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江戸時代のファーストフードと意識の変化

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです
薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。


今日も私見たっぷりのタネをお届けします。


〜今回のテーマは「江戸時代のファーストフード」です〜

  

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食文化の歴史を見ていると、私たちの食卓の和食江戸時代に大きく発展したものだったんですね。

その中でも未だに私達が大好きな和食でもあり海外に認識されているものは、その当時のファーストフードとして広がったものなんです。

 

江戸中期に銚子をはじめとして濃口醤油がつくられ、庶民に広がって行くと、

すし・天ぷら・蕎麦・うなぎなどの食べ方がガラッと変わりより手早く食べられるメニューに変わっていった様です。

江戸の庶民セッカチさに合っていたのが屋台だった様です。

この頃になると、町人に経済力が付いてきて、一方で高級料亭も急増し、目新しいメニューの料理本料理店ガイドブック人気料理店番付表(ランキング)がベストセラーとなり今で言うとグルメブームでしょう。

それに伴って農業魚の養殖養鶏の技術発展もあり、素材も食べ方もそれまでのスローフード的だったものから一気に食文化がファッション化していった様です。

 

また旅行ブームの様なものがあり、江戸と地方の人の往来は活発になり、各地へ江戸の食文化が持ち帰られ全国的に変化していったと思われます。

 

この流れを見てみると、現在の私達の状況と完全に重なりませんか?

現在は江戸ではなく海外からもたらされる情報にみんなが飛びつく感じでInstagramなどSNSの影響でどんどんファッション化している感じですよね。

大きな流れでも歴史は繰り返されるんだな〜なんて面白おかしく感じます。

 

 

 しかし、現代でもそうですが、こう言う時こそそれに目を奪われてしまっている庶民へしっかりとした情報がもたらされるんですね。

代表的なのが、貝原益軒ですね「養生訓」を書いた方です。

旅がブームだったこともあり、貝原益軒夫婦は全国を旅して歩いた様ですので各地の食文化や生活様式も沢山見てきたことでしょう。

「養生訓」は元々は貝原益軒夫婦が共に病弱だったこともあり自分たちの健康の為に日々工夫して探求したものが書籍になったので、社会への心配とは違うかもしれませんが、ファーストフード大盛況と共に人々の体調へも大きな変化が見られた庶民には衝撃的だったと想像できます。当時の庶民には現在でいう健康法などほとんどなかったと思われますので、貝原益軒の「養生訓」は庶民に広がっていったのはよくわかります。

しかも書き方が非常に端的でわかりやすい表現で、コピーライターのような素質もあったのでしょう。庶民に限らず世間では「へ〜、じゃちょっと試してみようか?」なんて思われたのかもしれません。未だに言葉がわかりやすいですもんね。

 

時代が変わっても食と健康は切っても切れない関係になっているのですね。

どちらかが流行れば逆も然り。連動してますね。

 

また江戸時代に、濃口醤油・お酢・出汁の普及によって新たな食文化が生まれてきます。現在でも国内外の古くて新しいスパイスや調味料の新しい認識からどんどん新メニューで私達は日々驚きながら食を楽しんでいます。

これでいいのか?という議論もありますが、

今回は時代にかかわらず、庶民の意識の変化から新しい文化が生まれそれと共に健康などが見直され近くなったり離れたりしていきます。

この変化の中でライフスタイルの創造がされるとしたら、現在は絶好のチャンスとも言えます。社会の兆しの中から新たなものをつかみとりたいものですね。

 

私ごとですが、一年前にベトナムに2回ほど行ったのですが、高度成長中で食文化やファッションや美容が海外の影響も受けながら凄まじい勢いで発展していました。しかし健康産業はほとんど見かけず、マーケットにいる人々は体型が肥満化している人が多いところをみるとそろそろ健康産業が爆発しかけているかもしれませんね。それの兆しだったのか、伝統を生かしながら丁寧な料理でヘルシーでスローフード的な食事を提供するするお店はアッパー層に非常に人気でした。

この様な国で、新しい健康や医療の概念が生まれることもあるでしょうから世界を注目してみるのも面白いですね。

 
今回のテーマ「江戸時代のファーストフード」はいかがでしたか?
新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。


タネ屋のマル


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