薬剤師が語る 生活のタネ

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漢方とスパイスとブレンド

こんにちは
生活のタネをお届けするタネ屋のマルです

薬剤師と健康やレストランのコンサルタントしてます。
今日も私見たっぷりのタネをお届けします。

 

〜今回のテーマは「ブレンドと日本人」です〜

 

漢方とスパイスとブレンドって何が関係するの?と思うかもしれませんね。

実はより多くの素材がブレンドしてある漢方やスパイスが日本人と相性がいい又は好きなものなんです。

 

多くの素材ブレンドするのと少ない素材のものとは何が違うのか?

 

非常に簡単にしてしまいますと、

漢方は、

材料が多いタイプ継続してわからないくらいに体調を微調整していきます。

材料が少ないタイプ短期間でしっかり体にインパクを与えていきます。

 

みなさんの体感ですと。スパイスで考えるとわかりやすいです。

スパイスの種類が多い日本的カレー粉や七味トウガラシに対して

同じくらいのトウガラシやコショーを使ったらどうでしょう?

非常にインパクトの強い料理になりますよね。

 

私の大好きなコーヒーや紅茶をはじめドリンク類全般にコンビニなどで眺めると何種類かをブレンドして口当たりよくできてます。

 

江戸時代あたりからの日本の漢方の発展や富山の置き薬やドラッグストアで見かける命の母や胃薬などのような多くの材料ブレンドしてマイルドな印象のものが多くある様に見受けられます。

 

私の経験からも、ブレンドされマイルドなものの方がお店側も買う側も安心感が強いですね。

 

私の大好きなコーヒーも、販売で考えると、買う方がブレンドが圧倒的に多いので、飲み口の良さ、香り、スッキリ感など一番難しいですがお店の顔にもなるものでもありますから一番慎重になる商品でもあります。

 

このように日本人はマイルドな味ソフトな口当たりを好む国民性が少なからずあるのではないでしょうか?

 

この理由の一つに、ダシ文化や味噌や醤油をはじめとする醗酵食品の影響が背景としてあるのでは?などと想像しています。

 

お味噌汁で考えるとわかりやすいのでしょうか。

まずは昆布やカツオなどのダシをとり、季節の素材を煮て味を出します。ダシと素材の味が出たところで、お味噌で味と風味を追加してバランスを整えます。最後にお好みで日本のスパイスである薬味を添えて頂きます。一つのお椀で多くの素材が全体調和しています。そこにシンプルな白米がある事で素晴らしいバランスを作り出しています。

 

このように考えてみると、和食のなかにブレンドした優しさが秘められていて日本人の心に響く何かがありそうですね。

 

ビジネス的に考えると、CMなどのフレーズで「この商品は、◯十種類の材料をたっぷり使い、〜にも使え〜にも使え、なのに〜に優しい!」なんてキーワードが並べられていますね。こういう商品がヒットしている背景には日本人がいろんなものを混ぜてソフトな仕上がりというのが響きそうですね。

 

ここで、少し視野を広げて、日本の料理海外の料理を比べながらブレンドを見てみたいと思います。

和食」では素材(食材)一つ一つの味を生かすという考えがあります。少ない旬の食材に対してブレンドされたマイルドで優しい調味料で素材の味の邪魔をせず料理として調和させる。

海外では、私がよく行く台湾が分かりやすいのですが、よく並んでいる漢方薬や漢方スープは「四物湯」をはじめ少ない素材のスパイスで効果のインパクを出しつつも、料理の食材としては非常に多くのものを使う事によって味をマイルドにしたり中身を出し切って一つのスープに仕上げたりしています。

フランスでも食材の良さを出すためにスープやソースに出し切って別の素材を引き立てる代わりに、スパイスやハーブは一つ一つの味を認識できることが大事ですよね。

インドを仲間と旅した時も同じ印象でした。スパイスは沢山揃えていますが、ブレンドするというより、料理の中で一つ一つのスパイスがしっかり立っていないといけないようです。

日本人がよく使う隠し味という概念は海外では非常に珍しいものなのかもしれませんね。

スパイスと食材の関係が対照的ではないですか?

 

広くみてみると、今海外から来ている方々はこのようなギャップを楽しんでいるのかもしれないですね。

 

ブレンドという概念から日本人の国民性や国際関係まで飛躍してしまいましたが、今のビジネスの世界では重要な要素になっているかもしれません。

 

逆に私たちが、他の地域や海外へ旅をした時にこのような視点で見てみるのも新たなアイデアにつながっていきそうですよね。

私も海外との関わりの中でもう一度見つめ直して見たいです。


今回のテーマ「ブレンドと日本人」はいかがでしたか?
あなたにとっての新しいタネの発見につながっていったらうれしいです。

 

タネ屋のマル

 

このブログは私見(個人的見解)が中心となります。
しかしながら皆様の私見や疑問なども取り入れて新しいタネの発見ができる大きな可能性があると思います。質問やご意見を頂けましたら、一緒に考えて参りますので是非投げかけて下さい。お待ちしております。