越 - Wikipedia

過ぎ越しは出エジプトで言うと、ユダヤの民がモーゼとエジプトを出る直前の神の起こす自然現象(異常現象)を羊の血を家の扉に塗りながら過ぎるのを待った事を象徴しています。

ここでは多くのエジプトの民が死んでしまいました。

 

次は「秋分」です。

ここには「仮庵(かりいおり)・スコット」が当てられています。

仮庵の祭り - Wikipedia

出エジプトを果たしたユダヤの民がカナンの地を目指し荒野で天幕を張り(仮設)、契約の箱を運んだことを記念しての祭りですね。

 

この二つの祭りは日本の祭りとの関連も言われてますね。祇園祭とか。

 

 

このように古代から「秋分」「春分」というポイントが重要な時期というのは世界共通のようですね。

 

春分でご紹介したように、生命やカラダの水平感覚などを意識しながら、お彼岸と合わせて過ごす計画を立てて見るのも楽しいかもしれません。

是非早めに計画してみて下さいね。

 


今回のテーマ「秋分」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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