薬剤師が語る 生活のタネ

自分らしいライフスタイルを生みだすためのタネを探す冒険に行こう

彼岸の彼方(カナタ)へ、川の此方(コナタ)の彼方(アナタ)の悲願 【生活のタネ(秋分を前に)】

こんにちは

生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

f:id:maryuchian:20190919161839j:plain

 

 お彼岸に入りましたね。

お彼岸だとお墓まいりに行かれる方も多いのでしょう。

 

彼岸は梵語パーラムの訳で「川の向こう岸」という意味らしい。

 

暑さ寒さも彼岸まで」ということでやっと暑さが落ち着いた感はありますね。

気をつけたいのは

春の彼岸は「彼岸涅槃の石起こし」と言われ台風なみね暴風雨があり

秋の彼岸は大型台風来襲の特異日とされ、まさに23日に東京も暴風雨に見舞われそうな状況です。

 

目の前の自然に目を向けると春は彼岸桜秋は彼岸花と周囲の緑との対比が素晴らしい時期でもあります。

 

春の彼岸の牡丹餅に秋の彼岸のお萩をいただく風習は地域差はあっても今でもありますね

 

また太陽に目を向けると中日の秋分には時正(じしょう)と言って昼と夜の長さが等しくなると言われますね。

f:id:maryuchian:20190921171928j:plain

東京が昼夜の時間がほぼ一致するのが26日のようです。

緑丸の部分を参考に

f:id:maryuchian:20190921155240j:plain

 

お彼岸といえば私にとっては春分秋分という重要なポイントとして考えています。

カレンダーを見てみます。

f:id:maryuchian:20190921155200j:plain

彼岸は秋分を真ん中(中日)として前後3日の7日間ですね。

 

前半は長いのですが、、、

この3.5日と7日日として前回の60進法の中で余談で書いた1260の理由と一緒なのでは?と個人的には感じてます。

そこでそれらを眺めながら彼岸を見てみたいと思います。

 

3.5×2=7日は中国の八卦と干支でも説明できますが、

今回はあえて旧約のダニエル書12章(最終章)と黙示録から引用して彼岸を眺めてみます。

今の時代転換期の動きにピッタリフィットしてきますので参考に。

第12章編集

1 その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるされた者は皆救われます。

2 また地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者は目をさますでしょう。そのうち永遠の生命にいたる者もあり、また恥と、限りなき恥辱をうける者もあるでしょう。

3 賢い者は、大空の輝きのように輝き、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう。

4 ダニエルよ、あなたは終りの時までこの言葉を秘し、この書を封じておきなさい。多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう」。

5 そこで、われダニエルが見ていると、ほかにまたふたりの者があって、ひとりは川のこなたの岸に、ひとりは川のかなたの岸に立っていた

6 わたしは、かの亜麻布を着て川の水の上にいる人にむかって言った、「この異常なできごとは、いつになって終るでしょうか」と。

7 かの亜麻布を着て、川の水の上にいた人が、天に向かって、その右の手と左の手をあげ、永遠に生ける者をさして誓い、それは、ひと時ふた時半時である。聖なる民を打ち砕く力が消え去る時に、これらの事はみな成就するだろうと言うのを、わたしは聞いた。

8 わたしはこれを聞いたけれども悟れなかった。わたしは言った、「わが主よ、これらの事の結末はどんなでしょうか」。

9 彼は言った、「ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます。

10 多くの者は、自分を清め、自分を白くし、かつ練られるでしょう。しかし、悪い者は悪い事をおこない、ひとりも悟ることはないが、賢い者は悟るでしょう。

11 常供の燔祭が取り除かれ、荒す憎むべきものが立てられる時から、千二百九十日が定められている。

12 待っていて千三百三十五日に至る者はさいわいです。

13 しかし、終りまであなたの道を行きなさい。あなたは休みに入り、定められた日の終りに立って、あなたの分を受けるでしょう」。

ダニエル書(口語訳) - Wikisourceより引用

文章の中の「ひと時ふた時半時」という部分が一番のヒントで

分析をしている人達の解釈を要約してしまうと

1+2+0.5=3.5

3年半で1260日、3日半

の「此方(こなた)」と「彼方(かなた)」という部分も何か彼岸を彷彿しますね。

 

ここで、彼方は「あちら」で、何かを隔てた向こう側のことで、

此方は「こちら」で自分に近い方になります。

彼岸が、向こう岸で生死の海を渡って到達する終局・理想・悟りの世界

それに対する目の前の此方の現実的世界(物質世界)を此岸(しがん)と言います。

 

