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アーユルヴェーダ入院⑦レポート編 〜スリランカ〜

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

〜今回のテーマは「アーユルヴェーダ入院⑦レポート編」です〜

ホテル滞在の最終日には、診断(コンサルテーション)、受けたトリートメント、診断結果、毎日服用していたクスリ(ハーブ)の内容、診断結果からのアドバイス、体質における日常のバランスの取り方などA4用紙2枚でレポートを解説しながら貰えます。

私はヨガのダナン氏より詳細は聞きました。
彼ももちろんですが、アーユルヴェーダの知識も豊富で運動のみならず医師のサポート的アドバイスもしてくれます。

このレポートに書いてある事は、当たり前のことが当たり前のように書いてあります。
裏を返せば、私は当たり前のことができていないという事なんです・・・
説明を聞いていると、そんなん事分かっているよ!と言いたくなることばかりなんです。
実際は分かっていたけど、でもね・・・と処理していたんでしょう。

何でも優先順位をつけて生活することが大事と社会の中では認識していきますが、この優先順位を設定する上で、どうしてもやらなければならない事など仕方なくといった感じで優先順位の上位に、やりたくは無いけど仕方無くといった内容が無意識のうちに独占してしまっているように思います。

これを日々意識的に再設定していくことが重要なんだな、と思い知らされた感じです。


因みに、レポートの中でクスリが出てきましたが、毎日朝夕食後に飲む様にクスリを貰っていました。
ピルタイプを3種類、漢方の煎じ薬のような液体2種が毎回ありました。


因みに下の写真が診療所内の薬局のような所で、飲み薬は勿論、トリートメントに使うオイルやハーブをいろ量っていました。
普段薬剤師であることでクスリに触れてますが、自分で飲む事はほとんど無いので、毎日これだけ飲むのは・・・と抵抗がありましたが、
レポートを見ると、どれもハーブでした。
体質などで皆さん違っている様でしたね。
スリランカはスパイスも豊富ですが、ハーブが非常に豊富のようで、いろんなハーブのお茶タイプのものは売っていましたね。
液体のものは漢方薬の様な味で、感覚的には下剤の様なものかな?なんて思っていました。

おまけですがアーユルヴェーダではカフェインは取りすぎない様にして、基本は白湯を頻繁に、かつ多く飲んでください!というのが基本ですので、部屋には水もありますが、水筒を渡され、レストランで無くなったらその都度入れるようにとみんなが水筒を持ち歩いていました。
食事で出される水も冷水は出ず、温度を下げた白湯でした。

白湯はこの3ヶ月以上自宅では飲んでいるのですが、作り方は10分以上沸騰させたお湯です。
アーユルヴェーダの原理とは別に、日本の水道水は沸騰させて5分後ぐらいでは塩素が反応で強く出てくるようになるのでかえってまずいので10分沸騰は美味しく飲むコツでもあります。

アーユルヴェーダでは大まかなイメージとして、1週間で肉体と神経の不要な要素を排出デトックス)してその後1週間かけて神経・カラダの再構築していくのが基本ですので、私が体験してきたのは1週間ですので、デトックスプランということになりますので、再構築は自宅であたらめて取り組むことになりますので、このレポートをもとに日々調整していくことが大事になります。
もし、カラダが悲鳴をあげてメンテナンスをしたいとお考えの方は是非2週間はしっかり設定することをお勧めします。さらに観光などは考えない方が良いです。どこの施設でもこの期間は何もしないことを勧められます。



アーユルヴェーダの体験から
今まで見てきた予防医学として捉えて見たときには、最高のツールではないか?と感じました。
日々忙しい生活を送りがちな私たちにとって時間をつくることが困難ですが、それがそもそも問題なのだと感じました。
数年かけて溜めてきた要らないものや、発生している歪み、薄れた体感、何より神経の疲労は数時間のメンテナンスで解消されるものではありません。
本来の時間感覚と体内のバランスを取り戻すには、それなりの時間がかかります。

また、一方で、こういった経験や知識を日常の中で有効に利用できたらわざわざアーユルヴェーダを受ける必要もなくなるのです。せいぜい健康診断のように定期的にチェックして貰ってずれている部分を確認する作業で十分ですね。
アーユルヴェーダは世界最古ではありますがちゃんとした医療としても確立していますので、西洋医学的な見地ももちろん持っていますが、一番得意とするのが未病です。その意味が今回はっきり分かりました。

日本の医療システムは世界トップクラスで素晴らしいのですが、保険システムの上に成り立っています。
この保険システムは現時点では、健康増進や日常のメンテナンスで使う事は認められておりません。
残念ながら、みなさんが保険証を使って受診する場合は全て病気を対象としておりますし、その時のその症状のみが対象で予備は認められていません。
ですので、症状が保険の対象と認められない限り本来は自費診療又は自己管理になっています。昔は医師がサービスで栄養剤だよといってビタミン等を大量に処方していましたが、本来はこれもアウトだったんです。
この日本で未病や健康管理は検診としては医療機関が対応しますが、自己管理が基本になります。
アーユルヴェーダをそのまま忠実に日本で行うのは難しい部分も多いのですが、非常にシンプルに言ってしまえば「脳神経とカラダの最適化」というのが一つの着地点と言えます。
何かに特化し過ぎて過剰になったり、不足しがちになったりせず、全体としてバランスをとっていく事が意外にも非常に大事になります。
出来る限り身の回りあるものを利用して無理をしない調整方法を身につけるのが大事なんだなとかんじました。
でも先ずは現状を把握したり最低限の知識を得る事も大事ですので先ずは触れてみるのも必要なプロセスになりますね。
機会があれば是非皆さんも体験してみて下さい。

今回のテーマ「アーユルヴェーダ入院⑦レポート編」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

タネ屋のマル

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このブログは私見(個人的見解)が中心となります。
しかしながら皆様の私見や疑問なども取り入れて新しいタネの発見ができる大きな可能性があると思ってます。質問やご意見を頂けましたら、一緒に考えて参りますので是非投げかけて下さい。お待ちしております。