薬剤師が語る 生活のタネ

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食わず嫌い

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。


今日も私見たっぷりのタネをお届けします。


〜今回のテーマは「食わず嫌い」です〜

 

・子供の頃から苦手で今も口にすることはない

・初めて食べた時に美味しくなかったからその後食べてない

 

こんな経験はだれでもありますよね

今回は食べ物の好みと脳を中心に書いていきます。

 

味覚は神経に関わるのでなんとなく脳との関連はイメージしやすいと思います。

 

食わず嫌いは

子供の頃の経験、子どもの脳の防御反応、地域の食文化、知識や情報、料理の技術力、体の状態など

さまざまな要素が絡み合っていますので簡単に説明がつきません。

しかし、国内外関係なく人々が行き来している現在では、食べるシーンでの交流は非常に多いので、食べる場が、お互いに良い記憶になるシーンとして交流したいものです。

 

食べ物を提供する側でも、旅で各地の食を味わうにしても、お互いに楽しむ場所であったり、地域を理解する大事なチャンスなんですよね。

せっかくですから良い記憶として残るためのヒントが欲しいところですね。

 

記憶に残る経験に変わるのは、その食べ物を口にした後の感情を中心とした体感がその場の雰囲気とあいまったときです。

その記憶に残るまでの過程で食べるシーンを順番に見ていきますね。

 

まず、食べ物を口にする時、無意識に安全かどうかは重要な要素ですね。トランプ大統領ではないですがファーストフードならば安心という表現が世界中で何を意味するかわかるのもこの安全性の問題ですね。この場合は相手が大きい組織で、多くの方が日々口にしているという認識がそうさせていますね。

では家庭やお弁当や個人のレストランではどうでしょうか?この時はまず相手への信頼や人間関係ですね。レストランやお弁当はそうはいきませんので安全性やクリーンであることを可視化して作っている場所を見せたり何年の伝統かなどの情報が安心感を産んでしそうですね。

 

次に情報ですね。最近の様にインスタ映えが目的だった場合は味覚より視覚の見栄えが美味しさを作っているケースも多いかもしれませんね。そういう場合は前情報としての映像などが期待を膨らませますね。レストランでは掲載する場所で注文の数が違いますのでこれらのテクニックも情報ですね。

現在は、旅先で食べたことないものを口にする機会が多いので、その場合は、その料理や食材の背景情報地元の文化が重なったりすると、美味しさの期待もありますが、この地域の人はどんな食生活や文化背景があるか知る楽しさが入ってきてワクワク感や想像力が掻き立てられますね。

もう一つ重要な情報が、食べる時の味や食感(触感)ですね。TVなどの食レポなどでもそうですが、意外に印象に残るのは、口に入れるまでの感触と入れた時の食感の情報ではないでしょうか?情報として記憶に残るのは味以外のものですね。フワフワやサックサクなどの単語ですよね。この情報も食べるかどうかの重要な前情報になります。

最近では美味しさよりヘルシー感の方が味より優先される方も多いですので難しいですね。

 

問題は、実際口にした時ですね。

もちろん美味しく感じれば何も問題ありませんが、違う文化背景の食事は、「ん?」「え?」「なに?」みたいな反応も非常に多いのではないでしょうか?

わたしもいろんな地域の食材を食べるのが好きですので経験のない味や食感で驚くことも結構多くあります。

一番強烈だったのはインドに行った時の現地の人が好むデザートでした。葉っぱの中にいろんなものが入っているのですが味の表現もできないし、口の中でモサモサしているだけで喉を通っていきません。せっかくのおもてなしだったので、その時は頑張ってなんとか食べて、もっとどうぞ!と勧められましたが、私達は誰も2つ目は食べれませんでした。しかしこの後の選択で脳に新しい味へのチャンネルができるかが変わります。私はその数日後また別のお宅での食事の時に同じデザートが出され、罰ゲームの様な気分で食べました。確かに美味しい!とは言えませんが、ちょっと感覚が変わっていました。自分から食べることは無いけど食べてと言われたらなんとか食べれるかな・・・ちょっとだけ扉が開いた感じです。

似たような経験はありませんか?

よく聞くのはパクチーですよね。初めて食べた時はマズイ!だったのが、何かの料理の付け合わせでたまたま一緒に食べたら美味しく感じてそこからは大好き!になってしまった、なんて。

 

この感じで少し食わず嫌いの解消のヒントがありますか?

 

日常の食事は食べれるものだけを選んでいると思いますのでいいでしょうが、新しいものと出会った時、脳は経験のないものは一旦防御反応で受け入れないのです。

最初の安全性不安情報の無さが重なってもいるのでしょう。

でも数回経験すると、好きになるかは別ですが、最初の違和感は消えてしまいます。

 

ポイントは、

初めての体験の違和感をマズイとジャッジしてしまうかどうかなんです。

「へ〜」「こんなものがあるんだ〜」なんて客観的に見ておくくらいにしてみると、2回目以降の機会があった時に、意外に扉が開く可能性が高いのです。

ジャッジはマイナスな感情をセットにして記憶にいれてしまいます。

とは言っても難しいとは思いますが機会があれば試してみてください。

 

書きながら思ったのですが、これは食べることだけではなく、日常のあらゆる場面に共通するものかもしれませんね。

 

今回は自分にとってのタネの収穫でした(笑)


今回のテーマ「食わず嫌い」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル


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しかしながら皆様の私見や疑問なども取り入れて新しいタネの発見ができる大きな可能性があると思ってます。質問やご意見を頂けましたら、一緒に考えて参りますので是非投げかけて下さい。お待ちしております。