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アーユルヴェーダ入院③ トリートメント 〜スリランカ〜

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

〜今回のテーマは「アーユルヴェーダ入院③ トリートメント」です〜

今日は診察後に行われるトリートメントになります。
これは医師が診断後に、では今日はこういうトリートメントをやりますよ、と説明してくれます。

だいたい隣接してトリートメントの場所が設けられています。
以前インドのアーユルヴェーダの大学病院で見学したおかげで、特にびっくりすることもありませんが、大まかに言えば、皆さんが想像する日本のエステに近いものだと思ってもらっていいかもしれません。
一番違うのは、医師が診断して、その結果詳細な指示を技術者に伝えています。
現地の言葉がわからない為詳細は分かりませんでした。


こんな感じでした。
男性には男性技術者で女性には女性技術者が基本だと思われます。
私の担当は彼でした

若い好青年といった感じで、真面目な印象でした。

トリートメントの内容を大まかにいうと、10分程の診察後にトリートメントが2時間15分と決まっていました。
日本でエステと考えると贅沢な時間かもしれませんね。
私は、ほぼ毎日フットマッサージボディマッサージヘッドマッサージがベースで、鼻の通りが若干悪かった為ハーブを入れた鍋のスチームを数分深呼吸して呼吸器のケアも入っていました。
最後には泥かハーブの様なものを全身に塗られその状態でハーブスチーム室(サウナ)に入りエキスや油などを浸透させたりデトックスさせたりの様な作業を毎日少しずつ違いますが行なっていました。

トリートメントの後は、ハーブのエキスや油をカラダに取り込むために、1時間又は2時間はシャワー浴びないでお茶を飲んでいてくださいとの指示でした。場合によっては夜まで流さないでと言われました。
そのため、トリートメント後にヨガになった場合は、みなさん油まみれやペーストがついたままでヨガをやっていて面白い光景です。

トリートメントの中で一番衝撃的だったのが、経鼻方と言われる治療でした。これは鼻の中にハーブの入った油を数滴入れるためか、担当医が直接行ってくれました。
寝ながら顔面のマッサージをして油を入れます。そして大きく数回鼻で深呼吸してと言われます。
ここまでは鼻に少し油が入ったな〜という程度の感覚しかありませんが、
では体を起こして頻繁に鼻を強く吸い上げてくださいと言われ、数回しているうちに、
(ここからは表現が汚くなってしまいますが・・・)
口から、最初は鼻の汚れかなというものがちょっとだけ出てくるな。鼻の中に油を入れたかっただけかなと思った瞬間、どこからともなく緑色の膿が何度もドバーッと出てくるではないですか!え?鼻は一応通っているはずなのに・・・
Dr曰く、副鼻腔炎のように少し溜まってしまうので鼻の違和感や頭の痛みや重みも出てしまうとの事。
その後は、軽くうがいして終了。
鼻はスッキリ、頭も非常にスッキリ!

後で聞いたのですが、これは頭部のデトックスでもあるみたいで、私の疲労や要らないものがトリートメントしていく中で出てきたらしいです。
個人的に面白かったのは天気によってもこれらはできる日とできない日があると説明を受けました。最初やるはずのには雨が降ってきたためメニューを変更したらしいです。

こうみてみると、シロダーラを皆さんすぐやって欲しいと思うらしいのですが、一連の最低限の疲れや膿や毒素を輩出した後でないと、脳神経の疲労をとって回復するためのシロダーラは意味がなさそうですね。
数日の体験の人はデトックスより体験としてやってあげているみたいですが、1週間以上いる方は最後の方でないとやらないのが普通のようです。
昔からあるものにはただの経験則ではなくちゃんと理論もあるのだな〜と改めて感銘していました。

最終日はカラダの所々に塊のような部分ができていて(カラダの老廃物でしょうか)それをマッサージでよく流しながら最後はハーブ風呂でかなり長く汗をかきました。

アーユルベーダのマッサージはリンパマッサージ的な事も一部ありましたが、特定の場所を軽く刺激している事が多く面白かったです。
この場所はマルマといって中国医学でいったら経絡に似たようなイメージのものですが、実際は経絡と通路が違ってチャクラと直結する経路です。
刺激の仕方で治療にもなるし急所にもなるので、インド武術でも扱うものらしいです。
トリートメントしてくれていた彼は、何か呼吸法みたいなことをしながら、それに合わせてやっていましたのでこれもマルマなどとも関係しているのかもしれませんね。


ここでトリートメントにおいて重要なのが、寝てはいけないことなんです!
ちょっと驚きですよね。寝そうになるとおこされます。
私は日本でも疲れや痛みがひどくなると鍼灸や軽くほぐしてもらいにいく機会がありますが、大抵は寝てしまっています。
しかし、よく考えてみるとわかるのですが、触られている場所の感覚「痛い」「硬い」「かゆい」「だるい」など様々ですが、同じ事をしているはずなのに場所によって強さや感触は全く違いますね。
この感覚こそが大事でカラダの現場と神経や脳、もっと言えば外界との情報の出入りが統合され体内で自動調整が始まると思うのです。

トリートメントの技術もさる事ながら、認識することが自動排泄や体内バランスを取り戻すスイッチを入れる大事なプロセスになっていると思います。
その結果、最初の2〜3日は思考も働かなくなり、夜はすぐ寝たくなり、カラダは風邪をひいている時の様なダルさが現れ、個人的にはおー!カラダ頑張ってるなー!なんてボーッとしながら来てよかったと安心していました。

このプロセスから考えても、滞在中は、観光など予定を立てずに、その場のカラダの意向に併せて過ごすのがいいですね。尚且つ1週間は疲れをとる最低限の日数かもしれません。本当にカラダを調整するならば10日から14日はかかると感じます。
特に都会などで時間に追われて生活している方には。
都心などで神経などが衰弱又は極度の緊張感による疲労などには私の経験した中では一番のツールになり得ると感じました。

やってみないと分からないことが多いですね。

次回は食事についてになります。

今回のテーマ「アーユルヴェーダ入院③」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

タネ屋のマル

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このブログは私見(個人的見解)が中心となります。
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