薬剤師が語る 生活のタネ

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水道民営化は社会をどう変えるか? 考えるチャンスは今だけ

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

 

しばらく私が気になっている事

水道の民営化です。

 

実は、だいぶ前に衆議院を通過してしまい、年内に参議院を通そうとしている状況です。

 

メディアでも殆ど取り上げられてこなかったので、視聴率がとれないつまらない話題だ、というジャンルだったのでしょうか?

 

多分まだ気付いていない方も多数かと。

 

心情的にはちゃんと議論してからでないとという意味で慎重に進めて欲しいと希望していますが。私達個人の未来の「水」の在り方を考えるターニングポイントであるのは間違いないです。

 

「水」は日本では綺麗で安心して飲めるのが当たり前で、灌漑も江戸時代の開拓から現在のダムに至るまで、問題は抱えながらも安心・安全をインフラとして整った国だから考える事が無かったかもしれません。

 

この「上水道」の安心・安全の背景には「下水道」の整備が世界一のレベルだからこそ実現している部分があります。

 

実は、この水質管理の仕事は私達薬剤師の仕事の領域なんです。温泉の泉質の表示はだいた薬剤師の名前が書いてあるのも同じ理由です。現在は国の意向が医療人が足りなくなりそちら優先の資格になってしまいましたが。

 

 

さて、水道の民営化ですが、

大分前から将来は水を巡っての戦争(ウォーター・ウォー)があり得ると言われてきていますが、日本でもその気配が感じられるニュースとも見えます。

 

世界の経験から考えると、水質が落ちる可能性がかなり高いといえますね。海外旅行でホテルの水が飲めない国の方がまだ多いかもしれないですよね。

また、参入する企業が実績のある海外の企業になると、そのクオリティの利用先が日本になるのか?だったり、自然環境の変動により水源の確保と品質が担保できるのか?など様々な不安要素は考えられます。

 

しかし、未来の可能性という視点で見た時、革新的な技術が生まれてくる期待もあるのも否定できません。

 

それに昨今の公的機関の不祥事などを見ていると無条件で安全で安心してはいられないかもしれないという気持ちもあります。

 

 

水資源は世界に目を向けると、その国の非常に大切な資源であるため、国境近辺や国をまたぐ大河は緊張がある状況なのはメコン川をみるとわかりやすいかもしれません。

 

 

将来は、銀座が一等地ではなく、富士の湧き水がでる様な水源がある場所こそ一等地になる可能性も以前から言われいることから、既に地方への移住が多くなってきている中、そこも視野に入れている方々もいるのではないでしょうか?

 

 

最初にも書きましたが、日本では魚介類を生で食べる文化と下水道処理能力と放出される河川の水質と上水施設の処理能力のバランスが崩れると東京の様な下流の水源は非常に危うい側面もあります。

更に気象により災害も多くなり不安材料は増えてます。

 

 

農業用水も同じ河川から利用されることも、相互作用の大事な要素になります。

 

 

高度成長期の上下水道整備が現代の私達の安全をつくる一方で、体質もそれに伴い変動して、いまの腸内細菌のブームとして循環しています。

もし、水道の民営化が成立した場合、10年20年先には、また私達の体質にも影響するような展開は十分考えられます。

 

ひとりの力は大きくなかったとしても、考えるか考えないかは未来からみたら大きな違いです。

 

 

私は山の地下水を利用した水道の水である地域で育って、高校があった隣の市の水は貯水から出来ていた水で美味しくはなかった経験があり、水源の大切さを痛感しています。

 

 

未来も私達の共有資源が先ずは安全に利用出来ることが重要ですね。出来れば飲めて美味しい水であってほしいです。

 


今回のテーマ「水」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル

 

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丸山  泰弘

薬剤師、健康・レストランのコンサルタント

 

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