もう一つ、バチカン創設者のヨハネパウロの神託である黙示録にも1260日は何度か出てきます。

第 11 章

1 それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。
2 聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。
3 そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、
千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。
4 彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。
5 もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されねばならない。
6 預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。
7 そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。
8 彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。
9 いろいろな民族、部族、国語、国民に属する人々が、
三日半の間、彼らの死体をながめるが、その死体を墓に納めることは許さない。
10 地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。
11
三日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。
12 その時、天から大きな声がして、「ここに上ってきなさい」と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。
13 この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。
14 第二のわざわいは、過ぎ去った。見よ、第三のわざわいがすぐに来る。
15 第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は世々限りなく支配なさるであろう」。
16 そして、神のみまえで座についている二十四人の長老は、ひれ伏し、神を拝して言った、
17 「今いまし、昔いませる、全能者にして主なる神よ。大いなる御力をふるって支配なさったことを、感謝します。
18 諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りをあらわされました。そして、死人をさばき、あなたの僕なる/預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、すべて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下さる時がきました」。
19 そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の音が降った。

第 12 章

1 また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。
2 この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。
3 また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。
4 その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。
5 女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。
6 女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が
千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。
7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、
8 勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。
9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。
10 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。
11 兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。
12 それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。
13 龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。
14 しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。そしてそこでへびからのがれて、
一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。
15 へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。
16 しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。
17 龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。[18] そして、海の砂の上に立った。

Revelation / ヨハネの黙示録-12 : 聖書日本語 - 新約聖書より引用

この中にラッパを吹く者が登場するのですが私にはトランプ氏と重なってしまう。かつてのノストラダムスの大予言に出てくるトランペットを吹くものが重なる、、、かなり妄想的だが。

 

この聖書の内容そのものを追求するのは難しいのですが、彼岸の世界現実の世界川を挟み隣り合わせている世界観は古代から変わらないのが伺えますね。 

 

 この1260日を分析している方々もいらっしゃるので気になる方は検索してみてください。

 

 

 

さあ、ちょっと気持ちがい彼方へ行ってしまいそうなところで

少し現実的なものに引きつけて暦を見てみましょう。

最近よく登場する下の図で見てみましょう。

f:id:maryuchian:20190921152115j:plain

彼岸は左右・東西に伸びる春分秋分でもありますので以前書いた水鏡面とも見立てられます。

f:id:maryuchian:20190921161515j:image

 写真は先週行った福島の秋らしくなった水面

 

水平の頃、すなわち彼岸の頃は

一日で言えば日の出と日没の直

そのころは、相手がぼやけた感じに見えてしまい誰かわからなくなってしまう時

 

秋分は「たそがれどき・黄昏

1日の終盤に陽が沈んだちゅくごで空と地の境目が赤みから紺に変わっていく時

「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略である。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味である。この風習は広く日本で行われた。

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用

 黄昏は本来「こうこん」と読み、戌の刻のことです。

f:id:maryuchian:20190921230258j:plain

対になるのがもちろん

春分の「かたわれどき・彼は誰時」で

一日でいえば夜明け前

 

映画「君の名は」で有名になった万葉集のこの歌は、令和最初の秋分の水鏡面に当たると更に想いが増してきそうです。

 

誰そ彼と 我をな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つ我を(巻十の二二四〇)

(そこにいるのは誰ですか?と、どうか聞かないでください。9月の露に濡れながらあなたの事を待っている私を)

旧暦になるので現在では10月の寒露に差し掛かった頃の事ですね。

 

 

ここまでいろんな角度で彼岸と秋分を見ていくと

向こう側の人が誰なのかわからないなか水面の向こう側の鏡の奥に写っている自分自身を眺めているような感じにも見えてきます。

勿論いろんな意味があるのですが、

彼岸はどこか外のわからない世界ではなく

水鏡の奥に観る自分自身の本質、さらには自分自身が作られている前世や血の繋がりを見ているとも言えそうではないでしょうか?

簡潔に行ったら「自分自身の魂(神性)」を眺めていると考えてみてはどうでしょう。

シンプルに自分自身を真っさらな状態で見つめ受け入れる時でしょう。

崇高な世界への彼岸は実は目の前に見えている自分自身のことだったのかもしれません。
 

f:id:maryuchian:20190921161256j:plain

 

お墓まいりなどやお餅を食べる事もいいのですが、

形式にとらわれず、自分自身を大切にしていくことが最高の先祖供養になるのでゃないかと私は思っています。

 

因みに現在宇宙では、 

天王星海王星冥王星の三惑星が留(逆行)のタイミングです。

この時は過去を振り返って建て直すためにいい時間です。

この三惑星は一番外側のもので、個人の問題より社会や時代や無意識など視野を広げるのに最適です。

広く視野を持って振り返り、これからの時代に向き直す時にしていきたいですね。

 

 

他の視点での秋分は過去の記事にもありますので良かったら覗いてください。

 

 


今回のテーマ「彼岸」はいかがでしたか?

新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

 

 


タネ屋のマル

 

〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜

筆者:丸山  泰弘

薬剤師、カラダ・キュレーター

健康・レストランのコンサルタント

CS60始めました(CS60目黒)

https://www.cs60meguro.com/

カラダ・キュレーション(CS60)

https://karadaq.hatenablog.com/

Twitter

@taneyakumaru