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東洋医学の魅力の引き出し方

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。


今日も私見たっぷりのタネをお届けします。


〜今回のテーマは「東洋医学の魅力」です〜

 

皆さん東洋医学に触れたことや治療を受けてことはありますか?

針治療、漢方薬、マッサージ(一部の)、ハーブ、指圧、気功、吸引、お灸など

ツールでいえは風邪の葛根湯、ツボ押し、ハーブティーなどがあります。

 

大抵の方は専門家の所ではなくても何らかのツールや処置を受けたことがあるのではないでしょうか?

 

私は振り返ると、中学の頃のスポーツでのメンテナンスで鍼灸院でメンテナンスをしてもらっていたので、もう30年以上えすね。子供の頃の葛根湯など入れたら40年近く東洋医学には触れています。

要は皆さん生まれた時から死ぬまで要所要所で東洋医学が登場していると思います。

科学で証明されていることしか信じないという方も結構いらっしゃいますが、気付かないうちに何かしら使っているのではないでしょうか?

 

でもそもそも東洋医学って何ですか?って感じですよね。

多分中国の古くからの医学という概念かもしれませんね。

これについて詳細は今後しっかりわかりやすくまとめて見たいと思いますが、

今回は東洋医学の魅力をどうやって自分に使っていくかの入り口としてイメージを掴んでもらえればと思います。

 

東洋医学アジアで起こった医学の事です。

そして世界の最古で現在の西洋医学の基盤を作ったのが意外にもこの古代の東洋医学です。

まず記録として最古のものはアーユルヴェーダですね。そしてイスラーム圏に移ってユナニ医学(これらはギリシャ医学のベースになったと言われてます。もう一つ代表的何がエジプト医学ですね。

そして私達に馴染み深い中国医学、さらに韓医学チベット医学も有名ですね。

では我々が今東洋医学と思って触れているのはどれに当たるのでしょうか?

厳密には殆ど日本独自のものです。

とは言っても、古代から日本に医学があったわけではありませんね。

 

外から取り入れていく事でオリジナルに発展しました。

では、どうやって医学がにほんに入ってきたか?また東洋医学は世界に広がっていったか?

仏教です。

最近の映画でもやっていた「空海」をはじめとする遣唐使や遣隋使などから国の代表として学んできた僧侶たちがもたらしてくれました。

アーユルヴェーダヒンズー教が始まり、中国医学儒教がベース、ユナニ医学はイスラムがベースという始まりですが、それぞれを繋いで相互作用させ発展させた触媒的存在が仏教だと思います。

日本が中国に経典を学びに行ったように、中国も玄奘がインドへ経典を取りに行くなどして、アーユルヴェーダを持ち帰ったりしています。逆に、現在東洋医学の診断で重要視される脈診はインドに無かったものですので仏教を通して中国医学の叡智をインドにもたらされています。

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https://shizen-henna.com/ayurveda/より引用しました

f:id:maryuchian:20180406084806j:image写真は玄奘三蔵

 

お釈迦様の主治医がアーユルヴェーダ医師であったことから薬師如来がそのモデルとも言われていますね。

平安時代の僧侶が日本に持ち帰ったものは、現代の中国医学というよりまだアーユルヴェーダの影響が色濃く残っているものです。

こう見ると、どれがオリジナルでどれが優れているというのは殆ど意味のない考え方になってきそうですね。

それぞれの背景としての宗教や地理や気候や文化や人種によってアレンジされてさらにシルクロードなど文化交流や貿易などから相互作用を起こし年々発展進化して現在に至るものなんです。

こう見ると当時の仏教は非常に社会の交流の中で重要な役割をしていったのですね。

また、何処の医学を見ても、医学という学問と武術や行者などの修行は宗教の影響なのか分かりませんがひとくくりにされています。良く言えば生命全体を扱っていたとも言えるのでしょう。

 

アジアの歴史的な流れをみてもどれかが単独で発展した様ではなさそうですね。

なのでアジア全体の古代から伝わって発展してきたものを東洋医学とザックリ表現しています。

 

日本にとっては最終的に中国や韓国の影響が色濃く残っていますね。

特に江戸時代に鎖国をしていたからこそ自らの努力で発展させてきましたね。蘭方医などジャンルを超えて相互作用させ独自の技術を作り出してきました。更に明治維新から終戦ごろまでこれらをベースにして新しい考え方がいろいろ生まれてきました。

そしてこの20〜30年にこれまでの進化や新たなツールなどの良い点を切り取り、組み直し、再編集された健康情報がネットやメディアで沢山溢れるようになりました。

 

この状況の中で東洋医学を客観的に理解するのは非常に難しいですね。専門家ですら皆さん全く違う見解を持っています。

現在の日本では(世界でもそうですが)近代西洋医学と科学の論文がベースに思考が働きますので、効くか効かないか?副作用があるのか無いのか?誰にでも同じような再現性が担保されているか?という事が大事になります。

 

東洋医学は少し違った角度から眺めると受け入れやすくなります。本来の目的が健康になる事だからです。勿論症状を消していく技術もあります。

東洋医学の魅力は副作用がないという点ではないと思います。

カラダの健康への復元力修復力にアプローチできる事なんです。(西洋医学がアプローチできるのはあくまでも症状と病気そのものになります)

そのかわり、反応が非常にゆっくりだったり、リアクションが別の場所で現れたり、一見副作用かと思うような不都合なものであったりします。

これをなかなか受け入れられなかったり、待てなかったりしちゃうのが先ず第一の関門になりますね。

これを突破していく大事なカギが自分の「カラダの声を聴く」ことなんです。

カラダがどう反応しているのか?カラダがどんな事を望んでいるのか?いまの道のりのどの辺りかな?

こんな声を感じ取りながらのカラダのとの共同作業です。またこの反応のやりとりを医師と連携して微調整していく作業の連続になります。

 

そうです。東洋医学の魅力を引き出すカギは「カラダの声を聴く」こと

また東洋医学カラダの声を引き出してくれます。

相性や向き不向きなど多々有りますが、受ける機会がある場合は是非静かに耳を傾けてみて下さい。


今回のテーマ「東洋医学の魅力」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル


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