薬剤師が語る 生活のタネ

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風邪の漢方とインフルエンザ 【カラダNEWS】

こんにちは

生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

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そろそろメディアでも騒いでいるのでインフルエンザが気になりますね。

 

今年はラグビーワールドカップを始め日本へ海外の方が沢山いる影響で早くからスタートしたものの、東京は他の地域より遅めのスターの様相で多摩方面だけでしたが、徐々に広がりを見せて都心にもしっかり流行の模様が見えてきました。

 現在の流行マップは下にあります。

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 グラフを見ても例年より目立って増えてきたのが一目瞭然ですね。

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idsc.tokyo-eiken.go.jp

 

今回は漢方薬の特徴と症状の出方について考えてみます。

漢方薬であってもメリットとデメリットがあるように感じます。

 

近年の研究で漢方がインフルエンザウィルスにもかなり効果があることがわかってきていますが、飲めば知らぬ間に病気が消えているという訳にはいかないので、事前の認識としてのぞいて貰うといいと思います。

 

風邪の時には葛根湯など有名ですが、

インフルエンザの時には最近は麻黄湯を使う医師が多くなりました。

麻黄湯は発熱性の風邪に有効でインフルエンザにおいてはウィルスの増殖をしっかり抑える効果も研究で明らかにされています。

 

葛根湯にしても麻黄湯にしても大まかな特徴としては、

カラダの発熱を手助けすることで、自身の免疫を発動しやすくする事で対処が早くなり抜けが早くなる傾向が出やすいのが1つの特徴です。

 

この特徴は市販や病院で貰う西洋医学の風邪の薬とはある意味反対の働きになります。

使い方としてはいつでも飲めるのですが、

仕事まえに漢方薬を飲んでおく場合、インフルエンザだった場合、いい意味で一気に発熱しやすくなりますので集中力が必要な仕事の場合は注意が必要になりそうですね。

理想は、漢方薬を飲む時は、水分をしっかりとって(できれば温かいもの)そのまま横になって休めるのが理想です。

免疫は体温がある一定温度まで上がらないとスイッチが入りズラいので、発熱前は温かくカラダを保ちたいですね。

発熱してしまった場合は無理に温める必要はないです。

 

インフルエンザは1時間ほどでも急激に発熱してもうろうとしてしまうケースが多いです。

接客業や周囲でインフルエンザがいた後に風邪っぽさが出てきた場合はインフルエンザを想定しておくのが重要です。

予防接種をしていると、インフルエンザにかからないと勘違いして周囲に気付かないうちに振り撒いてしまっている方が非常に多いです。

予防接種は劇症化を防ぐ可能性も高い一方でただの風邪と間違えやすくなります。

 

大したことがないだろうと何となく薬を使うにしても、

タイミングと種類の選択は向き不向きがあることを認識しておいてほしいです。

 

因みに、葛根湯も麻黄湯もスポーツ選手はドーピング検査ではアウトになる成分が含まれています。そういう意味でも漢方だから安心とせず確認が必要ですね。

 


今回のカラダNEWSはいかがでしたか?

新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

 
タネ屋のマル

 

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筆者:丸山  泰弘

薬剤師、カラダ・キュレーター

健康・レストランのコンサルタント

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