こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
アーユルヴェーダの旅の記録2回目の今日は
ホテルのアーユルヴェーダの内容です。
勿論ホテルは「ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハゲダラ」になります。
①でもご紹介した通り、アーユルヴェーダセンターは、もともと客室を利用しているため、滞在している部屋と同じような感じの中で診察とトリートメントを受けられます。
お客様ごとに個別に部屋があり、女性のお客様には全て女性が対応するようになってますので先ずは安心感があると思います。
女性一人で来ている方も非常に多いのでそれに対応できる様にしているのかもしれないですね。
医師・診察
主治医は私は男ですので男性医師が担当してくださいました。
左側の写真の先生です。(唯一の男性医師)
中央の写真は通訳の方(左)とチーフドクタ(右)
右側の先生は妻の主治医です。他もう2人女性の医師がいます。
チーフドクターは途中経過の確認の診察と最後の説明をして下さいます。
ドクターは皆さんそうなんですが、非常にゆったりとした感じで時間の流れが違うかのようなゆとりのある方々で安心感があります。
セラピスト・トリートメント
アーユルヴェーダセンター入ったところには診察室があり、奥に進むとトリートメントエリアになります。そこはセラピストの方々が沢山います。
4人でチームになり、2〜3名のお客様のトリートメントを30分ずつのメニューを交代しながらやっていました。これに関しては詳細な時間割が組まれているようで見事でした。
時間にトリートメントエリアの待合場合で待ってるといつもの担当者が呼びに来てくれます。そこからその日のメニューに合わせて部屋に案内されます。
下の様な場所を通りながら。
トリートメントルームに入るとこの様な感じです。
どの部屋も庭があり、メニューの最後は庭を眺めながらハーバルバスなどもあります。
アーユルヴェーダの旅で先ずやる事は、カラダから様々な毒素(アーマ)を取り除きます。これは疲れとして感じでいるものや消化不良の老廃物や排出出来てない不要なもの全般です。
また、滞在の目的(改善したい内容)によってもトリートメント内容や回数は違っているように見えました。
前回のジェットウィングと違う大きな点はこの辺にあるように思います。
皆さんが気になるシロダーラですが3日目か4日目から始まって連続3日又は4日行います。さらに、下の写真のように油がついたまま頭を冷やさないように期間中ずっと布を巻いています。更に洗ってはいけないのです。油は体質によって色が違っていた様子です。ホテルにいるとこれを巻いた人が沢山います。(下の写真)
ジェットウィングではシロダーラ1回で2時間ほどしてから洗ってしまいました。
また、ジェットウィングでは無かったのですが、シロダーラの終了した次の日は皆んな下剤の日になります。私は2時間ほどトイレの近くにいないとまずい状態で非常に強力な下剤で漫画に載っていたけど凄いな〜とビックリです。これはちょっと持ち帰りたいな〜と思うほど凄いデトックスで半日で消化器官が綺麗になってしまいます。
また、シロダーラの前の段階だったと思いますが、鼻の中(副鼻腔全体)を綺麗にするオイルも全員やっていました。ジェットウィングでは、私の頭痛様にやってもらいましたが他の人は無かったです。
ジェットウィングと比較すると、マハゲダラ はカラダのクレンジングを徹底的にする印象です。
シロダーラは要らない古い記憶や感情を整理(清掃)するようなものです。
下剤は内臓のクリーニングです。
日頃ハードワークで生活リズムや食生活が乱れがちな人にはマハゲダラ は非常にパワフルにクリーニング出来る施設かもしれませんね。その分不要なものが一時的に浮き上がって来ますので自分でもしっかり認識する必要もあります。
マッサージは30分毎に日々色んな場所を色んなテクニックを使って続けられます。
これは筋肉をほぐす部分もあるかもしれませんが、マルマ(経絡のようなもの)や血液や体液や神経など各種の循環や通りを良くしながら不要なものを浮き上がらせてくれます。そして最後に皮膚ならスチームバスやハーバルバス、頭部ならばインハレーションという鼻からハーブの蒸気を吸って粘膜からの排出を促していきます。
トリートメント中は実は重要なことがあって、本来は寝てはいけないんです。
触られているところをしっかり意識して感じ方などをしっかり自覚し、呼吸と意識を集中するんです。ヨガのような感じでしょうか。
トリートメントの部屋にあるアドバイス
ジェットウィングとの大きな違いはもう一つあります。
トリートメントの流れと担当スタッフです。
下の写真はマハゲダラのある日のスケジュールです。
