こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
〜今回のテーマは「ファイトケミカル」です〜
私は大学時代に植物の成分の研究をしていました。
これかこのファイトケミカルスと深い関係があります。
世界中で植物の成分を研究している方々は沢山いらっしゃいます。その中でファイトケミカルとしての研究をしている方はごく一部かもしれません。
一番お金をかけているのは世界中の製薬会社かもしれませんね。
ファイトケミカルとは
一般的な捉え方としてはいつものことながらWikipediaをご参考にされて下さい。
15年前にファイトケミカルを公演していた記憶をたどりながら現在の認識としてお伝えしますね。
ファイトケミカルは、簡単に言うと、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの必須栄養素(人体に必ずないといけない栄養)以外に植物に含まれている有用成分の総称です。この有用成分というのは人間にとって有用という意味です。簡単に言うと人にとって都合がよく何らかの成果が得られるものです。
よく聞く名称は、イソフラボン、アントシアニン、カテキン、ポリフェノールなどの単語をよく聞いたことがありますよね。科学的には違ったジャンルの名前のかき集めなので分類すると変な感じになってしまいますが。
歴史をさかのぼって考えてみれば、植物の中の人体に有効な成分ですので、世界の医薬品の出発点の要素のことです。
ハーブやスパイスの素材や漢方の材料の成分に当たりますね。
最近では健康志向の強い方の、アンチ医薬品の方や、オーガニック志向の方々の注目ワードと言えるかもしれません。スーパーフードとと言われるものはファイトケミカルの関連が多いですね。私もオーガニックやベジタリアンや健康オタクの要素たっぷりある人間なのでよくわかります。
でも一歩引いて眺めてみてください。
歴史を振り返ったら、薬を産み出すことであり、思考で言えば限りなく強力な効果を期待していませんか?
現在の薬は成分を単独抽出した上に科学的に同様の物を合成していますので、それに伴うシャープな効果とその反作用である副作用はよりシャープなものになる傾向があり、専門家がリスクを計算した上で必要に応じて使用する怖さが伴いますのでそれに反対する人がより自然なものと望むのは当たり前のことですね。
ファイトケミカルはそもそも、植物は人間と違って自然界の中で風雨にさらされながら動くこともできない中で自分を守り、なおかつ種を保存していくためのにありとあらゆる手段を講じます。私達の家や服にあたるものがファイトケミカルやみなさんが毒と称する成分なのです。さらにその土地の自然環境によって色や形や香りなど違いがありますよね。
自然環境が厳しいところのものはおのずと発色も良くし日光をから守り、香りを強くし虫から守り、味を強くし動物に食べられないように守っているのです。
逆に言うとその環境に適応した成分を作り出します。優劣は無いのです。
このように考えてみると、効果も大事ですが、地産地消ではありませんが、自分が住んでいる環境で育ったものは自分に合っている可能性が高いと思いませんか?
私は食事の中で効果はいらないと思っています。
身体が求めているのは、地元で取れた美味しい素材や、楽しく食べれる味や風味なのではないでしょうか?食事は効くものではなく身体が喜ぶものがいいです。
「ブレンド」の回で書きましたが、日本人は特に、インパクトよりブレンドされたマイルドさと、和食のように毎日飽きずに続けられるものが合っているように思います。
また、効果は身体が慣れて減弱していきます。もったいないです。
植物と言えども適時に適量でほどほどにが結果的に最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
日常のマイルドさと、緊急時の効果を上手に使い分けられたらより豊かなライフスタイルが送れると思いませんか?
どうせなら食卓の豊かさにこだわりを持ちたいものです。
ファイトケミカルは私たちにインパクトを与える成分というより、自然と自分を繋ぐパイプ役として捉えてみてはいかがでしょうか?
私自身いろんなものを実験的に使ってみたいタイプなのでまずは自分への教訓として。
今回のテーマ「ファイトケミカルス」はいかがでしたか?
あなたにとっての新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
このブログは私見(個人的見解)が中心となります。
しかしながら皆様の私見や疑問なども取り入れて新しいタネの発見ができる大きな可能性があると思います。質問やご意見を頂けましたら、一緒に考えて参りますので是非投げかけて下さい。お待ちしております。