こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。
疲労シリーズも5回目になりました。
今回は東洋医学とまた違う「アーユルヴェーダ」から疲労を考えていきます。
私の経験上は、アーユルヴェーダは脳神経疲労に対して最高のメンテナンス技術という感触があります。
今回は、もともと脳の専門だった医師でありながら現在はアーユルヴェーダクリニックを運営している蓮村誠氏の書籍の備忘録として「脳疲労」をみていきます。
非常に簡単でわかりやすい書籍なのでアーユルヴェーダがわからなくても楽しめます。脳疲労がありそうだと感じた方は是非読んでみてくださいね。
アーユルヴェーダは東洋医学と対比すると少しわかりやすい方もあるかもしれません。
前回の疲労シリーズでご紹介したとおり、東洋医学は内臓の機能とそこの情報の出入りを見てメンテナンスしていくのが一つの特徴です。
一方、アーユルヴェーダは、消化器官と脳神経の二つの視点から情報やエネルギーの出入りを見てメンテナンスしていくのが特徴とも言えます。(私見です)
考え方によっては、それぞれが補完関係の様にも感じます。特に疲労という側面で見るとハッキリ特徴が出てきます。
さて本書の内容に入っていきます。
キーワードは「アーマ(毒素)」です。
これは特定の物質を指しているのではなく概念として今は考えてみてください。
下の二つのアーマがあり本書全体この視点からアドバイスがあります。
「フィジカルアーマ」
脳の血管や細胞の隙間や内側にたまり、機能低下などを直接の原因になるもの
「メンタルアーマ」
処理されずに残っている否定的な感情、不快な情報やニュースなどの映像、叶わなかった願望、溜め込んだ悲しみ、特定の人に対する憎しみなどの記憶や感情などが神経系に負担をかけ、機能をより弱らせてしまうもの
言葉が見慣れないものですので若干わかりずらいでしょうから私なりに図を作ってみました。脳神経や消化吸収に繋がるイメージになります。この辺は東洋医学とも似通った部分が多いのです。
この辺を参考にしながら本題に戻っていきます。
脳に「アーマ毒素」がたまる原因があります
- 情報過多
- 睡眠不足
- 食事
- 心との関係
- 人間関係
この5個の原因がわかりやすく載せられている図があります。
個人的にはこの図はスゴイ!と感動するほどのスッキリ感です。
これはなんで脳神経の疲れを取らなくてはならないかを理解するのと、どうしたら疲労(アーマ)を減らせるかのヒントになります。
詳細は実際に本を手にとってみてほしいのですが、先ずは情報とエネルギーの二つの出入り口との脳での処理が連動している事がわかっていただければ、最初にあげた「フィジカルアーマ」と「メンタルアーマ」と脳の疲労の関係性がわかり、日常の何処にその原因の発生源があるかは眺められるようになりそうせすね。
では、対処はどうしたらいいのか?
アーユルヴェーダでは、脳に滋養を与える効果的な方法は、
- 適切な食事
- 良質な睡眠
- 心に平安をもたらす瞑想
以上の3つだけと言われているそうです。
本書では、この3点について、詳細に、そして体質ごとのアドバイスがたくさん載っています。
食事も昔から日本でも当たり前のように言われている事が多いのですが、その理由がわかります。
睡眠は情報処理に無くてはならないのですが、近年わかってきている脳の情報処理や解毒システムも踏まえながら解説されてます。
個人的には一番意識した方がいいと思うのは「瞑想」です。脳科学の視点や何故アーユルヴェーダがヨガや瞑想を睡眠とは別に重要視していて、かつ世界で実行者が増えているのかがわかるかもしれませんね。
現代の私たちのライフスタイルの中には取り入れるべき要素が沢山載っています。逆に言えば、私たちがそれ程脳が疲労している状態と言えると思います。
まだまだ脳科学では解明されていない部分も沢山ありますが、個人的には非常に真理をついているものだと感じました。
サプリメントやビタミン剤などを手に取る前に脳疲労を考えてみてからの方がいいかもしれませんね。
私も定期的に読み直して脳が疲れているか確認してみたいです。
今回のテーマ「脳疲労とアーユルヴェーダ」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。
タネ屋のマル
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
丸山 泰弘
薬剤師、健康・レストランのコンサルタント
Twitterでカラダに影響する旬の情報を発信していきますこちらもどうぞ
@taneyakumaru