ジェットウィングでは、前日の夕食時に次の日のコンサルテーション(診察)時間が一覧で表示されているだけです。ジェットウィングでは毎日最初に診察をして体調や状況に応じて医師がその日の方針を決め担当セラピストにメニューの指示を出します。担当セラピストは基本1人で2時間半かけて全てのメニューをこなしていきます。
マハゲダラは前日の夕食時に薬の棚に翌日の自分のスケジュールが表示された上の写真の紙が入ってます。時間は30分区切りで担当のチームの人が入れ替わりながらメニューをこなしています。
一番違うのはシンクロというマッサージになります。左右で全く同じマッサージをしていくのですが、ジェットウィングでは担当が一人のためありません。
また、マハゲダラ は鍼治療が必要に応じてあります。これはDrが直接します。下の写真の黄色い紙は針治療の用紙、場所はヨガ道場
どちらが良いと言う比較は出来ませんが、目的や滞在日数によるかもしれませんね。
デトックス的な事であればマハゲダラの方が向いている印象です。
これは別の回でご紹介しますが、ジェットウィングは食事がマハゲダラ と違いその人様に出されるので、帰国後の食事を参考にしたい方はジェットウィングが向いていると思います。食材も購入できます。
ジェットウィングは、DrディーニッシュというスーパDrが魅力で、脈診で画像検査より細かく診断できるところが魅力でしたが、今は見てもらえない可能性が高いです。
クスリ
アーユルヴェーダのホテルは観光などの要素も取り入れてはいますが、インドでいうアーユルヴェーダの入院と同じ形式でもあります。
そうすると、人によってかなり内容は違いますがクスリがでます。内容はハーブです。基本は胃腸の機能を整える目的とリラックスです。あとは個別の課題毎でしょうか。
多くの人が朝・夕の食前と食後のものと場合によって寝る前もあります。
これは初回のコンサルテーション(診察)で医師が体質・症状・目的など考慮しながら処方箋の様なものをわたされてます。下の写真の左側ですね。
クスリは食堂の裏側に個別になっている専用のの棚があり食事の前に皆さんそこにいきます。
アーユルヴェーダセンターの思想
アーユルヴェーダ のトリートメントエリアの奥側には中庭の様な蓮池がありました。その中に菩提樹、そしてその隣には八角形の美しい瞑想やヨガをする様な雰囲気で出来ている場所があります。
沼に咲くハスの花の様な建物とブッダの像もみえたのでもしかしてと思い聞いてみたところ、お寺として建ててあるようです。
強面のスタッフの方が喜んで教えてくれていたので非常に大事にしているのだなと感じました。
私なりの理解では、ブッダは「この世は泥(混沌)の上に咲くハスの花のようだ」といった事を表現しているのだなと思います。日本の仏像が蓮華座の上に座してますね。アーユルヴェーダはヒンズー教の中から発生してますが、ヒンズーの創造神も蓮華の上から宇宙を創造するとあります。
またアーユルヴェーダの神は左側の写真のダヌワンタリですが、この神は、先に現れていた神と鬼が龍で縛りあげた混沌の中から生まれたとありますので、アーユルヴェーダは混沌とこの世を繋ぐ象徴として蓮の花が使われているのかな?などと妄想してました。そう考えると太陽の軸と脳(アタマ)神経を重要視するのがなんとなく腑に落ちる感じがしました。
1週間滞在しているとDrがこの場所でスペシャルイベントを提供してくれる機会があり、ここの施設の想いや思想を垣間見れるかもしれません。
アーユルヴェーダセンターの入り口も象徴で菩提樹を植えてあるみたいです。
どうでしょう?
少しイメージできましたでしょうか?
次回は食事やヨガ・瞑想などについてご紹介しようと思います。
アーユルヴェーダの旅① スリランカ 「ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハゲダラ 」 - 薬剤師が語る 生活のタネ
アーユルヴェーダの旅③ スリランカ 「食事・ヨガ・瞑想」 - 薬剤師が語る 生活のタネ
アーユルヴェーダの旅④ スリランカ 「ホテルの環境・その他」 - 薬剤師が語る 生活のタネ
アーユルヴェーダの旅⑤ スリランカ 「ホテル周辺の買い物・観光」 - 薬剤師が語る 生活のタネ
今回のアーユルヴェーダの旅はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
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丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
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