薬剤師が語る 生活のタネ

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型が破れる時(守・破・離)【生活のタネ】

こんにちは

生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

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今回は、正月の「愛と平和の日本の型」と題して書いた関連です。

「型」を2020年における私達の観念から創り出される現実として捉えた時、

カラダや社会に正月に思い描いた日本の型(潜象)が現象で出るか、ただの抱負だったのかを左右する手段の一つとして「守・破・離」という考え方があります。

その要素を表す言葉に「型破り」があります。

 

日本の型が現れるか?と書きながら型破り?

と矛盾する様に見えますが、

それぞれの型の対象が違いますね。

 

日本の型は、主に社会全体のフレームやそのシステムの事で、客体になりますが、

型を破る対象は、自らの理性や顕在意識であり主体をなすものです。

 

今回はこの主体を成すものの型を破る事が可能にするパーソナリティーの再構築が、

社会全体の客体になった時、その型が現れるといった考え方をこれまた矛盾するようですが古典などの世界観を利用しながら表現してみたいと思います。

 

 

先ず、以前書いたのですが、

守破離」という概念は世阿弥の「風姿花伝」からも感じられるように、

芸能や文化などの中に脈々と受け継がれてきたものでしょう。

 

 守破離の概念

守破離(しゅはり)は、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したもの。
日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表している。

 

もとは千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされている。
修業に際して、

まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。

師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。

さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。

このようにして新たな流派が生まれるのである。

 

ビジネスの例え

:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。 ~ 自律的に作業を遂行できる(1人前)。
破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)。

 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用

 

私の薬剤師という仕事は、大学を卒業した20年程前では、職人という要素が強くて知識とは別に手技の様なテクニックが実力のある程度を占めていましたので、この守破離という感覚でやはり私は修行の様な日々でした。

今ではシステムで運営するためどの業界も修行なんて感覚は無いでしょうかね。

最初の3年は、守破離の「守」でここでやっと一人前。

4年目から分析・改善や基本を指導も出来る1.5人前。

10年やって業界内で自立した個人と認められ意見が通るといった感覚でした。

現在は新卒者でも修行が無い代わりに10年目とも変わらない扱いになるため、意見も言い易いですが責任も伴ってくる水平的な業界になったかもしれません。

皆さんの業界でもこの様な風潮はいろいろあるのではないでしょうか。

せっかくですので、心あたりがあるようなものがあれば平行して考えてみてください。

 

 

今回は古典ではありますが、ある意味「守破離」を経過して現代に着地するモノサシに進化した陰陽五行の捉え方を私なりの解釈ではありますが「守破離」を見てみたいと思います。

 

陰陽五行思想は私のカラダの変わり目にも使っていますが、この変わり目も従来のものとは視点が違って、20年間で私なりにアレンジしていまったものです。

 

今回は個人的にお世話になっている「だるまん」を書いている堀内先生のモノサシを使います。ちょっと解釈違うかもしれませんが、、、

だるまんの陰陽五行 伊勢神宮 影との和解 (漫画でわかるシリーズ)

だるまんの陰陽五行 伊勢神宮 影との和解 (漫画でわかるシリーズ)

  • 作者:堀内信隆
  • 出版社/メーカー: 三冬社
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 単行本
 

 

基本的な陰陽五行の要素の関係性を表すのに下のような関係性を使いますね。

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 相生は自然の摂理で循環する流れ、

相克は敵対関係に様に相手を剋す(攻撃)する関係性と言われています。

相生はいいのですが、この概念が生まれた時代が春秋戦国時代と言われていますので、

この関係性は戦争の為に主に利用され、国の中枢を握る者が相手を倒したり支配とコントロールする術として体系化されています。

 

これでは、愛と平和の型は現れませんね。

あくまでもモノサシなので、ハカルものとハカリ方を変えればいいんです。

そこで、相克を相手を活かす為のベクトルとして考えるとこの個人の守破離が見えてくる様に感じます。

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先ず、今年の想いとしての「愛と平和の型」というイメージがありますね。

これは陰陽五行では想いは「」になります。

木は、それだけでは何も現実味がなくイメージだけのフワッとしたものです。

しかし、私たちは想いをカタチにして実現したいですね。

そこで「」が登場します。芸能で言えば師匠の一つの顔です。

師匠の持っているものを分け与える事で「」という現実の物質的な世界に着地します。私達にも師匠と言わずともメンターや先輩・親又は情報の場合があるかもしれません。

この「」で私達の想いは自分の中では一つカタチになっていきます。

しかし、魂の目的であったり時代が進化していく中では、私達自身が進化しないと戦いや腐敗が尽きません。

この進化が守破離の「破・離」の部分だと思います。

型を破るんです。

 

実は、時代の変わり目では、今思った事が実現した時にはもう過去のものになってしまいます。

その現実にすら囚われ過ぎると、古い観念で固まり、そのまま進んでしまうと外に刃を突き刺す行為へ向かいかねません。

自分の中に型を体現出来る様になったら、視点を一次元上げてその型をそん時々の時間に織り込んでいく自由な観念が必要になります。

 

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 上の図だけでは難しいかもしれませんが、説明してみます。

「土」で現実的な要素として「型」を見出したものを一次元上げるには「金」の一見厳しいチカラのサポートが少し入ることで「」に昇華していくのですが、

ここでは自分自身の事ですから、厳しいのは外から圧力がかかるのではなく、

上の守破離の概要の「破」のように、既存の「型」を自分と照らし合わせて研鑽して、模索していく事で既存の「型が破れ」自分自身の新たな「型」が発生してきます。

そして、精進の上に師匠の「型」と自分自身の「型」の双方に立脚しながらも、

自在に振る舞えるようになる時に「離」となっているという事ですね。

 

」の厳しさとは、いつも書いている表現だと剣を内に向ける姿勢ですが、「型」に甘えず研鑽する姿ですね。

これは、実際は自分自身と向き合って結果的に外部の影響で作り上げられた自分ではなく、

本来の自分自身に出会う体験でもあるでしょう。

シャドーとの統合という言い方もあるでしょうし、

ヤヌスという言い方をする場合もあるかもしれません。

転機の場合は男性性と女性性の統合のこともあります。

 

このように一段上昇して現実を見渡せる様になると「型」は自由自在に組み替えられ

一見、変化していないようでも流動的に時代にフィットしていくようになります。

 

「日本の愛と平和の型」は予祝や引き寄せの法則の如く表したものですので、

現実の社会で私たちが愛と平和を実践するには、古い型(自己の観念)に拘らず、

型(自己の観念)を破って、自在に振る舞える柔軟な観念に昇華させていきたいですね。

 

 この流れは、「英雄の旅(ヒーローズジャーニー)」や「ヒロインの旅(シンデレラストーリー)」などでもテーマになってくる内容です。

この二つであっても、最近のエンターテイメントでは、女性のヒーローなど融合されて新たな物語への旅とも言えるものが増えてきましたね。

時代は流れながらも転換して次のステージに向かっているのはいろんな方角から感じられるかもしれません。

ぜひ、2020年は理想の型と自分自身の「型破り」を意識してみたいところです。

今度の季節の変わり目はそれには非常にうってつけのタイミングになります。

そう見るといい時間と感じられると思います。

 

taneya.hateblo.jp

 


今回のテーマ「型破り」はいかがでしたか?

新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

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筆者:丸山  泰弘

薬剤師、カラダ・キュレーター

 

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