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アーユルヴェーダ入院② 診察編 〜スリランカ〜

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。

今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

〜今回のテーマは「アーユルヴェーダ入院② 診察」です〜

アーユルヴェーダは15年程前から書籍などを通して触れては来ましたが、中国の医学より理解や説明が難しいですね。
それには日本でいうと古事記の様な神話的物語として口伝されてきたため、
概念としてのシステムはありますが、より抽象的相対的な要素が多いからだと思います。

なので難しいことはさて置き、私が経験してきたことを書いて行きます。


実際にアーユルヴェーダの診断・治療は初めての経験でしたので、インドより観光資源として国を挙げて取り組んでいるスリランカであればリゾートの中にとアーユルヴェーダが組み込まれていますので初心者にはハードルが下がって安心してツアーとして体験できると選択しました。

今回の私の目的は、一週間滞在する事で、デトックスと脳神経の疲労がどれだけ抜けるのか?といったところでした。

なので、観光は予定に組み込まない状態で出発です。



場所はスリランカコロンボ空港から30分〜1時間ほどの一番近いエリアが滞在するホテルがある場所です。
到着が夜だったのでその日は夕食だけとって睡眠。

翌朝、朝食後にいよいよ診察です。
先ずは体重・身長の測定をして、
問診をしながら違和感があるところなど確認。
私は飛行機の影響か、到着以降若干頭が重かったのと、鼻の違和感だけ伝えました。

そしてアーユルヴェーダではいちばんの鍵になる「脈診」です!
男性女性では左右違うようです。
因みにここのホテルは、ホテル内にクリニックが併設され滞在者のケアを専門に行って、ドクターも2〜4名いることが多いです。
診察は男性は男性医師、女性は女性医師が原則担当してくれます。
では本題の脈診ですが、
私は右手首。中国の脈診とは位置が違います。ドクターの左手で脈を診て、右手は頭を抑えていたり(脈を取っているようなかんじでした)手の指それぞれの脈を探っていたりしています。メインの脈も抑え方をいろいろ変え数分探っていました。
次は血圧測定しながらまたも別の脈を診ていました。

カルテにはいろいろ書いていましたが現地の言葉なのか全く読めませんでした・・・
最初の診断結果です。
そこで言われたのが、あなたの体質は「PーK」だね。
アーユルヴェーダには体質を3つの要素から大別しています。詳しくは下記のサイトがわかりやすいので参考にしてください。
ドーシャについて|アーユルヴェーダの基本概念|Timeless Edition | Timeless Edition
PKというのはピッタ・カッパ・ヴァータの順のバランスになりやすい体質ですねという意味です。
ピッタが強く、ヴァータが弱いともいえるのでしょうか。
このバランスは数値化が困難で、時間(体内時計)や季節などでも微妙にバランスが揺れ動きます。

なかなか馴染みがないと理解は難しいかもしれないですね。

私たちはどうしてもものバランスがあった時、占い的にこの特徴を活かすためにはどうするか?とか、治療的に少ないヴァータをどう治療するかに視点がいきがちになってしまいますね。

でも聞いてみると、
どれがいい悪いもなく、常にどうバランスをとって全体的に平らにしていくかが課題で、
こうするべきといった決まり切ったガイドラインがあるわけではないとのことでした。
このバランスをとる手段として。
食事のとり方、素材の選び方、調理方法
・ヨガをはじめとした運動、呼吸法
・瞑想
・1日の過ごし方
・考え方

などがツールになって微調整しながら、最終的には自然にバランスがとれるライフスタイルにして豊かに過ごしましょう!ということが目標になると思います。

ただ、まずは健康体にするには、いろんな余計なものが溜まっていますのでまずはそれを処理しましょう!
老廃物や毒素
・脳神経の疲れ

これをまずは取り除くのが先決という感じだったでしょうか。

それにしても脈診で実際は身体中覗いていたようです。
西洋医学ではありえない洞察力で、ちょっと恐ろしくなります。

更に凄かったのは、この施設の医院長ともいう方で、この方を目当てに世界中から人が集まって来るとも言える方がいるんです。
流石に大人気ですのでなかなか診てもらうのは困難ですが、後半にやっと診察してもらえる事になりました。

お互いに瞑想しながら写真の状態で1〜2分です。
たったこれだけで恐ろしいほでの解析力でした。
ここからDr.CTスキャンの異名を持っています。
本当に凄く、どうやって診ているんだろう?と非常にきになるところでした。
かなり多くの項目を言われましたが、いくつか挙げてみると
・脳と神経が使いすぎて老化している
・呼吸が浅く、神経の疲れもあって、食べた栄養がうまく吸収できず、さらにうまく全身に行き渡らない状態
脂肪肝(一旦直しましたが、2年前健康診断で完全なる脂肪肝と診断歴あり。最近ストレスからの暴飲暴食でアルコールが多かった)
・糖尿病になりやすい体質(祖父が糖尿病だった)
・腰骨が痛めた形跡があるので、姿勢が悪いと後々坐骨神経痛のなる可能性あり
他にもありましたが、1年前に遺伝子検査ではじめてわかったことなどいろいろ指摘されました。
西洋医学もしっかり学ばれたDrなので説明は私たちがわかりやっすい西洋医学の表現を使って説明してくださいました。

日本にもこういう医師が沢山いてくれたらどんなにいいか・・・

ちなみの、このホテルの満室率とDrの評判からでしょうか、系列の他のホテルでも同じようなアーユルヴェーダ治療の環境をつくっていくことになっているらしくもうそろそろこのDrの診察は受けられなくなりそうです。

とは言っても、診察・トリートメント・食事はどの医師が診察しても基本変わらないはずです。
医院長が長年の経験でプラスαがあるだけですので、体験したい方は診てもらったらラッキーという程度で思われたらいいのかもしれませんね。



診察は、毎日まず最初に行われました。
この診察の状況や天気などに応じて医師はトリートメントする技術者に細かな指示を出しています。

私の主治医は下の写真のDrです。
優しく、チョットシャイな感じでした。

他のDrも技術が劣る事はなく的確な診断と指示で、指先の感覚だけでここまで診れるとはと毎日驚いていました。

次回は診察の後に行わあれるトリートメントについて書いていきます。



今回のテーマ「アーユルヴェーダ入院② 診察」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

タネ屋のマル

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