こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
科学と哲学
毎年この時期になると新卒と大学の実習生の方々と仕事をする機会があり、そのおかげで私が得られるものも非常に大きい。
薬剤師という資格は薬科大学を卒業することで国家試験の受験資格を得られる。
薬科大学という場はいわゆる理系という枠組みに入り、生物・化学・物理・環境が大枠でベースになっています。
薬剤師に限らず社会が細分化され、そのピンポイントでのエキスパートを求める中で大学という場もより細部に特化した講座をしているのではないか?と想像されます。
でも現場に出てくると、あれ?となってしまいますね。
科学が分からないと理解出来ないツールを使うのは間違いないのですが、教科書の知識では対応するのがリアルな人になった途端、木っ端微塵に砕かれてしまうようです。
こうなるとやはり科学の知識を駆使するだけでは事は進まなくなってしまいます。
ここで、もっと視野を広げいろんな角度からものを眺めなくてはやっていけない!と、3年ぐらいかけて気付いていきます。
このいろんな角度からものを見るという事になると必要になるのが哲学になると思います。
答えを知るための質問や疑問から
それそのものを問う姿勢が生まれてきます。
そもそも科学と哲学は一緒だった
歴史を振り返ると、
科学も哲学も元々は一緒といっても過言では無いと思います。
どこも昔は、宗教が社会を構築していました。
聖書など読んでみても科学や哲学などジャンルは存在しません。
その中で「神を知りたい!」というところから天文学や錬金術などが発生して、数々の理論というものが発生します。
また、学問は宗教が司り、場を提供し、研究・教育してきました。アカデミーの原点ですね。
科学が発展させたのは哲学
科学と聞くと
理論・データ・論文・方程式
などとイメージされると思います。
勿論、科学の大事な骨格の一部です。
しかし、これらが生みだされる背景には、様々な疑問と問いかけがあり、
それを議論して探求して行くことから結果的に生まれてくるのが私たちが手にしている情報です。
私が特に関わる人間のカラダにおいても、現在わかっていることは微々たる割合でしかありません。実際わからないことの方が圧倒的に多いのです。
現在でも、便利なツールは次々と出てきますが、科学としての発展は別の問題になります。
哲学的なアプローチから生まれた「課題」こそが新たな発見を生み出し次なる科学へと発展して生きます。
大学で言うならば、文系が無ければ理系は成長できないと言っても過言ではないのかもしれません。
科学と哲学は再結合するのか?
先日のnewsweekの記事に興味深いものがありました。
この記事はヨガやアーユルヴェーダなどに触れてきた方にはある意味感動的な情報になったのではないでしょうか?
サンスクリットのマントラはそもそもヴェーダ聖典(インド古代の宗教であり学問)の中にあるもので、現代ではヨガやアーユルヴェーダや瞑想をする方には馴染み深いかもしれませんね。ブッダも学んだと言われていますよね。
現代では、古代の聖典に総合的に扱われていた中から、便利なものを抽出して、ツールとして利用して行く傾向があります。
この記事はそれをただ再統合して古代を復活すればいい!ということではなく
今後、科学が証明するものが、一見無意味と感じていた部分に注目して生きながら、古代のように科学と哲学が両輪となって人類を進化させていけるように再結合されていくのではないか?と感じさせてくれます。
近年、脳科学が重大な発見を次々とされています。
それを見ていると、緻密に分析しながらも記号ではなく言語によって総合的に体系化していく事が私達の次なる学びに繋がっていくのではないか?とかんじています。
今回のテーマ「科学と哲学」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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